
TOSCAよりSCARPIA!
一昨日オペラ・バスティーユでオペラ"TOSCA"を鑑賞してきました。
陽が長くなったので夕方、劇場正面にあるバスティーユ広場の真ん中にある「7月の円柱」
(1830年の7月革命を記念したもので上には金の自由の守護神像が。)が劇場から見えます。
私にとってオペラ鑑賞のイメージは、映画「プリティ・ウーマン」でジュリア・ロバーツがドレスアップして
オペラハウスに出かけた感じ。
なのでオペラとはドレスアップするもの、と思っていたけれどパリオペラ座ではカジュアル。
ガラ・ディナーがある日や大晦日は、ロングやカクテルドレス姿もチラホラ見かけるけど平日は普通。
という訳で私もレギンスにスカートという簡単楽ちんな格好で。
ロビーの壁には、青い「サモトラケのニケ」が。
小さいけど、青色が独特で目を惹かれます。
昔、会社の上司が
「オペラは言葉がわからなくても感動できる素晴らしい芸術。たまにはそんな音楽に触れた方がいいよ。」と。
ポカーンとしてる私に数日後、上司は1枚のオペラのCDをプレゼントしてくれました。
早速聞いてみたものの、全然涙が出ない・・・。
私にはわからない・・・と思ってオペラを聴くこともなかったのだけれど、パリに暮らすようになって
日本よりチケットも安く、舞台装置や演出も贅沢と聞き、この機会に夫と鑑賞するようになりました。
バスティーユは音響効果がよく、モダンな内装です。
1階席から後ろを振り返ると・・・
天井は、こんな。
大きな宇宙船みたいなホールです。
3幕構成で、作曲はGiacomo Puccini(ジャコモ・プッチーニ)。
舞台演出は、ドイツ人映画監督Werner Schroeter。
一昨日のキャスティングは、こちら。
個人的な印象では、とにかく警視総監のSCARPIA(スカルピア)がとても良かった。
オペラ鑑賞に行くと、つい字幕を追いかけることに必死になって舞台上の演技をじっくり見れなかったりする。
でも、このスカルピアは登場早々にものすごい存在感があって、目を離せない感じに。
オペラ歌手の舞台上の演技は、やや大袈裟になるので正直「お芝居」とあまり感じていなかった。
でも、今回のスカルピアは歌っていながら自然な「お芝居」。
権力を逆手にイヤらし~く、トスカに言い寄る姿がとても自然、怖い。そしてイイ声。
ギラギラした男が全面に出ていたように思う。
写真左から2番目がそのスカルピア。
役を離れると、とても優しい笑顔。ギラギラ感はない・・・。
そして、トスカが悪かった訳ではないけど情熱的な歌姫と言うよりは短絡的な人だな・・・みたいな印象。
最後もあっさり飛び降りてしまったけど、もっと鬼気迫る感じで絶望感とスカルピアへの恨みの気持ちを
絞り出す感じで歌いあげる"TOSCA"が観たかった。
↑こちらは3幕目の舞台。(パンフレットより)
サンタンジェロ城のてっぺんで、大天使がいます。トスカは最後にダイブ・・・。
オペラの魅力は、私にはまだまだ理解するのは難しく生涯学習のようなものかと思う。
ただ、色々と聞いてるうちに自分が好きなものと嫌いなものはわかってきた今日この頃。
モーツァルトのオペラはあまり好きではなく、ワーグナーが好きかも?と。

そして初めてオペラで泣いたのはヴェルディの「仮面舞踏会」。
当時は字幕も追えず意味もわからなかったけれど、王様が自分の気持ちよりも
本当に相手が好きなら相手の気持ちを尊重することに気づくが最後に命を落とす、
その場面と気持ちが歌声に乗って一気に自分の中に入ってくる感じで。

昔、上司が言ってた「言葉がわからなくても・・・」とは、こういうことか~と少しわかったような気が。
ちなみに夫は、モーツァルトの「ドン・ジョバンニ」に毎回えらく心酔している。
女で人生をダメにするダメ男の話。
オペラは、好みがハッキリ分かれて面白い。
陽が長くなったので夕方、劇場正面にあるバスティーユ広場の真ん中にある「7月の円柱」
(1830年の7月革命を記念したもので上には金の自由の守護神像が。)が劇場から見えます。
私にとってオペラ鑑賞のイメージは、映画「プリティ・ウーマン」でジュリア・ロバーツがドレスアップして
オペラハウスに出かけた感じ。
なのでオペラとはドレスアップするもの、と思っていたけれどパリオペラ座ではカジュアル。
ガラ・ディナーがある日や大晦日は、ロングやカクテルドレス姿もチラホラ見かけるけど平日は普通。
という訳で私もレギンスにスカートという簡単楽ちんな格好で。
ロビーの壁には、青い「サモトラケのニケ」が。
小さいけど、青色が独特で目を惹かれます。
昔、会社の上司が
「オペラは言葉がわからなくても感動できる素晴らしい芸術。たまにはそんな音楽に触れた方がいいよ。」と。
ポカーンとしてる私に数日後、上司は1枚のオペラのCDをプレゼントしてくれました。
早速聞いてみたものの、全然涙が出ない・・・。
私にはわからない・・・と思ってオペラを聴くこともなかったのだけれど、パリに暮らすようになって
日本よりチケットも安く、舞台装置や演出も贅沢と聞き、この機会に夫と鑑賞するようになりました。
バスティーユは音響効果がよく、モダンな内装です。
1階席から後ろを振り返ると・・・
天井は、こんな。
大きな宇宙船みたいなホールです。
で、一昨日鑑賞した"TOSCA"
簡単にあらすじを。
画家マリオ・カヴァラドッシと、その恋人で有名歌手トスカの物語。
画家は脱獄した政治犯のアンジェロッティの逃亡を助けたために死刑宣告される。
警視総監スカルピアは、トスカに一目ぼれ。
自分の女になれば恋人マリオの命を助けてやる、と約束する。
トスカは、マリオを救う為に警視総監スカルピアを殺すが、スカルピアの計略でマリオは処刑され、
トスカも彼の後を追ってローマのサンタンジェロ城から身を投げ自殺する。
3幕構成で、作曲はGiacomo Puccini(ジャコモ・プッチーニ)。
舞台演出は、ドイツ人映画監督Werner Schroeter。
一昨日のキャスティングは、こちら。
個人的な印象では、とにかく警視総監のSCARPIA(スカルピア)がとても良かった。
オペラ鑑賞に行くと、つい字幕を追いかけることに必死になって舞台上の演技をじっくり見れなかったりする。
でも、このスカルピアは登場早々にものすごい存在感があって、目を離せない感じに。
オペラ歌手の舞台上の演技は、やや大袈裟になるので正直「お芝居」とあまり感じていなかった。
でも、今回のスカルピアは歌っていながら自然な「お芝居」。
権力を逆手にイヤらし~く、トスカに言い寄る姿がとても自然、怖い。そしてイイ声。
ギラギラした男が全面に出ていたように思う。
写真左から2番目がそのスカルピア。
役を離れると、とても優しい笑顔。ギラギラ感はない・・・。
そして、トスカが悪かった訳ではないけど情熱的な歌姫と言うよりは短絡的な人だな・・・みたいな印象。
最後もあっさり飛び降りてしまったけど、もっと鬼気迫る感じで絶望感とスカルピアへの恨みの気持ちを
絞り出す感じで歌いあげる"TOSCA"が観たかった。
↑こちらは3幕目の舞台。(パンフレットより)
サンタンジェロ城のてっぺんで、大天使がいます。トスカは最後にダイブ・・・。
オペラの魅力は、私にはまだまだ理解するのは難しく生涯学習のようなものかと思う。
ただ、色々と聞いてるうちに自分が好きなものと嫌いなものはわかってきた今日この頃。
モーツァルトのオペラはあまり好きではなく、ワーグナーが好きかも?と。

そして初めてオペラで泣いたのはヴェルディの「仮面舞踏会」。
当時は字幕も追えず意味もわからなかったけれど、王様が自分の気持ちよりも
本当に相手が好きなら相手の気持ちを尊重することに気づくが最後に命を落とす、
その場面と気持ちが歌声に乗って一気に自分の中に入ってくる感じで。

昔、上司が言ってた「言葉がわからなくても・・・」とは、こういうことか~と少しわかったような気が。
ちなみに夫は、モーツァルトの「ドン・ジョバンニ」に毎回えらく心酔している。
女で人生をダメにするダメ男の話。
オペラは、好みがハッキリ分かれて面白い。
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