
アライア/グレ展☆ Fondation Azzedine Alaïa
気がつけば、もうすぐ会期終了(2024年4月7日まで)。
慌てて出かけたのは、マレ地区のFondation Azzedine Alaïa(フォンダシオン・アズディン アライア)で開催中の『Alaïa/ Grès , au-delà de la mode』(アライア /グレ展)。
ALAÏAファンとしては絶対行かねば!
と思っていた展覧会だったので、アライアのバレリーナシューズ(アライアらしからぬフラットなシューズ)とハートバッグを合わせてGo。
これまでALAÏAにまつわる展覧会に足を運ぶ度に目にすることも多かったMadame Grès(マダム・グレ)は、気がつけば私の中では一番好きな女性デザイナー。
かつて訪れた展覧会で購入した図録は何度読み返したことか。
もはやバイブル♡
アズディン・アライアとマダム・グレは生前に接点はなかったようですが、アライアがマダム・グレを敬愛していたことはよく知られるところ。
会場に入った途端、ガラス屋根の下で神々しいまでの美しさを放つドレスたちの様子に、ここはギリシャの神殿かと?!
ドレスたちは彫刻のよう。
そしてカラーごとにグルーピングされたドレスたちにグイグイと心も体も引き寄せられました。
言わずと知れたアズディン・アライア(1935~2017年)は、1980年代から1990年代にかけて活躍したチュニジア出身のファッションデザイナー。
アズディン・アライア(1935~2017年)、マダム・グレ(1903~1993年)共にバイオグラフィー等にはこれまでこのブログでも度々触れてきたので今回は割愛。
(関連記事→ https://madamefigaro.jp/paris/blog/keico/azzedine-alaia-couturier-collectionneur.html )
アライアのデザインは、エレガントでセクシー且つ構築的で、身体にフィットするドレス。
私が知ったのは、まだ高校生の頃、「ファッション通信」なるTV番組を見ながら憧れを募らせたブランドです。
(懐かしい!スーパーモデルのクリスティー・ターリントン。大好きだった♡↓)
そんなJK時代からはだいぶ時は流れてしまったけれど、今もファンに変わりなく、そこそこ長いファンだぜーと自負しております。
そんな大好きなデザイナー二人のコラボレーションのような展覧会は、ファッショナブルな上に、まるで二人の彫刻家が対話しているかようなステキなものでした。
素晴らしい彫刻の特徴のように、それはどの角度から見ても美しい。
中には一瞬どっちがアライアでどっちがグレかわからなくなることも?!
このブルー、このライン、素敵!!
感動とうっとりなため息の連続の中で、特に好きなものだけスマホ撮影、カメラに収めようと思ったのですが、気がつけばその指は止まらず。
マダム・グレの作品はシンプルでありながらも洗練されており、古さを感じさせないモダンな女性らしさとクラシックなエレガンスが特徴的。
品のあるシルエットとモノトーンの色使い。
パリっぽいグレー。
バックスタイル、このドレープの美しさ。
K「もーヤバいほどに欲しいドレス、着てみたいドレスばかり!!」
夫「でもはっきりいって、ここにあるドレスはみんな高身長で人並み以上の抜群のプロポーションがないと着こなせないよ。ケーコちゃんには無理ですよ」
K「ふん、わかってるよっ!夢だよ夢」
夢を感じるドレスを目の当たりにして本当に佳い気持ちになりました。
本展は2フロア展開、2階フロアへ続きます。
真っ赤なドレスに迎え入れて。
このフロアの見どころは、丸窓から眺められるアトリエ。
まるでまだそこにアライア本人がいて作業をしているからのようなリアル感。
不器用でボタン付けにも四苦八苦な私には全く未知の世界ですが、こういったシーンから数々の美しいドレスが生まれると思うと感慨深い。
一見シンプルに見える彼らの作品ですが、そもそもの生地にこだわりがあり(本当は触れて確かめたいがそれは無理)、昨今のファストファッションばかりでは知り得ない生地感、その生地に導かれた極めて複雑なカットとデザインが隠されていることを再認識。
そして彼らの共通点はクラシックな美意識と洗練されたスタイルであることを改めて感じたファンにはたまらぬ展覧会でした。
*****K子のつぶやき@パリ*****
Jちゃんにいただいた「さくらさんがすきなあんこパンちゃん」なる菓子パンが美味しくて!
薄いパン生地にお餅とあんこのバランスが絶妙。
お茶の井ヶ田喜久水庵とオリオンベーカリーのコラボ商品。
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