
バスク地方のArdi Gasna☆
先日フランスから日本に来て2ヶ月と言うフランス人男性に会いました。
そろそろ母国のいろいろが懐かしくなる頃だろうと思い、
「フランスの食べ物で何が恋しい?」と質問。
おそらくその1つはチーズだろうと彼の答えを待つと、
「ウ〜〜」
なかなか出てこない。
「特に無いかな。だって日本のものはなんでも美味しいから♬昨日も近所で食べた日本食は全て美味しかった!!」
そんな今時ふうのあっさり淡白な答えにちょっと肩透かしを食らった気がしたけれど、まだ20代半ばという彼にとってはフランスと全く違う日本のあれこれは全てが新鮮なのでしょう。
自分の20代を振り返っても外国にいて和食が恋しくなったことはほとんどなく、初めて目にする、食べるものに興奮してたっけ。。
さて、今回もパリから持ち帰ったお土産の筆頭といえばチーズです。
過去にフランスに暮らした経験がある友人たちにお土産は何がいい?と尋ねた際の一番人気はフロマージュ(チーズ)。
見るからにクリーミーなこの「ゴルゴンゾーラ・ドルチェ」は名前のままに甘口なのでしょうか?
デザートとしても楽しめるブルーベリーやグリオット、林檎などフルーツを合わせたものも美味しそう。
こういった季節のフレッシュなもの、今晩が食べ頃!なトロトロに熟成したものを持ち帰りたいところですが(帰れないこともないけど)、真空パックしてもらう際にどうしても形が崩れてしまうので、お土産用としてはハード、セミハード系を選ぶことが多くなります。
産地や熟成期間の違いを確認して試食しながら、贈る人の好みなどを考えながらのチーズ選びはまた楽しい。
例えば○○ご夫妻はブルゴーニュワインが好きだから、この100日熟成のシェーヴルと一緒に楽しんでもらえたらいいかも。
ウイスキーが好きな○君には黒ビールを練りこんだアイリッシュ・ポーター・チーズ。
アミノ酸のザラザラな旨味の凝縮感がたまらない!と言うムッシュ○には熟成コンテ、等々。
今回持ち帰った一部ですが、種類ごとか送り先ごとに真空パックにしてもらっています。
このブログではすっかりお馴染みのフロマジュリー“LAURENT DUBIOS(”(ローラン・デュボワ)パリ5区店。
その中で、今回自宅用に選んだのがバスク地方の“ Ardi Gasna”(アルディ ガスナ)。
羊乳で作られたもので、バスク語でアルディは羊、ガスナ(ガシュナ)はチーズのことだそう。
ヘーゼルナッツの香りが特徴的です。
一年中楽しめるチーズですが、特に春から夏の草を食べた羊の乳から作れたものが上質と言われています。
徐々に進む熟成も楽しみたく、大きめの塊で購入。
ポツポツした穴はoeil de pigeon(鳩の目)と呼ばれる気孔です。
そんなアルディ・ガスナに合わせるなら、やはり同じバスク地方名産物の「ブラックチェリー」のコンフィチュール!
でもパリで買い忘れてしまったのでご近所スーパーで調達。
相性抜群で帰国後あっという間に食べ終わりました…。
パリの何が恋しい?って、やっぱりチーズでしょ!
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