
11時の貴婦人☆
最近は益々パリのワインカーヴへ行くのが楽しい♫
以前は手っ取り早く自宅近所で済ませたり、大手チェーン店で買うことが多かったのですが、お店ごとにこだわりのセレクトがあったり、お店の方がマニアックで面白いことが多いのです。
先日もあるサヴォワ地方の白ワインを探して5区にあるお店に入り、探している1本について伝えたところ残念ながらそのワインはなかったのですが、お店を出てしばらく歩いていると、その店員さんが息を切らして追いかけてきて
「ちょっと待って!〇〇ってお店は知ってますか?よかったらメモを書くけど、もしかしたら探しているワインがそこにはあるかもしれないです!確証はないけど。」
と、わざわざ伝えにお店を飛び出してくれたことに驚き、感謝でした。
自分のビジネス、商売の損得勘定なしの親切を受けることが多いパリの街。そんな時はつくづくいい街だーっと思う。
今回は外から見えた葡萄バルーンが目に止まった一軒に入ってみました。
4区にある“Julien de Savignac”というお店。
まずは平置きのお手頃デイリーワイン、プロモーションワインをチェック。
この時期になると新しくリリースされるワインの入荷で店内は所狭しと並べられたワインたちが「私を飲んで!」な感じで迫ってくる気がする?!
棚の中もじっくり吟味。
私の場合、ワイン選びはまず地方選びから。
今夜は久しぶりにボルドーワインが飲みたいと思い、店員さんに相談しながら選んだ1本は、“La Dame de Onze Heures”というサンテミリオンの赤ワイン。
味のバランス(メルロー90%、カベルネ・フラン10%)やドメーヌついて店員さんはあれこれ説明してくれたけど、これに決めた一番の理由は「La Dame de Onze Heures=11時の貴婦人」というそのネーミングがとにかく気になったから。
生産者はDom. de Valmengaux(ドメーヌ・ド・ヴァルマンゴ)。
元々はミュージシャンだったというVincent Rapinさんが造る自然派ワインで、ワイナリー名は3人の子供たちの名前、VALentin, cleMANtine, marGAUXを合わせて「VALMANGAUX」と名付けたそう。
キャップシールに11時のデザイン☆
ところで、この「11時の貴婦人」はフランス語としてことわざや慣用句的な意味があるのか?と思い、店員さんに尋ねてみると花の名前だと。
(↑画像はフランス語版ウィキペディアより)
どんな花なのか気になって調べてみると、白いお花で日本語ではオオアマナという花の総称らしいです。
日中に花開き、夜になると閉じるので11時の貴婦人と呼ばれるそう。
また英名では Star of Bethlehem (ベツレヘムの星)。ベツレヘムの星はキリストが生まれたときに輝いたといわれる星で、クリスマスツリーの頂上に輝いている星。
なんて知るとクリスマスに飲んでもいいワインかなーと思ったけれど、早速開けてしまったよ。。
ジューっと羊肉ハンバーグ(つなぎなし100%ラム、ローズマリー少々)を焼いて、
色々野菜にとろーりチーズがけのローストを添えてボナペティ。
まろやかなで濃厚プルーン、チョコーレートを感じるふくよかな「11時の貴婦人」と美味しくいただきました。
Bon Week-end(^^)/
☆おまけのパリをBelle et Bonne Blogで更新☆
今日は、「工事中でも」
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<info>
Julien de Savignac
73 Rue Saint-Antoine, 75004 Paris
01 44 54 04 40
https://www.julien-de-savignac.com/fr/
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