
Florilege
「青山のフロリレージュ知ってる?美味しいよ。」という話を何度か耳にしていました。
と言う訳で今回の帰国で、弟N(注:大食漢)と夫と3人でディナーに行ってきました。
まずはシャンパンで乾杯

このシャンパン、美味しい

アミューズ1品目は、「蕎麦の実に刺した一口ガレット」
ピカピカ光るキャビアが

緊張したのか肝心のキャビアをちょっと器の中にこぼしてしまった・・・。もったいない。
アミューズ2品目は、「四角いグリーンオリーブです。」と言われてサーヴされたこちら。
なんだろ・・・。フワフワ食感なので「スフレ」かと思いました。
正解は「フレンチ・トースト」

このレストラン、面白い!!
と、最初のアミューズで感動のスタート。
続いて「鮎」。
3枚に卸した後に再度、鮎の形に戻して揚げたもの。
サマートリュフをかけ、緑色のジュレ(キュウリ)を添えて。
ワインは、お皿ごとに合わせてもらうことにしたのですが、これまたユニーク。
「鮎」のお皿に対して、私には白ワインでサンセール。夫&弟には日本酒を。
最初ブラインドだったので、日本酒を飲んだ夫が「サンセールには思えない。軽いグラッパ?」
と言い出し、一方サンセールを飲んでいた私は、心の中で
「この人、もう酔ってるのかな?味覚がおかしいよ。」と責めそうになったところで、
マネージャーの近藤さんが登場。
私だけサンセールだったことを説明してくれました。
続いて「ランド産のフォアグラ」
あ、弟はフォアグラは苦手なんだたった・・・。
優しいお姉様が代わりに食べてあげよう

「旨いっ!今まで食べたことがないフレッシュな美味しさ。」と。
あっという間に食べていた。
こちらの食べ方もちょっとユニークで、カシューナッツのメレンゲを片手に持って、
フォアグラと同時に食べて下さい、と。
確かに一緒に食べるとメレンゲのサクサクと、フォアグラのソフトな食感が絶妙なバランスに

そこに流すのは、アルザスのゲヴェルツトラミネール甘口。
このワインを飲むことで更に完成度の高い一皿に。
次に「金目鯛」
塩加減の優しい金目鯛で皮はパリパリ。
コリコリした身ではなく、優しくとろけるような食感。
付け合わせにはモリーユ茸となめ茸。下にはクスクスとネギをソテーしたものが。
そして枝豆の緑が、漆のようなお皿で綺麗なコントラスト

(お皿は漆に見えますが、ガラス。)
魚の甘みを感じる一皿。
「”旨い”という言葉は”甘い”が転じた言葉なんだよ。
ってことは、素材に感じる甘みは旨みに通じるのも納得だよね。」と弟が。
へーー、と言いながら合わせてもらったワインは、スッキリした「シャサーニュ・モンラッシュ」でした。
続いてお肉。
私には綺麗なピンクのライヨールナイフをセッティングしてくれました。
(夫には黄色、弟には青で3人ともナイフが違ってましたが、それぞれ綺麗。)
「本日のお肉は、ホロホロ鳥です。」と。
が、しかし、ここでまたやってしまった
そんな美味しいメインを撮り忘れるという失態を。
あまりに美味しそうだったので、お皿が目の前にきた瞬間、ライオールナイフを片手に猫まっしぐら。
合わせてもらったワインは、「シャンボール・ミュジニー」でした。
とても綺麗な赤色だったのですが、またそんな肝心な部分が写真に収まっていない・・・。
そして驚いたのが、2皿目のお肉が登場。(こちらも写真は忘れました)
ちょっと苦しいかも?と思ったら、そこはさすが!
一口サイズのラビオリで、中にはホロホロ鳥が。
しかも食べっぷりを見ているのか、初めてきたお店ですが、私には少なめ、
食いしん坊な男二人には多めに。
こういうさり気ないサービスは嬉しいです。(尋ねるまでもなく、自然にやってくれるところがすごい!)
更に合わせるワインまで変えてくださって、ジゴンダス!
同じお肉で全く違った料理として2皿出すのが、こちらのレストランのスタイルなのだそう
確かにお肉は部位によって全然違うので、少しずつ色々な部位を食べれるのは嬉しいこと。
デセール1品目は「冷たいマンゴーのデセール」
下の粉雪のようなヨーグルトのようなものが、口の中で溶けて美味
夏らしく、甘く、サッパリしたデザート。
そして2品目。
切り口からトロっとしたチョコレートが。フォンダンショコラ?
なんと、チョコレートのオムレツ
チョコレートと卵を使って、まさにオムレツのようにフランパンで作るのだそう。
熱々でとても濃厚。
ソースは、エスプレッソベース。
とてもバランスのよいコースで、最初から最後まで美味しくいただきました
こちらは、コース料理1本のワンメニューですが、もちろん苦手食材やアレルギーは事前に確認して
くださいます。
オープンして2年3ヶ月程経つそうですが、予約は1ヶ月ちょっと先まで満席の人気だそう
弟は、食後酒にアルマニャックを。(この人ザル。いや、枠。お酒は強い・・・)
最後は、ほおづきに杏のゼリーをコーテイングしたというパート・ド・フリュイ。
パリで食べるフランス料理は美味しい。当たり前だ~な感じ。
でも、東京で食べるフランス料理は、それとはまた違って繊細さが際立ち、違った美味しさを感じる。
そして多くの日本人シェフ達がフランスで活躍するのも、日本人の感性で作るお料理は丁寧で、綺麗で
研究熱心さから来る斬新さも魅力なんだと思う。
今日のお料理も驚きや川手シェフの遊び心も感じられる楽しいお料理でした。
店名の「フロリレージュ」は、最初に聞いた時は「お花にまつわる店名なのかな?」と
思ったのですが、辞書を引くと「選集、詞華集」で、文章で巧みに美しく表現した言葉という意味だと
知りました
またお邪魔したいレストランです。
今日の最後のパリ写真は、近所のこちらを。
ここは、ただの壁で階段を上るだけなのに、こんな風にいっつも綺麗に花を飾ってあります。
特別、公園の花壇とかではなくても、こうして街に花を飾るフランス人の感覚は素敵。
あ、、最近家に花がないことを思い出しました
花を飾る習慣を身につけるのもなかなか大変
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<INFO>
Florilege
東京都港区南青山 4-9-9 AOYAMA TMI 1F
03-6440-0878
http://www.aoyama-florilege.jp/
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