
"BUEREHIESEL" par Eric Westermann ★
今回楽しみにしていた一つ、"Restaurant BUEREHIESEL"へ行ってきました。
ストラスブールを代表するレストランの一つだそうで、数年前オーナーシェフが変わりました。
宿泊しているホテルから少し距離があって、歩いていけなかったのでタクシーで。
そして行き先(「ビュールイーゼル」と発音するみたい)を告げると、運転手さんが
「すごく美味しいレストランだよ。以前は三ツ星だったんだ
」と。
夫が、
「そうらしいですね。お父さんが亡くなったから星が減ちゃったんですよね。
今はシェフは息子さんですよね?」と。
すると、運転手さんが
「オイオイ、ムッシュー、お父さんは生きてるよ、元気だよ。引退してレストランを息子に譲っただけ。
勝手に殺しちゃダメダメ
」と。
お父さんのAntoine Westermannさんは、現在パリの"Mon Vieil Ami"や"Drouant"などいくつかのお店
を元気に経営されているそう。
と、3人で車中爆笑しているうちにレストラン前に到着。
植物園の一角にある一軒家で庭も広々です。
初めてのレストランで、ちょっと気になるのは「ドレスコード」。
最近パリのレストランは、どんどんカジュアル化していて服装にあまり厳しくない印象です。
2001年にパリを旅行した時、前日にレストランから予約の確認があり、その際に
「男性はジャケットとネクタイをお願いします。女性はそれに準じる服装で。
ネクタイを忘れた場合は、お貸しします。」なんて言われたのは遠い記憶。
ただ、去年アメリカから来たミスターCが直接お店に出向いて、翌日のディナーの予約に行った際
「予約は受けますが、くれぐれもその格好では来ないでくださいね」と言われたそう
どんな格好してたの?と聞くと
「短パン、Tシャツにこのビーサン」と。
「さすがフランス。食べる時の服装を気にするんだね~。」とゲラゲラ笑っていたミスターC。
でもやっぱりこんな大きな一軒家レストランで門をくぐる時は伝統の重さも感じ、ちょっとドキドキ。
女性の場合はワンピースでオールマイティな気がしますが、男性はネクタイいるの?ジャケットいるの?
と毎回悩む夫。
今回はネクタイ無し、ジャケットは手で持ってみんなが着てたら着ることに。
案内してもらったのは、テラスの見える明るい窓際席。
雨が降ってきました。
雨に打たれて一段と緑が綺麗
20時過ぎからどんどんお客さんがきて満席に。
お客さんの服装は、バラバラでした。
きっちりスーツの方もいれば、ポロシャツにジーンズの人も。
女性はワンピースやブラウスにスカートという人が多かったかな。(私もカジュアルなワンピースで)
店内は窓が大きくて明るく開放的です。
メニューは、"Menu Degustation"(シェフのおまかせコース)でいただきました。
"Amuse bouche"
ズッキーニのフリットが甘くて美味しい。
カップにはグリーントマトのスープ。
"Homard bleu roti, gelee et tartare de tomate coeur de boeuf a la coriandre "
アルザスでオマール・ブルー(ブルターニュ産)を食べるとは、なんとも贅沢な気分。
最近こういったアジア的な香草を感じるお皿は多く香りも強く「ど~だ!」な感じがするものの、
このお皿はほんのりかすかに香る程度だったので、コリアンダーと言っても新鮮に感じました。
"Schniederspaetle et cuisses de grenouille poelees, au cerfeuil"
先日Tご夫妻とご一緒したランカスターのカエルとは、また別物。
どちらが美味しいという問題ではなく、"La Table du Lancaster"はプリプリな肉感が印象的
だったのに対し、こちらは白身魚を燻製にしたような凝縮感のある肉質でした。
ラビオリのようなパスタも美味でした。
"Aiguillette de St-Pierre confite, mousseline de fenouil a l'huile d'olive et
nage de coquillages"
お魚料理はサンピエール。ムール貝をはじめとする貝の味が濃くてとても美味しかったです。
"Pomme de ris de veau rhonalpin meniere, poirettes du jardin de mathe et girolles,
jus de veau vinaigre"
比較的さっぱりしたリ・ド・ヴォー。
リー・ド・ヴォーは、牛の胸腺ですが、場所によって食感が違うと聞きました。
心臓に近い方が美味しいという人もいるし、遠い方が好きな人もいるし。
私は、あまりネットリしない方が好きです。
"Agneau de Bareges roti, epaule confie a la chermoula houmous,
artichauts poivrade et jus a l'huile d'epice douces"
バルジュ羊のロティです。
バルジュってどこ?何? まだまだ知らないフランスのこと・・・。
臭みもなく、美味しかったです。
チーズカート登場で、また別の食欲の扉がオープン。
スプーンの上のものが、地元の臭~いマンステール。
でも、とても濃くがあって美味。
"Ceries burlat crues et poelees, fin feuillet aux agrumes et
glace a la crem brulee au kirsch"
デザートは、最近食べた中では特に特に印象に残る一皿でした。
クレームブリュレなのですが、外の薄いパリパリ感といい口の中に入れてから溶ける生っぽさが
とにかく絶妙で、さくらんぼとの相性も抜群。
黒いチェリーを見て先日の「フォレ・ノワール」を思い出しながら、あっという間に食べてしまった
それにしても一皿ごとに久しぶりに見る長~い料理名、たぶんミススペルがあると思います・・・。
(すみません!)
最後のプチフール達。
右端の薄焼きせんべいのようなもの、これ紙のような薄さなのです。
口に入れるとサクサクしながら、ハラハラとあっという間に溶ける。
四角いお皿上のキャラメルは、濃厚な美味しさでした。
そういえば、ワインはZind-Humbrechtのピノ・グリ2007をいただきました。
しばらくリースリングを飲み続けていたのでピノグリは、新鮮に感じました。
帰りのタクシーに乗り込むと、
「僕は死にましぇ~~ん!」(武田鉄也さん「101回目のプロポーズ」?)と、
突然暗闇から道の真ん中に翼を大きく広げた大きなコウノトリが出現。
縄張りを守ろうとしているのか・・・でもどうみてもこのままでは轢いてしまう・・・。
結局コウノトリが退散するまで少し待つことに。でも目の前で見れて感激!
写真は暗くて撮れなかったのですが、アルザスのシンボル、コウノトリってこんな鳥。
翼を広げるととても大きくて、赤い足が好き
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
<Info>
Restaurant BUEREHIESEL
4, parc de l’Orangerie
67000 STRASBOURG - FRANCE
03 88 45 56 65
http://www.buerehiesel.fr/
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ストラスブールを代表するレストランの一つだそうで、数年前オーナーシェフが変わりました。
宿泊しているホテルから少し距離があって、歩いていけなかったのでタクシーで。
そして行き先(「ビュールイーゼル」と発音するみたい)を告げると、運転手さんが
「すごく美味しいレストランだよ。以前は三ツ星だったんだ

夫が、
「そうらしいですね。お父さんが亡くなったから星が減ちゃったんですよね。
今はシェフは息子さんですよね?」と。
すると、運転手さんが
「オイオイ、ムッシュー、お父さんは生きてるよ、元気だよ。引退してレストランを息子に譲っただけ。
勝手に殺しちゃダメダメ

お父さんのAntoine Westermannさんは、現在パリの"Mon Vieil Ami"や"Drouant"などいくつかのお店
を元気に経営されているそう。
と、3人で車中爆笑しているうちにレストラン前に到着。
植物園の一角にある一軒家で庭も広々です。
初めてのレストランで、ちょっと気になるのは「ドレスコード」。
最近パリのレストランは、どんどんカジュアル化していて服装にあまり厳しくない印象です。
2001年にパリを旅行した時、前日にレストランから予約の確認があり、その際に
「男性はジャケットとネクタイをお願いします。女性はそれに準じる服装で。
ネクタイを忘れた場合は、お貸しします。」なんて言われたのは遠い記憶。
ただ、去年アメリカから来たミスターCが直接お店に出向いて、翌日のディナーの予約に行った際
「予約は受けますが、くれぐれもその格好では来ないでくださいね」と言われたそう

どんな格好してたの?と聞くと
「短パン、Tシャツにこのビーサン」と。
「さすがフランス。食べる時の服装を気にするんだね~。」とゲラゲラ笑っていたミスターC。
でもやっぱりこんな大きな一軒家レストランで門をくぐる時は伝統の重さも感じ、ちょっとドキドキ。
女性の場合はワンピースでオールマイティな気がしますが、男性はネクタイいるの?ジャケットいるの?
と毎回悩む夫。
今回はネクタイ無し、ジャケットは手で持ってみんなが着てたら着ることに。
案内してもらったのは、テラスの見える明るい窓際席。
雨が降ってきました。
雨に打たれて一段と緑が綺麗

20時過ぎからどんどんお客さんがきて満席に。
お客さんの服装は、バラバラでした。
きっちりスーツの方もいれば、ポロシャツにジーンズの人も。
女性はワンピースやブラウスにスカートという人が多かったかな。(私もカジュアルなワンピースで)
店内は窓が大きくて明るく開放的です。
メニューは、"Menu Degustation"(シェフのおまかせコース)でいただきました。
"Amuse bouche"
ズッキーニのフリットが甘くて美味しい。
カップにはグリーントマトのスープ。
"Homard bleu roti, gelee et tartare de tomate coeur de boeuf a la coriandre "
アルザスでオマール・ブルー(ブルターニュ産)を食べるとは、なんとも贅沢な気分。
最近こういったアジア的な香草を感じるお皿は多く香りも強く「ど~だ!」な感じがするものの、
このお皿はほんのりかすかに香る程度だったので、コリアンダーと言っても新鮮に感じました。
"Schniederspaetle et cuisses de grenouille poelees, au cerfeuil"
先日Tご夫妻とご一緒したランカスターのカエルとは、また別物。
どちらが美味しいという問題ではなく、"La Table du Lancaster"はプリプリな肉感が印象的
だったのに対し、こちらは白身魚を燻製にしたような凝縮感のある肉質でした。
ラビオリのようなパスタも美味でした。
"Aiguillette de St-Pierre confite, mousseline de fenouil a l'huile d'olive et
nage de coquillages"
お魚料理はサンピエール。ムール貝をはじめとする貝の味が濃くてとても美味しかったです。
"Pomme de ris de veau rhonalpin meniere, poirettes du jardin de mathe et girolles,
jus de veau vinaigre"
比較的さっぱりしたリ・ド・ヴォー。
リー・ド・ヴォーは、牛の胸腺ですが、場所によって食感が違うと聞きました。
心臓に近い方が美味しいという人もいるし、遠い方が好きな人もいるし。
私は、あまりネットリしない方が好きです。
"Agneau de Bareges roti, epaule confie a la chermoula houmous,
artichauts poivrade et jus a l'huile d'epice douces"
バルジュ羊のロティです。
バルジュってどこ?何? まだまだ知らないフランスのこと・・・。
臭みもなく、美味しかったです。
チーズカート登場で、また別の食欲の扉がオープン。
スプーンの上のものが、地元の臭~いマンステール。
でも、とても濃くがあって美味。
"Ceries burlat crues et poelees, fin feuillet aux agrumes et
glace a la crem brulee au kirsch"
デザートは、最近食べた中では特に特に印象に残る一皿でした。
クレームブリュレなのですが、外の薄いパリパリ感といい口の中に入れてから溶ける生っぽさが
とにかく絶妙で、さくらんぼとの相性も抜群。
黒いチェリーを見て先日の「フォレ・ノワール」を思い出しながら、あっという間に食べてしまった

それにしても一皿ごとに久しぶりに見る長~い料理名、たぶんミススペルがあると思います・・・。
(すみません!)
最後のプチフール達。
右端の薄焼きせんべいのようなもの、これ紙のような薄さなのです。
口に入れるとサクサクしながら、ハラハラとあっという間に溶ける。
四角いお皿上のキャラメルは、濃厚な美味しさでした。
そういえば、ワインはZind-Humbrechtのピノ・グリ2007をいただきました。
しばらくリースリングを飲み続けていたのでピノグリは、新鮮に感じました。
帰りのタクシーに乗り込むと、
「僕は死にましぇ~~ん!」(武田鉄也さん「101回目のプロポーズ」?)と、
突然暗闇から道の真ん中に翼を大きく広げた大きなコウノトリが出現。
縄張りを守ろうとしているのか・・・でもどうみてもこのままでは轢いてしまう・・・。
結局コウノトリが退散するまで少し待つことに。でも目の前で見れて感激!
写真は暗くて撮れなかったのですが、アルザスのシンボル、コウノトリってこんな鳥。
翼を広げるととても大きくて、赤い足が好き

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<Info>
Restaurant BUEREHIESEL
4, parc de l’Orangerie
67000 STRASBOURG - FRANCE
03 88 45 56 65
http://www.buerehiesel.fr/
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