
パリ2区☆Passage des Panoramas
<パリブログ:Paris Quotidien>
パリ再発見歴史散歩。
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二人のナポレオン時代を追うように今回もパサージュぶらりで2区にある『Passage des Panoramas』(パサージュ・デ・パノラマ)へ。
ここは1799年に開業したパリ最古の商業用アーケードのひとつ。
そのレトロな雰囲気、美しいガラス屋根、ヴィンテージな看板などから地元の人々や観光客にとっても人気スポットなので、このパサージュもパリが初めてという親戚、友人を案内にする観光スポットです。
ガラス屋根と鋳鉄のフレームは、これまた19世紀初頭の技術の象徴で、薄暗い照明がクラシックな雰囲気。
ここには古切手やアンティークカード、コインなどを扱う小さな店舗が集まっているので、コレクターにはたまらないらしいです。
というのも19世紀末、郵便制度が整うと共に切手と絵葉書の交換・販売が盛んになり、このパッサージュにあった印刷所が切手のデザイン制作を請け負っていた背景もあり、今なお切手ディーラーが軒を連ね、コレクターには「聖地」のような場所だと。
が、私の中では、ここは色々あるパサージュの中では一番のグルメパサージュ。
「Stern」は、元は印刷工房だった空間を星付きシェフが手がけた美しいイタリアンカフェで、あのフィリップ・スタルク(先日アップしたMori Venice Barも彼でしたね)。
「CANARD & CHAMPAGNE」は、ガイドブック等でもよく紹介されている鴨料理とシャンパーニュの専門店。
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すっかりパリに焼きギョーザを広めた先駆者的な「Gyoza Bar」。
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日本からの友人を伴って何度か訪れたオーセンティックなブラッスリーメニューがいただける「ASTAIR」。
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韓国料理、久しく食べてないなぁなんて思いながら改めてパサージュ内のレストランをチェック。
そういえば最近韓国ドラマ「トラウマコード」を観始めたところ。
K「韓国でドバイチョコが流行ってるらしいよ」
夫「何それ?ドバイ産のチョコなの?」
K「っていうかドバイってチョコ美味しいの?韓流ツウのIちゃん(友人)に聞いてきます!」
食いしん坊としてはレストランチェックは飽きません。
ところで、「パノラマ」という名前の由来を調べてみると諸説あるようで、1つはその昔ローマ、パリ、エルサレムなどのパノラマ画が展示されていたため、他にはパサージュの入口にアメリカ人発明家が作ったパノラマ館(円形の見世物小屋)が置かれたためなど。
また、エピソードとしては1816年にここに世界で初めてガス灯による照明が導入されたのだそう。
それは当時のパリ市民にとって驚くべき「夜の散歩革命」だったと。
グルメパサージュであると同時に方向音痴な私からすると、ここは迷宮パサージュ。
他と比べて広く、出口も4つ?!
アラブ諸国のスーク(市場)の様子を描いた版画から着想を得て設計されたので入り組んだ設計になっていると知って納得。
タイムスリップ&迷宮に迷い込んだ気分で楽しめるパサージュです。
*****プチグルメ*****
バカンスの予習という名目で食べる。
夫「うっま!」
K「現地より美味しかったりして!?」
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