Comme d'habitude 〜パリ・東京行ったり来たりblog〜

パリ5区☆アリアンスでBonne Chance

夫「なんかね、B(フランス人)が話があるって」

K「離婚か…」

夫「えっ、そんな話!? この前もT(奥さん)とはすごく仲が良かったけど…」

K「夫婦なんて外から見たってわかんないもんだよぉ。仲良さそうに見えたって不協和音だったり、逆に喧嘩ばかりやモラハラ旦那?みたいに見えても二人の間じゃバランス取れてて仲良しなこともあるしねぇ」

夫「まーねー」

そんな懸念は無駄に終わりました…。(誠に勝手な妄想をして申し訳なく、心の中でごめんなさい!)

数日後Bに会うと、改めての話というのは離婚話では全くなく、彼が新しいビジネスを始めるという楽しそうな報告でした。

B「そのへんゆっくり話したいからまたみんなで食事しない?」

夫「もちろん喜んで!お祝いを兼ねて今回はうちにアンヴィテ(招待、接待)させて!」

fullsizeoutput_d71.jpg

(2つのアミューズの間にシャンパン1本終了。この日はシャンパンの後に白ワイン1本、赤ワイン2本と続きました)

グルマンでワインにも精通したBTご夫妻。

クラシック料理を愛する、食事は絶対アラカルト派の生粋のフランス人のムッシュBに対して、長くNYに暮らしていたマダムTは何事も新しいものに興味津々、日本食とモダンフレンチ好き。

そんな対照的な二人を満足させる美味しいレストランってあるの?と思えますが、あります!

真っ先に浮かび、以前からBTご夫妻とご一緒したいと思っていた大好きレストラン、パリ5区の“Restaurant Alliance”(レストラン・アリアンス)

(関連記事→ https://madamefigaro.jp/paris/blog/keico/pari.html

(関連記事→ https://madamefigaro.jp/paris/blog/keico/post-717.html

fullsizeoutput_d70.jpg

(3つ目のアミューズは牡蠣と牡蠣のアイスクリーム)

大宮シェフの一皿一皿からはクラシック料理が丁寧に尊重された感が伝わってきます。

それでありながら今らしさも感じられる、そのバランス加減、塩梅が素晴らしくて私達はファンです。

fullsizeoutput_d73.jpg

最近はニョッキを選ぶことはほとんどないのに、フランス産のジャガイモはとても美味しいし、それが大宮シェフの手にかかったらどうなるのか?と興味が湧いて選んだ前菜。

fullsizeoutput_d72.jpg

「少々お待ちください」とサービス担当のユウヤさんが構えたのは、たっぷりのキャビア☆

fullsizeoutput_d75.jpg

お、お、おっ♡と、その贅沢なソースにうっとり。

K「で、なんだっけ?今日の話題」

夫「Bの新しいビジネスだよっ!」

ということで、まずは前菜料理を楽しみながらムッシュBがこれから取り組むという新しい仕事の展望を興味深く聴きました。

そして凡人ケーコが思うのは、今現在のビジネスが順調なのに更に新しいことにチャンレジするリスクをどう考えているのか?

奥様Tはそんな夫のチャンレジをどう感じているのか?

彼らの答えはとてもシンプルだった。

B「今の仕事はまる14年。正直、もう飽きた。」

T「ははは。ミッドライフクライシスなのよ。新しいことした方がいいと私も思う。私や子供たちはほっとかれそうだけどね!」

不安より勝る好奇心やチャレンジ精神。

一度きりの人生だからやってみたいことに出会えたならやってみる人生の方が面白いだろうな、と彼らのような人たちを見ているとつくづく思う。

fullsizeoutput_d76.jpg

美味しいドット柄完成♬

なんとも贅沢なニョッキ (≧▽≦)

IMG_7565.jpg

コンソメスープ仕立てでいただくフォアグラ料理。

しばらくそんな彼らの新しい挑戦について伺った後は、いつものように話題はサッカーW杯はもちろん、あれこれとめどなく。

例えばこの時期欠かせぬテーマと言えば、やはりの夏の長〜いヴァカンス☆

マレーシア・ビンタン島で過ごすという彼らのヴァカンスにジョインしたい…!

IMG_7555.jpg

夫と私の選んだメイン料理は、シェフのスペシャリテ、2人からオーダー可能な「黒い脚の若鶏」。

お料理される前にテーブルまで持ってきて見せてもらいましたが、その迫力にびっくり。

fullsizeoutput_d79.jpg

マダムTはお鮨も含めて大の魚好き。

この日いただいたヒラメは絶品だと感激。

B「俺は、カルパッチョさえ食べないよ〜」

T「食べ物の趣味は合わないのよねぇ」

隣りでムッシュBはビーフをモリモリと食べておりました。

fullsizeoutput_d77.jpg

そして登場したpoulette☆

fullsizeoutput_d78.jpg

まずは、こんがり焼けたもも肉部分をスープとともに。

これは芸術的に美味しいお料理でした。

筆舌に尽くし難しとはまさにコレ!という風でその美味しさが言葉で表現できません…。

fullsizeoutput_d7a.jpg

2度目のサービスはジューシーな胸肉部分にオマール海老。

コレは量もあったので4人で分けていただいたのですが、実は鶏がそれほど好きでないと言うマダムTが「こんなに美味しい鶏料理は食べたことがないわ!」と余裕で完食。

いつも率直で、お世辞を言わない二人なので、そんな二人が美味しいと喜んでくれるのが私達にとっては何より嬉しいこと。

fullsizeoutput_d7b.jpgチーズは30ヶ月熟成のコンテ。

食後はフロマージュかデセールか、そんなどちらかの選択はムッシュBにはあり得ない!?

B「どちらも必要で、どちらか一方欠けるようではディネは成り立たないもんでしょ」(真顔)

もし私がBと結婚していたら(それは絶対ないことだけれど)、、と無理矢理妄想してみると1年で10キロは太る自信あり!

でも2児のママでもあるマダムTは結婚前から全くスタイルが変わらない、グッド・プロポーション☆

私の中では「アナ雪」のエルサが大人になったようなプラチナブロンドにアクアブルーの瞳を持った、パリでも目立つ級な美人。

fullsizeoutput_d7c.jpg

そんなエルサは、バニラと黒オリーブのアヴァン・デセールに

「コレ、めちゃくちゃ美味しいんだけど!私の好み。こういうデザートってありそうでないよね?オリーブよ〜」

と満面の笑顔。

fullsizeoutput_d81.jpg

それぞれ選んだデセールもユニークでしたが、特に夫がチョイスしたパセリの効いたチョコレートデザートは、濃厚なのにスッキリする、印象的な一品でした。

fullsizeoutput_d85.jpg

デザートタイムは、最近のBT夫妻の子供達の話。

先月偶然会った息子さん(9歳)は日本という国に興味津々で柔道、妖怪ウォッチ、コアラのマーチが大好き、ガチャガチャをやってみたい、そういえばローランギャロスでは錦織選手を生観戦で応援、etc…

それに彼の初恋は日本人の女の子だよ♡とムッシュB。

カジュアルな場所なら来年あたりそろそろ大人のディナーにジョインさせても?という話になり、賑やかに集ろうね!と。

とにかく、ムッシュBの新たな挑戦に乾杯! 

Bonne Chance(グッド・ラック)☆ と願って祝った美味しい夜でした。

 

☆Belle et Bonne Blogも絶賛更新中☆
 
 
<info>
Restaurant Alliance(レストラン・アリアンス)
5 Rue de Poissy, 75005 Paris
01 75 51 57 54
 

 

KEICO

新潟県の老舗旅館に生まれ育つ。
上京、進学、就職、まさかの出逢い?で結婚し2004年渡仏。
現在は夫と共にパリ・東京を行ったり来たりな生活中☆
そんな毎日からのグルメ・ファッション・カルチャー・バカンスなどの話題を中心にブログ更新致します。

ARCHIVE

MONTHLY

フィガロワインクラブ
Business with Attitude
キーワード別、2024年春夏ストリートスナップまとめ。
連載-パリジェンヌファイル

BRAND SPECIAL

Ranking

Find More Stories