パリ7区☆Le Violon d'Ingresの絶品Desserts
パリ7区にある大好きレストラン『Le Violon d'Ingres』(ル・ヴィオロン・ダングル)でディネ。
(関連記事→ https://madamefigaro.jp/paris/blog/keico/post-1122.html)
あれ?ちょっと雰囲気変わったかも?!
そう言えばお店のファサードの印象も違ってた。
コロナ禍でパリに来れなかった間に、よく知るお店も大なり小なり内装や外観が変わり、その印象・イメージが変わったお店も少なくありません。
それはまた新鮮な気持ちにもなります。
テーブルに着くと、友人でオーナーのBertrand Bluy(ベルトラン・ブリュイ)氏がやってきて「Ça fait super longtemps!(超久しぶり!)」。
そしてシャンパン&フォアグラのサービス。
こんがり焼かれたブリオッシュにフォアグラのっけてパクッといただく。
そしてシャンパンをゴクッと。
たまらん!これぞフレンチな瞬間♡
冷たいアミューズにサバ(だったと思う)リエット。
温かいアミューズにホカホカのグジェール。
それらを美味しくいただきながらメニュー選び。
この日もアラカルトで楽しむことにしました。
<カニ&ラディッシュ>
カニは大好きですが、自分で買って下処理や食べる際に無言のホジホジ作業が面倒な食材。
こうして丁寧にほぐし、美しく盛りつけていただいたものを食すのは幸せ。
<ラザニア>
夫のオーダーした前菜は、ラザニヤ生地なパスタの下にホタテやタコ、ラングスティーヌがゴロゴロと。
その美味しいビスクソースを拭って食べたくなるパン。
パリのパン、やっぱり美味して困るほど食が進む。
<Coquille Saint-Jacques(ホタテ貝)>
目の前でソースをかけていただき完成。
貝の中では一番好きかも?と思っている大好きなホタテ貝。
フランスでは私の誕生日の少し前に解禁日を迎えるホタテ貝なので、パリ暮らしをきっかけに更に思い入れの深まった食材です。
甘い旨味。
<Lievre a la Royale (リエーブル・ア・ラ・ロワイヤル)>
このブログでもお馴染みのジビエ料理、野ウサギです。
Royale(ロワイヤル=王家)なんて言う名前からして仰々しくも感じるジビエ料理の王様で、野ウサギにフォアグラを合わせたフランスの伝統料理であ〜る。
とにかく作るのに手間暇かかるそうで、これまでに色々なレストランで食していますが、お店によってだいぶ仕上がりが違ってます。
リエーブルを見るたびに蘇るのは、クリスマスイヴ@パリの某レストランで食べた人生初のLievre a la Royale (リエーブル・ア・ラ・ロワイヤル)。
何度か思い出してはここで(ブログで)吐露してますが、とにかくそれは衝撃的不味さでした。
「野」ウサギとは言え、想像を遥かに超える臭さで「お前はいったい何を食べて生きてきたんだ…」と、お皿のウサギに問いましたよ。
その後のパリ生活の中で知ることになりましたが、この料理はウサギそのもののシメ方や料理法(秘密にして弟子に教えてないシェフもいる。肝心の工程や最後の仕上げはシェフが一人でこっそりやるとか)で本当に出来上がりの味、美味しさが違ってきます。
私には初リエーブルの不味い思い出が強烈過ぎて、今もそれほど好んでは食べないのですが、不味い・臭い・ツライな思いを度々しながらも繰り返し食べてきた夫。
そしていつからかリエーブル大好きに人間になってしまった…。
(ある意味すごい。その順応力って言うの?挑戦する気持ち?どこでも生きていける人だな…と思うよ)
夫「このリエーブルはさすがです。かなり旨い!!」
と言うのでひと口いただくと、確かにイヤな臭みなどなく美味しい食べやすい♡
とは言え自分のメイン料理チョイスに後悔はなく、最後までホタテ&キノコの方に夢中なケーコ。
キノコ旨し。
こうして大満喫した食事でしたが、この日更に感動的だったのがDesserts(デセール)!
ふんわり膨らみ、熱々で運ばれてきたスフレ。
真ん中の穴にGrand Marnier(グラン・マルニエ)を注がれ、
更にキャラメルソースが注がれて完成したグラン・マルニエのスフレ。
グラン・マルニエがしっかり香り、効いた大人のデセール♡
その大きさに驚愕!
2〜3人サイズでは!?と驚き、さすがに私一人では食べきれないかも…と怯んだ。
大袈裟ではなく、4号ホールサイズぐらいに見えました。
そしてこちらも目の前でキャラメルソースがタラーンとかけられ、
金箔も乗ってなんともゴージャスな姿に完成。
フォークを刺し、ひと口頬張るとその美味しさに昇天っ♡♡
ハラハラハラ、パラパラパラっと崩れ、風が吹けばパーッと舞い上がってはけてしまうような、まさにミル(千)なフイユ(葉)状態でとにかく軽い。
こくまろな滑らかなクリームは甘過ぎず、サクサクといただきました。
素晴らしいミルフイユで、私の中では人生No.1ミルフイユの感動と言っても過言でなく、ペロリ完食。
これらのデセールを担当されているのは、日本人パティシエールのKimikoさん。
ディナータイムの後半はパティシエさんは大忙しなので食後になかなかご挨拶もできずにいますが、本当に美味しく、どんなに満腹でも別腹がこじ開けられる、感動的でレストランならではの Assiette Dessert(アシェットデセール)を作ってくださいます。
カフェに添えられたマドレーヌやカヌレも美味しくて。
という訳で、今回も最初から最後まで美味しく満腹満足な時間を『Le Violon d'Ingres』(ル・ヴィオロン・ダングル)で過ごしました。
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