
パリ7区☆Racines des Prés(ラシーヌ・デ・プレ)
このブログを書き始めた当初、わりと頻繁に出かけていたのが"Passage Panoramas"(パッサージュ パノラマ)にあるビストロ“Racines”(ラシーヌ)。
(関連ブログ・画像無→ https://madamefigaro.jp/paris/blog/keico/51778367.html)
どんどん話題となり2号店もオープン、ついに今年はミシュラン一つ星獲得と何かとニュースになるお店。
とは言え私自身はここ何年もすっかりご無沙汰で、一昨年2号店が左岸に移転したことで再び気になるように。
というのも住所が思いきりパトロールエリア@パリ7区という“Racines des Prés”(ラシーヌ・デ・プレ)。
ディネに伺うと想像以上にシックでカッコイイ店構え。
奥行きのある店内は手前がオープンキッチンを臨むカウンター席で奥にテーブル席。
私はカウンター好きで、キッチンを眺められるとなるとよりイイね!なので、こちらのカウンター席に一瞬座りたいと思ったのですが、よく見ると椅子に背もたれがない。
それは私には危険。
アハハハ!と楽しく笑って(酔って)ひっくり返った経験あり…。
店内は20時半を回った頃にはテーブル席は満席になりました。
一般的にはフランス人の皆さんは好んではカウンター席には座らない感じです。
何人かに尋ねたところ「カウンター=カジュアルなイメージ」なので、ゆっくりディナーを楽しむ雰囲気ではないと感じる場合が多いようです。
実際この日に予約無しでやってきた人も店員さんの「カウンター席で良ければ」に対しては「それじゃ結構です」と去っていかれました。
お料理はアラカルトとメニューの両方ありましたが、アラカルトでいただくことに。
アペリティフのシャンパンを飲みながらアミューズを摘まみながらのメニュー選び。
そしてまた選んでしまった…!なサンジャック(ホタテ)と黒トリュフの前菜。
甘酸っぱい柑橘ソースとカラフルなベトラーヴ(ビーツ)と一緒に。
丸いお皿にこういうプレゼンテーション、自宅じゃ絶対やらない(やったことない)けどいつか真似しようか…。
夫のチョイスも「また?!」な感じ。
ノルマンディー地方ユタビーチの生牡蠣の前菜。
生牡蠣とは言え半解凍なちょっとシャーベット状の牡蠣で、マリネされたキュウリやカリカリの蕎麦粉のガレットと一緒にいただくスタイルは料理としてすっかり完成感があり、フレッシュな生牡蠣をいただくのとはまた違った美味しさ。
メインにヴォライユ(鶏肉)。
焼き目は絵に描いたような美しさで全体の火入れ加減も抜群でジューシー。。
しかも添えられたタリアテッレは、最近ちょっとブーム?なヘルシーパスタ。
celeri-rave(セロリラヴ=根セロリ)で作られたもの。
さっぱりと軽く、程よくしんなりしながらも根セロリらしいシャキ感もあって私は大好き。
ちょうど先日マルシェで買おうか迷ったセロリラヴ。
なかなかの大きさで食べきるのに結構大変だし…と思って諦めた後だっただけにこのパスタは嬉しかった!
ところでワインはFrançois Villard(フランソワ・ヴィラール)のSaint Joseph Mairlant 2016(サン・ジョセフ)。
コート・デュ・ローヌのワイン、「サン・ジョセフ」を飲むのは久しぶり。
え、これ本当にシラー100%なの?と驚いた、まろやかでエレガントなワイン。
夫「旨い!」
K「シラーのガツン感がないよね〜」
夫「でも今日僕達の選んだ料理に合ってるとは言いがたいな」
K「鴨とかフォアグラが良かったかもね。隣りの人のフォアグラが美味しそ〜。このワインと一緒に飲みたい!」
夫「このワイン選んだのは僕じゃないんで」
K「・・・。」(そういう言い方、感じ悪いわ)
(はいはい、すみませんねー。選んだのは私だよ…)
ったく、マリアージュがなんだってんだい。
好きなワイン、好きな食事、それで上等だー。
常日頃フランス料理はワインと料理のマリアージュが大事とか思ってますが、書いてますが、そうじゃなくても楽しめることもある!?
K「それにしてもそれ、すごく美味しそう♡」
夫「本日のオススメだからね♬ ひと口どーぞ」
K「美味しい!これは文句なしに最近食べた中では一番のリー・ド・ヴォ」
しかもこれまた贅沢にエクストラで黒トリュフがけ。
K「これ大正解。いい選択だったね〜」
夫「僕失敗しないんで」
どこかで聞いたことがあるセリフだ…。
デセールはベレー帽のように平たいチョコレートスフレ。
中からとろーりと温かいチョコレートが溶け出まして、それを冷たいチョコレートアイスと一緒にいただきまして、The満足。
カフェにはプチフィナンシェ添え。
お店の方も皆さんとてもサンパで明るく親切接客のお陰もあり気持ちよく食事ができた左岸のRacines des Prés(ラシーヌ・デ・プレ)でした。
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