
「バレンシアガ」と「コム・デ・ギャルソン」
オステルリッツ駅から近いセーヌ川沿いにある
"Les Docks" Cite de la Mode et du Designへ行ってきました
現在開催中の"Cristobal Balenciaga, collectionneur de modes"
(クリストバル・バレンシアガ、モードのコレクター)と
"Comme des Garcons White Drama"(コム・デ・ギャルソンの
ホワイト・ドラマ)
を見てきました。
ここには初めて来たので展示会場に入る前にちょっと歩いてみることに
緑のチューブは、中から見上げるとこんな感じで、階段を上がるとテラスがあります。
大きな客船に乗っているような気も
建物はセーヌ川に面してるので、"Les Docks"の名前から想像できるように
埠頭のような雰囲気
デッキでは写真やイラストの展示もされていました。
なんとなく親近感の涌いた一枚
こんなに剛毛ではないと信じてますが、それなりに毛量が多いワタシ
ショップやカフェもいくつかあります。
この日はちょっと閑散とした雰囲気でしたが・・・。
では、まずバレンシアガ展へ
こちらは、写真撮影OK(フラッシュ不可)ということで、いくつか印象的なものを。
今回の展示は、クリストバル・バレンシアガ没40年を記念したもの
60点以上におよぶ収集品は没後、遺族からガリエラ美術館に寄贈されたもので
今回初公開だそう。
バレンシアガは1895年スペイン生まれ。
簡単な略歴を見ると、1932年にマドリッド、バルセロナにメゾンを開いたものの、
スペイン戦争勃発で37年にパリへ。
パリのジョルジュ・サンクに開いたお店はたちまち評判となり、スペインはじめ
ベルギー女王、グレース王妃などがこぞって着たのだそう
1968年、自分の作る服が時代に受け入れられないという理由から引退し、
スペインへ帰郷し、その4年後に没しました。
バレンシアガのルーツがスペインにあると知ると、その作品のところどころに
スペインの民族衣装や闘牛士マタドールの衣装を連想させる部分が色々あり、
なるほど!という感じ。
どの作品も手の届く至近距離で観察できます
特に貴重と思われるものは、ガラスケースに入って平置きで展示され、
そこに使われる素材の豪華さ、贅沢さを見ると溜息です
スペイン・アンダルシア地方の民族衣装を連想する複雑な刺繍など
ファッション関係者でもないワタシが、こういう展示に出かけるのは、
普段気楽に入るデパートやブティックでは、お目にかかれない非日常な素材と作り
を見れることが面白いから
1つ1つを手仕事で丁寧に作られたものを見ると、やっぱりステキっ
と、溜息が。
今、自分がすぐに着れるリアルクローズなものは無いとしても、ちょっとした
デザインやディテールが普段着探しのヒントになることも。
例えば、この黒いロングドレスも背中のちょっと開きとリボンは「いいね」と
続いてお隣りで展示中のコム・デ・ギャルソン創始者川久保玲の
演出による"White Drama"(白いドラマ)へ
こちらは、2012年春・夏コレクションを展示。
全て透明な球体の中に展示されていました。
これは、バブルツリー社特注の透明球体テントなのだそう。
人生の“節目”となる「誕生」「結婚」「死」を表現しているそう
そう言われると、なんとなく棺の中に沢山お花を詰められてる感じも想像
できるような・・・。
普段着ることは想像できないものばかりですが、「白」と言っても色々な「白」があり、
白だけでこんなに沢山の表情があるのが新鮮でした
こちらは印象に残ったバックのデザイン。レースとスパンコールが綺麗でした。
おまけもバレンシアガ

広々な店内はゆっくり見て買物できます。
5年くらい前に買ったバレンシアガは今も愛用中の一着

明日はコレでお出かけ

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<INFO>
Les Docks – cite de la Mode et du Design
34 quai d’Austerlitz
75013 Paris
http://www.paris-docks-en-seine.fr/
Balenciaga
336 rue Saint-Honore 75001 Paris
http://www.balenciaga.fr/fr/
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