
パリ17区☆変わらぬL'Escient
☆パリブログ☆
以前暮らしたことがあるパリ17区Ternes(テルヌ)界隈。
久しぶりに用事があって出かけた際に懐かしくなり、地元商店として当時通っていたrue Poncelet(ポンスレ通り)へ。
夫「お昼、この辺で食べてく?」
K「いいね!」
夫「あのお店まだあるかな?Tigre qui pleureが旨い店」
K「なんていうお店だっけ?」
夫「それが思い出せない…。行けばわかる!」
テクテクテク。歩く。
K「やっぱりもう無いかなぁ。もっと手前だったと思うし」
夫「いやいやもっと奥だ」
K「あった♡」
ちょっとお店のファサードは変わっていたものの、お店の場所はそのままに店名も同じ。
中の様子を窺うと、私たちのよく知る以前と同じ雰囲気、インテリア。
(関連記事→ https://madamefigaro.jp/paris/blog/keico/17lescient.html )
ただ、パリでは店名は同じでもオーナーやシェフが変わって別物なお店になっていることはあるあるなので、どうかな…と思った瞬間、お店のマダムの姿が見えました。
K「あのマダム!!」
夫「変わってない!」
予約をしていないことを告げると、マダムは笑顔で「大丈夫よ」とテーブルに案内してくれました。
K「うわ〜、懐かしい。基本的に変わってないね。あのエアコン!」
冷房の無いお店が多い中で、このお店はクーラーがあったので猛暑日な日のランチやディナーにこのお店を訪れて涼んでいたのです。
そして13時頃になると、これまた以前と変わらぬ様子で、この界隈に暮らしているであろうな地元の人達が続々やってきました。
小さめなお店と言え、サービスを一人で担当するマダム。
もし私だったら、そんな状況じゃとにかくワタワタ、オタオタすることが想像できるのですが、こちらのマダムは手際良く、なんというか落ち着いていて、見て接して気持ちが良く、そして気さく。
夫「マダム、僕らは以前この辺り住んでいて、こちらにも何度かお邪魔しました。今日は久しぶりに来たので懐かしくて」
M「あら〜、そうだったの。また来てくれて嬉しいわ。シェフにも伝えるわね!」
美味しいソーセージを摘んでいると、奥の厨房からシェフがサリュ〜な様子で笑顔を見せてくれました。
K「やっぱりこの界隈もいいよねぇ」
夫「(暮らしてた)あのアパルトマンもできればもう少し長くいたかったけどな」
K「私もかなり好きな物件だったけど、上の階の人が…。覚えてる?」
夫「なんだっけ?」
K「某大手企業のドラ息子な御曹司だよ。アイツが毎週末たくさん人を呼んでのパーティー三昧。深夜になってもなかなか終わらないし、睡眠妨害甚だしかったよ」
夫「そうだった…」
<前菜:ホワイトタマラと青リンゴのソースの海老>
<前菜:ウフモレ(oeuf mollet)>
グリンピース、エアドライなハムに半熟卵。
メインは、夫は最初から決めていた、このお店でいただくなら絶対これ!なビーフをマリネしたTigre qui pleure。
夫「これこれこの味。昔と変わらぬ美味しさです」
私のメインは、ソースは照り焼きソース、アボカドのタルタル添えで一見お肉料理ですが、
ミキュイな火入れのマグロ。
デセールは、塩バターキャラメルソースのリ・オ・レ(riz au lait)。
リオレをいただくのも数年ぶり!
変わらぬ懐かしいお店でいただいたお料理とサービスに心もお腹も満たされました。
改めて好きだと思ったテルヌ界隈、rue Bayen(バイェン通り)& rue Poncelet(ポンスレ通り)なので、またちょこちょこ足を伸ばしてみたいと思います。
*****おまけのTYO*****
久しぶりにフルーツタルト狙いでお店に行くとびっくり&ショック。
パティスリー à la campagne(ア・ラ・カンパーニュ)@麻布十番店が閉店していました。
アザヴジュヴァ〜ン(←フランス語風に言ってみた)は、どんどん変わるから飽きないけれど、好きなお店がなくなるのは寂しい(T_T)
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