
たっぷりの林檎を巻き巻きApfelstrudel☆
バカンスブログ@オーストリアに戻りましてあと少しだけ。
夜はバーとして盛り上がるホテルのラウンジスペースですが、日中はケーキ&お茶をゆっくり楽しむサロン・ド・テになっています。
スキーをしないマダムが本を片手にゆっくり過ごしている姿を時々見かけますが、そういった光景はこのホテルでは極めて少ないというのが現状。
いるのは今日もあのマダムだけだ。と限定されてしまうほどにレア。
というのも、このホテルに滞在する老若男女なゲスト達は本当に(本当に!!←リピートせずにはいられない)アクティブ。
80代半ばのマダムだって「Have a nice Skiing!」「Enjoyっ!」と毎日元気にでかけて行きます。
(自分が80になった頃、あんな風にいられる自信なんてないよな…といつも思う。いや、頑張ろう。目指せ元気溌剌80代!)
そのサロンに面した外がオープンテラス。
フランスのスキーリゾートでスキーをしていた頃は、ファンシーなスキーウェアやフルレングスのファーをまとったマダム達が優雅にシャンパングラスを傾けているシーンをよく目にしたけれど、こちらは比較的空いてます。
私たちのスキーガイド・スィギーもヘリーもオープンテラスは好みません。
なぜならスキー後の温まった筋肉が急速に冷え、それはあまり体に良くないからと。
晴れてはいてもマイナス気温の世界なので食事をしていると結構冷えます。
(ちょうど今回の部屋の真下がテラス↓)
さて今回の滞在は例年より時間もあったのでサロンでティータイムを楽しむ機会が何度かありました。
となればやはりケーキは、たっぷりの林檎を巻き巻きした『Apfelstrudel』(アプフェルシュトゥルーデル)。
このスキーブログではお馴染み、言わずと知れたオーストリア・ドイツの伝統菓子のひとつ。
これまで何気にパクパク食べてきましたが、改めてその歴史をちょっと調べてみると想像以上に長い歴史がありました。
その発祥はアラブ諸国と言われ、トルコの「バクラヴァ」のようなお菓子が起源だそう。
15世紀半ばにオスマントルコがコンスタンティノープル を征服した際に林檎とサルタナの入ったシュトゥルーデル(=中世ドイツ語で渦巻きの意味)がヨーロッパに伝わったと。
アラブ、トルコ、ハンガリーを経由してゆく中で現在の薄い生地の原型ができ、やがてオーストリアに。
そしてハプスブルク家のマリア・テレジアに愛され、広まり、現在まで受け継がれてきた400年以上もの長い歴史を持つ伝統菓子。
というわけで、こちらも3年ぶりですがホテルメイドの絶品Apfelstrudelを堪能しました。
過去にホイップクリームやバニラアイス・ソース添えでも楽しみましたが、個人的にはこの温かいアプフェルシュトゥルーデルにサラリと冷たいアングレーズソースが一番。
本格的なものはこのホテルで初めて食べたのですが、毎度感心するのは、そのシュトゥルーデル生地の薄さ。
そしてこれでもか!な様子で詰まっている林檎&レーズン。
各家庭ごとに秘伝の?レシピがあると言われるほど、その調理には色々なアレンジや秘密があるらしい国民食なアプフェルシュトゥルーデルです。
さて、滞在中夕方はレッヒ村に行くことが多かったのですが、時々チュルス村散歩。
賑やかなレッヒと比べると本当に静か。
ホテル以外のお店が無いに等しく(数軒はありますけど)、その静かさが心地よく落ち着く。
そんな中で1日だけちょっと賑わった日がありました。
ジュニアのW杯アルペンスキー競技大会が開催され、日没後もゲレンデは煌々と照らされ、選手達がビュンビュン滑走。
終わりかけの様子をちょっと観戦しました。
「アレーっ、フランス(Allez La France)!!」
つい無意識にフランス選手に大声援を送ってしまった…。
でもそれ以上に興奮してしまったのは、翌日そのコースを自分が滑った時。
コチコチに固まったコースは最初は怖かったもののスピードが出て気持ちよく面白かった♬
競技会翌日はまたいつも通り静かな村に戻り、明るい歓声が聞こえるのは地元の子供達が楽しむアイスホッケーのリンクぐらい。
子供達の笑い声の他は静寂と星空。
その落ち着いた雰囲気がキラキラした世界よりも贅沢に優雅に感じられるチュルス村です。
それにしても今シーズンは暖冬、雪が少ない!
3年前もかなり雪が少なく驚いたのですが、実はそれからずっと暖冬続きで以前のように雪が降らなくなったと聞きました。
それもやはり異常気象。
このままどんどんスキーシーズンが短くなるのでは…チュルス村の人達、ホテルのゲスト達は心配しています。
To be continued☆
*****おまけのパリ*****
スキーウエアを新調するなら今度はオールホワイト♬
ただこれまでも何度も試着をしているものの、今着ている超極暖ウエアの温かさを超えるものに出会えず。
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