パリ12区の"Clandestino"(クランデスティーノ)
大好きだったクリストフ・ペレ氏のレストランLa Bigarrade(ラ・ビガラード)。
そのキッチンで活躍されていた日本人の渋谷さんがシェフを務めるパリ12区の
"Clandestino"(クランデスティーノ)は、美味しい料理とユニークな店構えで
ちょっと話題の一軒。
という訳で出かけてみました。
以前のお店の名前(やきーわさび)は赤いペンキで消され、シャッター半開きも演出?!
というのも、こちらのお店は以前は韓国人の方が経営されていたスシ&焼き鳥のお店。
そこをアルゼンチンビーフで有名な"Unico"(ユニコ)のオーナーが買い取り、内装等は
そのまま、はじめは去年夏に期間限定営業(半年)でパイロット的に始めた料理店。
渋谷さんの料理が人気で、少なくとも今年いっぱいはこの形で営業することになったそう。
という訳でインテリアはエキゾチックな韓国&日本&モダンアートミックス?!
お料理は夜は44・4€で遊び心一杯のワンメニューのコース料理。
まずはカツオのタタキのアミューズ・ブーシュでスタート。
スライスされたカリフラワーの下、シソが香り海苔の効いたソースは日本的。
と思ったのは、最初のこのアミューズのみ。つづく料理はとてもフレンチ★★★
鯛のカルパッチョにはベトラーブ、ラディッシュ、そしてチェリーがアクセント。
ちょっと甘酸っぱい酢が全体をイイ感じにまとめた一皿。
ワインは白でソーヴィニヨン・ブランを。
余韻長めで想像以上に美味しくてびっくりなアルゼンチンワイン★
火入れ絶妙なグリーンアスパラガスのソテーのソースはフロマージュ・フレ、新玉ねぎと
マンゴーの甘味が美味しい。
生ハムとローストされたヘーゼルナッツがさり気ないけど主張のある味で印象的。
魚料理は、"Lieu Jaune"という白身魚でした。
辞書を引くと「ボラック」と。タラの一種らしいです。
生のシャキシャキしたマッシュルームとコリアンダーがふんわり香り、カカオとケッパーが
アクセント。添えられたのはかわいい新じゃが。
気が付けば、お店はほぼ満席。
では、肉料理の前にちょっとキッチン拝見♪
キッチンでは渋谷さん(左)と最近入ったばかりだというスタージュのフランス人が
奮闘中。
二人で手際よくどんどんお皿が完成していく様子は見ていると楽しい。
ビシっ!指示が飛びます。
このキッチンの緊張感が面白い♪
そして肉料理は、子鴨。
グリンピース大粒で甘く、カブのスライスと左端にはオレンジコンフィが。
渋谷さん「足りてます?お腹いっぱいになりました?」
K 「ちょうどイイです!」
夫 「うまいよ、渋谷くんっ!!」
そしてデセールは今が旬の苺。ルバーブも。
生アーモンドの食感とキュウリの青っぽさが初夏らしい味でとても美味しい。
アイスクリームはミルク、その上にローストされたコーヒー豆。
フォアグラやオマール・ブルーなど高級食材をガンガン使う料理とは違うので
"assaisonne"(アセゾネ)と言われる味付けが大きく味を左右するというか、
食材で誤魔化せないお料理ばかり。
なのでその一皿ごとの組み立てにとても感動し、美味しくいただきました。
また来ま~す、
と、その前にすっかり日本のお友達ともご無沙汰してるそうなので、元気な様子を
一枚いただきました。
K 「一言どうぞ!」
S 「めっちゃ恥ずかしいんですけど・・・・」
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<INFO>
Clandestino(クランデスティーノ)
8 Rue Crozatier, 75012 Paris
09 80 68 08 08
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