
G.アンリ時代のCARVEN☆
調べてみるとそのブランドの歴史は、1945年にマダム・カルヴェンことMarie-Louise Carven(マリー・ルイーズ・カルヴェン)が自らの名前を冠した“CARVEN”(カルヴェン)を設立したのが始まり。
1997年に彼女が引退し、2009年にアーティスティック・ディレクターに就任したのが、Guillaume Henry(ギョーム・アンリ)氏。
ファッションに詳しい友人から「注目の復活ブランドだよ」「パリのお店をチェックして!」と教えてもらったことで“CARVEN”(カルヴェン)を知りました。
そして実際お店に行ってみると、気負わず普段にサラっと着れる感覚で確かに当時の私にはツボ♡
ギョーム・アンリ氏がカルヴェンを離れてから(現在は“PATOU”のデザイナー)すっかり縁遠くなったものの、今でも数着キープしています。
(関連記事→ https://madamefigaro.jp/paris/blog/keico/patou.html )
そういえば、何年か前に創設者マダム・カルヴェンが100歳を迎えたことがパリでニュースになっていたことを思い出しました。
ファッションの都パリではモードにまつわるニュース・話題はもちろん、展覧会も多く、それがきっかけで興味が湧くブランドや、そこで知るメゾンの歴史は興味深いことが色々です。
改めてカルヴェンについて少し調べてみると、マダム・カルヴェンは自分が155cmで小柄だったことがコンプレックスで、自分のような体型の女性を引き立てる服作り、どんな体型でもファッションは楽しめるもの、そんな思いがクチュールの始まりだったそう。
もちろんお会いしたことなどないのだけれど、コンプレックスを逆手にとったり、補ったりして、自分に似合うものを上手に着こなす素敵なマダムだったのだろうな〜と妄想が膨らみました。
そういったブランドの精神や真髄はデザイナーが変わっても引き継がれていくものではないかと想像します。
(マダム・カルヴェンは、2015年に105歳でお亡くなりになっていました)
で、今日久しぶりに袖を通したギョーム・アンリ時代の一着。
真っ黒なドレスですが、袖、デコルテから後ろにかけて花柄レース。
レースは大好きですが、レースなら何でもいい訳じゃなく、その透け感と柄による自分の肌の見え方が大事と思う。
このドレスは、実際に体を入れると吊るし状態で見るよりも透けない感じです。
襟のデザインは、花びらを連想させるようなカット。
ストンとしたラインの楽な着心地ですが、レースがある分ちょっとファンシーな気持ちにもなれるところが好きです。
というわけで、ガンガン歩ける楽チンなSézane(セザンヌ)のワンストラップなシューズとミニサイズのシャネルバッグでGo。
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パリの1枚。
看板の細い曲線が好き♡
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