
大阪中之島美術館☆新時代のヴィーナス!アール・デコ100年展
Osaka Wonder Trip with Kidsと題して3日間MHファミリーと楽しんだ後、彼らは一足先に帰途につきました。
そしてここからは、大人の休日☆
というわけで、まずは『大阪中之島美術館』へ。
以前から気になっていたこの美術館は、2022年にオープンした比較的新しい大阪の新名所。
まず目を引かれたのは、入口に設置された現代美術家・ヤノベケンジ 氏による「SHIP'S CAT」(船乗り猫)。
さて、今回の目的は只今開催中の「新時代のヴィーナス!アール・デコ100年展」。
1925年パリで開催されたアール・デコ博(現代装飾美術・産業美術国際博覧会)から100年を記念し、「アール・デコと女性」をテーマにした回顧展です。
ポスターやグラフィック、ジュエリー、香水瓶、ドレス、クラシックカーやルネ・ラリックの彫刻など、当時の〈女性像〉にまつわる多彩なコレクションを一堂に展示☆
詳しくは、オフィシャルサイトをご確認いただくとして(→ https://nakka-art.jp/exhibition-post/artdeco100th/)
ここでは、個人的に感じたざっくりな見どころ&感想を。
(以下の掲載画像は撮影可の作品です)
まずは、グラフィック&ポスター約100点。
マルセイユに暮らす友人を思いながら思わずパチリ。
これらのポスターは、アール・デコ期の女性表象を伝える広告ポスターや雑誌表紙で、ファッションや香水のビジュアルから当時のモード感が伝わってきます。
大好きなMarie Laurencin(マリー・ローランサン)作品に出会えてラッキー♬
豪奢で幾何学的なジュエリーデザインは、装飾美としてのアール・デコを体現したBoucheron(ブシュロン)のアーカイブジュエリー。
台湾を旅して以来、翡翠やエメラルドが以前よりずっと好きになりました♡
René Lalique(ルネ・ラリック)のガラス作品。
機械美としてのアール・デコが、自動車デザインにも結び付くことを実物で示したクラシックカー(BMW)の展示。
この頃からもうロゴエンブレムは、このデザインだったのですね。
一部屋丸ごとMistinguett(ミスタンゲット)!な勢いで飾られた彼女のポスターの数々。
恥ずかしながら、この有名なお方を知りませんでした...。
ミスタンゲットは、20世紀前半のフランスを代表する大スターで、パリのミュージックホールの女王☆
モンマルトルのキャバレーで歌い始め、やがてフォリー・ベルジェールやムーラン・ルージュの花形になった歌手でダンサーで女優。
セクシーでユーモラスな舞台姿と愛嬌で大人気になったそう。
美脚で有名で、脚に高額保険にかけた逸話も。
アール・デコは、直線と曲線、機械と装飾、機能と贅沢がポップに混ざり合った時代。
今回の展覧会は、その華やかさだけでなく、女性が社会で占め始めた新しい立場や仕事・レジャー・消費などの日常の変化を、ポスターの一枚や宝飾の細工、そして自動車の曲線から読み解かせてくれるものでした。
時代の空気や女性像の変遷を知る展覧会でした。
*****A Little Side Note*****
パリの街はアール・デコがあちこちに。
ARCHIVE
MONTHLY