
パリ2区☆Restaurant ERH(エール)
コメントでKさんに教えていただいてから気になっていたパリ2区にあるRestaurant ERH(エール)へ行ってきました。
その場所は、最近何かと話題を耳にしていた日本酒や日本の食材の販売促進を行なっているMaison du Sake(メゾン・デュ・サケ)の奥。
手前の賑やかに盛り上がる酒バーを抜けると、奥には高く広がった天井のレストランスペース。
自然光が入りデジュネも気持ち良さそうですが、今のところランチ営業は金・土曜日のみだそう。
案内されたテーブルに着くと名前入りのメッセージが。
こういう細かい心遣いはちょっと嬉しいもの。
そしてカウンター越しにいらした北村啓太シェフ。
NARISAWA(ナリサワ)やPierre Gagnaire(ピエール・ガニエール)などを経てこちらのシェフに就任されたそう☆
テーブルが8割ほど埋まった後は、料理に集中、その姿はほとんど奥のキッチンの中に見えなくなってしまいました。
アミューズ・ブーシュはノルマンディ地方ユタビーチの牡蠣をシャリッとしたオニオンとカイワレと共に。
白ワイン・サンセールを合わせていただいてスタート♫
一つ目の前菜はQuasi de veau(仔牛のもも上肉、臀部肉)のタルタル。
色や歯ごたえがそれぞれ微妙に異なる大根、ラディッシュとキャビアを添えて。
うまっ!
仔牛なのに旨味がしっかりというか、その旨味は和食の出汁を連想させる感じでした。なので、フレンチなのに和食っぽい印象。
ソムリエールによると合わせるなら日本酒「獺祭」がオススメと。
パンはフォカッチャ☆
オリーブオイルと塩の華と一緒に。
2品目はマス。
軽く炙られたマスにクリームソースをつけていただくと、びっくり! そのクリームには山椒が効いていました。
夫「クリームに山椒っていいね、合うね! この技もらった!パクろ〜♫」
と、感心しきりの夫が家で今度どんな料理を作るのだろう。。
そしてそのマスの下にはポテトのガレット。
そして3品目の前菜は季節を迎えたホタテをトレビスとマッシュルームで。
マッシュルームの香りが濃厚で、まさに秋を感じるお料理。
ここまでお酒はシャンパンとグラスワインを飲んでいたのですが、このキノコ臭に合うものは…と悩んでいると日本酒リコメンド。
「どーぞお好きなものを選んでください」
こういうプレゼンは日本では珍しくないけれど、パリだとなんだか新鮮?!
ただ私はワインと日本酒が混ざると酔いやすく、二日酔いにもなりがちなのでパス。夫だけ。
そして飲んだ日本酒「国重」(香川のお酒だったと思う)は、ほんのりキノコの香りがするのでびっくり。
魚料理はmaigre(メーグレ)の天ぷら。
お店の方の説明によると、「メーグレ」という魚は日本にはない魚だそうで鯛とスズキの間のような魚だと。
ピーマン、ブロッコリー、インゲンなどの緑とアサリを添えて。
肉料理はシャラン産のcanette(仔鴨)と桜チップで燻製したフォアグラのパイ包みにバニラ風味のポティロンクリームを添えて。
久しぶりにこういうパイ包みの、クラシックな肉料理を食べたいと思っていたところだったので、とても嬉しかったです。
夫「もっと食えるな♡ もっと大きいサイズでガツンと食べたい!」
K「いやいや、このもう少し食べれるかも?なほどほど感が大事でしょ。私達育ち盛りじゃないんだから。」
ピナコラーダ風味のプレ・デセールは撮り忘れましたが、続くデセールは濃厚モンブランでした。
上に塩味のトピナンブール(菊芋)のチップスを載せたところがユニーク。
終始甘ったるくなるところに、その塩味チッピスは食感も含めアクセントになって飽きない。そしてなんだか最後までお酒が飲みたくなるデザート。
一緒にいただいたのはウイスキー。このモンブランに合う!
和食がヒントだったり、わかりやすく柚子やワサビ、シソなどの日本の食材を使ったフレンチはパリでももう珍しくない感じですが、北村シェフのお料理はフレンチなのに和をじわじわ感じるような奥深さというか、日本人シェフならではの絶妙な塩梅で日仏食文化が溶け合って構築されている印象。
親しみのある味覚なのに一皿一皿がとても新鮮で、美味しくいただきました。
À demain(^^)/
☆おまけのパリをBelle et Bonne Blogで更新☆
今日は、「今年は28日スタート」
⇒ http://belleetbonne.blog.fc2.com/blog-entry-1668.html
<info>
Restaurant ERH(エール)
11 Rue Tiquetonne, 75002 Paris
01 45 08 49 37
https://www.restaurant-erh.com/
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