
パリ5区☆Église Saint-Séverin
<パリブログ:Paris Quotidien>
パリ再発見歴史散歩。
(関連記事→ https://madamefigaro.jp/paris/blog/keico/2passage-des-panoramas.html )
近所に住んでいるからいつでも気楽に行ける。
なんて思っていて、二十数年前に一度入ったきりになっていたパリ5区にある『Église Saint-Séverin』(サン・セヴラン教会)を訪れました。
サン=ミッシェル地区、セーヌ川のすぐ南。
ソルボンヌ大学やパンテオンの近くにあり、観光で賑わうエリアにありながら、ちょっと小道に入った静かなスポットにたたずんでいる隠れた穴場教会という感じ。
観光ルートの合間にふっと立ち寄れる癒しの場所としてルーヴルやノートルダムに圧倒された後、静けさを取り戻したくなったらここは良い☆
この教会は、パリの聖セヴラン(Saint Séverin)にちなんで名付けられました。
聖セヴランは6世紀にこの地で暮らしていた敬虔な隠者で、人生のそのほとんどをこの地で瞑想と祈りに費やし、およそ540年頃に亡くなったとされています。
彼の死後に建てられた小さな礼拝堂が改装を重ね、年月を重ね、現在ではロマネスク、ゴシック、フランボワイヤンの中世の建築様式を一度に鑑賞できる貴重な教会であることを今回の再訪で改めて知りました...!
入ってすぐにハッと気がつくのは、その特徴的な柱のデザイン。
まるで椰子の木。
実際「椰子の木」と呼ばれているそうで、まるで南国の森の中のいるような?!
特に主祭壇の奥にある柱は、見る人を惹きつけるような幻想的で躍動感のある形状で、なんとも美しく神聖な空気感が漂っていました。
調べてみると、この椰子の木チックな柱はヴァチカン市国のサン・ピエトロ大聖堂を支えるためにソロモンの大神殿から運ばれたという伝説のソロモンの柱を模したものと言われているそう。
天井のアーチやヴォールトが放射状に広がり、柱の螺旋と調和してまるで天に向かって上昇するような他ではなかなか見ることのないデザイン。
そんな椰子の木柱の他にもう一つの見どころは、ステンドグラス。
ちょっとモダンに見えたそれは、1970年にフランス人画家Jean Bazaine(ジャン・バセーヌ)によって作成された現代ステンドグラス。
創世記をモチーフにした「水」「火」「大地」「光」など天地創造のエレメントを色と形で抽象的に表現しています。
また、クラシックなデザインとしては、聖セヴランの伝説を描いたものや聖母マリアとキリストの生涯を描く伝統的モチーフのステンドグラスもとても美しく椰子の木柱と調和しています。
それからこの教会の灯籠にある鐘も歴史があり、1412年に鋳造されたパリ最古の鐘のひとつだそう。
立派なパイプオルガン!
ここでは無料で聴けるオルガンの生演奏がまた素晴らしいのだそう。
なんで近くに住んでいる時に聴きに来なかったのか...と悔やまれる。今からでも遅くない!聴きにきます!と誓って後にしたÉglise Saint-Séverin(エグリーズ・サン・セルヴァン)でした。
*****プチっとB級グルメ*****
K「無性に食べたい!どうしても食べたい!」
夫「ケーコさんがそんなに欲するなんて珍しい...」
K「自分でもびっくり」
というわけで、ドライブ途中に寄ってもらったのはラーメン屋さん。
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