
パリ9区☆Via Chocolat
パリ9区にある行きつけの創作和食のレストラン“momoka”(桃花)と同じ通りにあり、お店前を通るたびに気になっていたショコラトリー“Via Chocolat”(ヴィア・ショコラ)。
(関連ブログ→ https://madamefigaro.jp/paris/blog/keico/post-985.html )
このお店がチョコレートのセレクトショップだとは以前から聞いていたものの「かの有名なMOF〇〇さんのショコラ!」とか「期間限定〇〇発売!」とか季節のイベントを意識したディスプレーなどもあまり施されず、いつ見てもそのウィンドーディスプレーは素朴というか、ある意味地味。
店員さんはお一人なので「しばしクローズ。10分後に戻ります」な張り紙で(←私の経験上では実際に10分で戻ってきてくれることは少ない…)留守になっていることもしばしばあり、お邪魔する機会を逃しまくりのお店でした。
今回改めて行ってみようと思ったのは、Pさんにコメントをいただいたのがきっかけです。
小さなお店ですが、入ると目の前のショーケースにはとてもとても良い香りを放つショコラがズラリ。
そのショコラは、フランス&イタリアのショコラティエ7名のもの。
この春、日本上陸も果たしたパリ郊外サン=ジェルマン=アン=レーの名店・Pascal Le Gac(パスカル・ル・ガック)さん、女性のショコラティエールTiphaine Corvez(ティフェーヌ・コルヴェズ)さん、南仏プロヴァンスのJean-Benoit Truchot(ジャン・ブノワ・トルショ)さん、イタリア・トリノのGuido Gobino(グイド・ゴビーノ)さん、パリ郊外デファンスのRemi Henry(レミ・アンリ)さん、「マツコの知らない世界」でも紹介されたというNoël Jovy(ノエル ジョヴィ)さん、フランスチョコレート発祥地バスク地方バイヨンヌのRonan Lagadec(ロナン・ラガレク)さん。
店内に飾られた彼らの写真付き紹介CVをざっくりと読むもショコラ事情に疎い私には誰が誰やら状態で、それぞれどんな特徴のショコラでスペシャリテが何かわからじ。
という訳でお店の方に7人のショコラティエのオススメをバランスよく、詰め合わせボックスを作っていただくことに。
「どうぞ、いろいろ試食もしてみて」
と、薦められたチョコレートはどれを食べても美味しい…!!
店員さんの一番のお気に入りはチョコレートではなく、、プロヴァンス銘菓「カリソン」。
(右端の白い四角いもの)
伝統菓子Calisson(カリソン)は「幸せを呼ぶお菓子」とも言われています。
フルーツの砂糖漬けとアーモンドにオレンジの花の水などを入れて練り合わせ、伝統的な形は菱形。
ちょっとねっとり食感でクセになるお味。
「幸せを呼ぶ」というその由来を調べてみると、時代は15世紀中頃。
プロヴァンス王国のルネ王が笑顔が少ないジャンヌ王妃に結婚式では彼女に微笑んでもらいたいと願って、宮廷の菓子職人に命じて作らせたのが始まりだそう。
ええ話やな〜♡ 愛する人を笑顔にしたいと思う、その心が美しい&優しい。
そんな美味カリソンもいただきながら所狭しと並べられたタブレットチョコレート、ボンボン、カリソン、コンフィチュール、マロングラッセなどを眺めている時間も楽しくて…♡
甘い誘惑。
欲しいものがどんどん増えそうで長居は危険?!
今回買ったのはチョコレート好きの友人たちへのパリお土産として。
プラス自分用。
夫「自分用が一番大きな箱になってない?」
K「AAご夫妻用と同じサイズだよ。ひと様に渡す以上は自分でも食べてみないとね〜」
夫「・・・。」
帰国後はしばらく美味しいチョコ生活が続きます。
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