
パリ7区☆Café Lignac(カフェ・リニャック)
コロナ禍で読んだ、知った食いしん坊ニュース@パトロールエリアとしてメモっていたのが、パリ7区のrue Saint-Dominique(サン・ドミニク通り)にオープンした『Café Lignac』(カフェ・リニャック)。
そもそもこの場所は、サン・ドミニク通りを代表する人気店として長らく人気を博していた「Cafe Constant」(カフェ・コンスタン)があった場所。
伝説的な料理人で、一時期はいくつもレストランやカフェを経営していたChristian Constant(クリスチャン・コンスタン)氏のお店でした。
(関連記事→ https://madamefigaro.jp/paris/blog/keico/7cafe-constant.html )
そのコンスタン氏の引退にあたり、こちらのお店はどうなるのかな?と思っていたら、これまた人気シェフなCyril Lignac(シリル・リニャック)氏に引き継がれ、『Café Lignac』(カフェ・リニャック)に。
(関連記事→ https://madamefigaro.jp/paris/blog/keico/11le-chardenoux.html)
ちょっと意外だったのが内装の雰囲気がカフェ・コンスタン時代と大きくは変わっていないこと。
カウンターがちょっと明るくカッコよくなった感じはしますが、基本的なカウンター位置、テーブル配置はじめ、
2階へ続く階段と、その壁に掛けられたポスターなどはそのまま(だと思います)。
なので初めて来た感はなく、どこか懐かしい。
2階フロアの雰囲気もコンスタン時代のまま。
さてメニュー選び☆
久しぶりのパリ、しかもこの季節に是非食べたいと思っていたのは、Velouté de potimarron(かぼちゃヴルーテ)、Ris de veau(リー・ド・ヴォ)、Steak frites(ステック・フリット)、Pâté de campagne(田舎風パテ)、Boeuf bourguignon(ブフ・ブルギニョン)がマストな5皿だったのですが、ちょいちょい食べてはいるのものの、思ったよりこれらは食べれてません。
ま、いっか。パリは逃げない。と感じる今日この頃、そのへんは慌てずに美味しそうな出会いがあった時に楽しみたいと思います。
と思ってメニューを開いたら「ポティマロン(かぼちゃ)のヴルーテ」あるじゃーん♡
という訳で迷わずチョイス。
中には細かく刻んだ鰻の燻製が入っていました。
こちらは、Vitello tonnato(ヴィッテロ・トンナート)。
このブログではすっかりお馴染み?な、頻繁にオーダーしている、自宅でも作っている北イタリア・ピエモンテ州名物の仔牛肉のツナソース。
ツナソースはかなり控えめ、お肉の下にちょっと敷いただけで仔牛肉自体のお味を楽しむ感じ。
イタリアの田舎などへ行くとお肉の上にガッツリとツナソースが載っていて、それもまた旨しですが、こちらはパリ風、シリル風。
プラ(メイン)のMilanaise de volaille comme à la maison(ミラノ風鶏のカツレツ)。
ルッコラのサラダが別添えで。
ミラノ風カツレツと言えば、基本的には仔牛肉だと思いますが、こちらは鶏。
やや肉厚で中はソフト、衣はサクッとカラッと。
こちらは、Langoustine(ラングスティーヌ=赤座海老)のラヴィオリ。
先日の北フランス、Touquet-Paris-Plage(トゥケ・パリ・プラージュ)のレストランでモリモリいただいたラングスティーヌですが、大好物につきこのメニューにも飛びついてしまった♡
(関連記事→ https://madamefigaro.jp/paris/blog/keico/perard-1.html )
しっかり甲殻類のお出汁が効いたスープの中に、私にはわりと大きめに感じたラヴィオリが4個。
同じものを食べていた隣りのムッシューは、前菜なしでこのメイン料理とデザートというオーダーだったのですが、こちらを食べて早々に量が少ない!と一緒にいた友人にこぼしました。
男性には、メイン料理としては少なめかな…パンでお腹を膨らませるしかないですかね。
でもそのパンが美味しくて、これは食べちゃう!
そのムッシュもモリモリと食べ、おかわりをしていました。
私達は赤ワインも進み、すっかり満腹。
そこにお店の人が隣りのテーブルのお皿を下げにました。
先程の隣りのムッシュはすぐさま「この料理は値段のわりにボリュームが少ないです」とキッパリ。
その姿勢にちょっと感心。
店員さんに「美味しかったですか?」と聞かれて、その場では「はい、とっても」とか言っておきながら後からSNSなどで批判的なことを書くよりは、その場で面と向かって自分の思ったことを伝える、意見するパリっ子を度々見かけるのですが、率直で気持ちよく感じます。
そんなムッシュとは逆にポティマロンのヴルーテが想像以上にボリューミーでぽってり濃厚、お腹に溜まったこともあり、私は本当に満腹でデセールは入らず。。
隣りのムッシュが美味しそうに食べていたPain perdu(パン・ペルデュ=フレンチトースト)を今度私も食べてみたい!と思いながら『Café Lignac』(カフェ・リニャック)を後に☆
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