Comme d'habitude 〜パリ・東京行ったり来たりblog〜

La Source ~泉~

パリ・オペラ座ガルニエ宮に"La Source"(泉)というバレエを鑑賞に行ってきました。

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"La Source"(泉)
は、1866年に Leo Delibes(レオ・ドーブ)Leon Minkus(レオン・ミンクス)
という2人の作曲家が作った曲をもとに同じ年にパリ・オペラ座で初演されたバレエです。

そんな古く伝統のあるバレエを今回、振付をもとオペラ座エトワール、今はバレエ団を指導している
Jean-Guillaume Bart(ジャン・ギヨーム・ベール)が新たに振付をアレンジし、
衣装をなんと!Christian Lacroix(クリスチャン・ラクロワ)が担当したということで
個人的にはとても楽しみにしていました

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この日のキャストは、こちら。

Naila(泉の精 ナイラ)・・・・Myriam Ould Braham  
Djemil(狩人 ジェミル)・・・Josua Hoffalt 
Nouredda(隊商の娘 ヌーレッダ)・・・Muriel Zusperreguy 
Mozdock(モズドック ヌーレッダの兄)・・・Christophe Duquenne 
Zael(ザエル 森の妖精)・・・Alessio Carbone  
Dadje(ダジュ カーンの愛妾)・・・Charline Giezendanner 
Le Khanカーン(君主)・・・Alexis Renaud 


とにかく、素人バレエファンとしては今回の衣装が華やかで綺麗で最初からうっとりでした

(↓クリスチャン・ラクロワ氏とジャン・ギョーム氏、打ち合わせ中)

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という訳で、ラクロワ氏の衣装デザイン画&カーテンコール等の写真を混ぜながら簡単にあらすじを。
(でも、このバレエは、あらすじを知らずに観ても、だいたいはわかるわかりやすいストーリー

主人公ナイラは泉の精
ナイラは、砂漠に置き去りにされた若い狩人ジェミルを助け、その時彼に恋してしまう

(↓ナイラの衣装は泉の精らしく純白で清楚)

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ところが、その狩人ジェミルは隊商の娘で美しいヌーレッダに出会って彼女に恋をする
でも、ヌーレッダは土地の君主カーンとの結婚を控えていて宮殿へと向かってしまいます。

ヌーレッダに恋するジェミルは、彼女のために岩山の高いところから花を摘んでプレゼントします
そして、顔を見せてほしいといったジェミルにヌーレッダの兄は怒り、彼を縛り上げて砂漠に置き去りに。
そこへ、ナイラが助けに現れる


(舞台は色々変わりますが、このロープを色々アレンジしながら演出↓)

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ナイラは、ヌーレッダと両思いになりたいというジェミルのために、宮殿に赴き君主カーンを魅了して
ヌーレッダとの結婚を破談にしてあげます

ヌーレッダは、カーンに振られてショック
そこにジェミルは近づき告白しますが、ヌーレッダはまたしてもジェミルを拒絶。 

(君主カーンの衣装↓)

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それでもジェミルはヌーレッダを諦らめきれない
カーンに振られたショックからか意識を失って倒れたままのヌーレッダを前に悲しむジェミル

そんな悲しむジェミルの姿に心を打たれたナイラは、彼の為に最後に自分の命と引き換えに、
ヌーレッダを生き返らせ、二人をハッピーエンドにしてあげます。
ナイルが息絶え、側で森の精ザエルが悲しむ中、両思いになったジェミルとヌーレッダは幸せ一杯に
その場を去っていきます。<FIN>

(ヌーレッダの衣装は一際華やか↓)

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泉の精ナイラの一途な愛というか、自分の命と引き換えにしてまでも、ジェミルとヌッレーダを
くっつけてあげるというお話で、本当に人を好きになったら好きになった相手の幸せ最優先に
考えてあげることなのかなぁ、と感じました。

すごい女性だな、ナイル・・・と思いましたよぉ。
ま、未婚と既婚では次元が違うとして、それでもやっぱりナイラのような行動はそう簡単にできることじゃ
ないかなぁ。

「だよね?」と、帰り道に夫に振ってみたら

「キミとナイラと真逆な女だからね」と・・・。


カーテンコールに登場のナイル役のウルド・ブラームとジェレミ役のオファルト。
オファルトは、ナイルにこんなに愛されてるとは知らずに、ひたすらヌッレーダを想う青年を好演。
笑うととても可愛い

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ナイルに使える森の精ザエル役のカボルネ。
顔まで緑・・・。
一際大きく、迫力さとナイルを見守る優しさが感じられて素敵でした

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衣装のデザイン画はこんな。

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ちなみにこのバレエは、オルセー美術館にあるアングルの「泉」にインスパイヤされて作られた
バレエなんだそうです
そして、どうでもイイけど私は画家アングル(Jean-Auguste-Dominique Ingres)の絵が大好きです

そうそう! オルセー美術館と言えば、常設展示室の改装が終わったのにストが続き、ようやく昨日から
公開になったそうです・・・。

ところで、ブティックにはもうクリスマスツリーや関連商品が登場。
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ノエル(クリスマス)は、もうすぐな気分になってきました!?

KEICO

新潟県の老舗旅館に生まれ育つ。
上京、進学、就職、まさかの出逢い?で結婚し2004年渡仏。
現在は夫と共にパリ・東京を行ったり来たりな生活中☆
そんな毎日からのグルメ・ファッション・カルチャー・バカンスなどの話題を中心にブログ更新致します。

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