パリ7区☆Maison Le Roux(メゾン・ル・ルー)
週末の昼下がり@パリ。
「はい、じゃお待ちしてま〜す」、チンと電話を切った夫。
夫「ケーコちん、大変だっ。今日Sさんがうちに来るって!」
K「えーーーっ。またそれは急な!」
夫「急遽パリに来ることになって、昨日着いたんだって。で、今から1時間後にうちに来るって。遅くとも16時前には着けると思うって」
K「い、1時間後!? やだっ、急いで片付けないと!!」
夫「急な話なんだから適当でいいよ」
K「そうもいかないよ〜。とりあえず、あなたは洗濯物を片付けて、ザーッと掃除機かけて」
夫「はい」
K「まずい…お茶菓子がない。日本から持ってきたお菓子は色々あるけど、日本から来たばかりの人にそれはないな。美味しい焼き菓子かチョコでも用意しないと」
夫「Sさん、甘党じゃないと思うからコーヒーだけでも大丈夫じゃない?」
K「そのコーヒーがいまいち美味しくないんだよね。不味さが際立つ。それを誤魔化すためにも美味しいお茶請けが必要だなぁ」
夫「そんなものですか…。俺にはよくわからないから任せるけど」
K「マッハで買いに行ってきます!!とにかく、あなたはまずは洗濯物ね。私のアンチセクシーおパンツとかがそのへんに落ちてないようにしまって」
夫「はーい」
(外観画像は昨年撮影)
雨の中、小走りで向かったのは、直線距離では一番近いと思しきショコラトリー、パリ7区にある『Maison Le Roux』(メゾン・ル・ルー)。
(関連記事→ https://madamefigaro.jp/paris/blog/keico/post-474.html )
チョコレートはもちろん、とろける美味キャラメルを求めて一時期はよくパリのお土産にしていた、ブルターニュ地方の港町キブロン発の名店。
今までサン・ジェルマン店で買っていたので、このサン・ドミニク店はいつも素通りで実は初めて。
天井がユニークだなぁと思ったら、こちらの店舗は、隈研吾氏と左官職人の挾土秀平氏によるもので、ブルターニュの自然を表現しているそう。
天井は流木、壁にはキブロンの砂を使用していると。
コロッとツヤっとマロングラッセも美味しそう。
お茶請けはこれもありかな♡
いや、でもチョコレートの方が無難などと思っていると、
「どれか好きなチョコレートをどうぞ」と親切な店員さんがチョコレートの試食を勧めてくれました。
生姜フレーバーを1粒いただく。
K「とってもおいし〜っ!」
店「よかったらこれも食べてみて。僕のイチオシ、マロンです」
K「じゃ、遠慮なく。ん〜っ♡美味!」
店「でしょーー」
ヤバい。こんなのんびり試食してる場合じゃなかった。急いで帰らないといけないのだった。
本来なら一粒ずつ選びたいのですが、時間無しのため500グラム入りバロタンをチョイス。
パリではちょっと珍しくショッパーに雨よけカバーもつけてくださった。
オレンジ色のブルターニュなチャームがワンポイント。
そんなワンポイントは、ブルターニュファンにはお馴染みのブルターニュ旗の左上にあるHermine(アーミン=白いイタチ、オコジョ)の尻尾模様。
このデザインについて話すとまた長くなりそうなので、いつかブルターニュ話と共に。
今はとりあえず栞で使ってます…
帰宅後に気がついたのですが、確か以前は店名は、創始者アンリ・ルルー 氏のお名前でChocolatier et Caramelier『Henri Le Roux』でしたが、『Maison Le Roux』(メゾン・ル・ルー)となっていました。
丁寧にリボンを外して蓋を開けると、なんとも良い香り。
どれを食べても美味しくて。
お電話通りに1時間を少し過ぎた頃にいらしたSさんにも好評でした☆
慌てて買ったのでどのくらいチョコレートが入っているのか、きちんと把握していなかったのですが、3段構えでギッシリ。
1段目は、Sさんと夫と共にペロリ。
2段目は、夫とシェア。
3段目は、私だけで。という企み。
久しぶりにいただいた『Maison Le Roux』(メゾン・ル・ルー)のショコラは、しみじみ美味。
パリも変化が激しい街なので新しいお店や話題には事欠きませんが、人気行列店に出かけるよりも昔から好きだったお店、あの味、この味の再確認をしたい今日この頃です。
*****おまけのオーストリア*****
チュルス@オーストリアにいるスキーコーチで友人のHから届いたのは、定宿ホテル前の1枚。
なんと先週末に一晩で50センチの積雪。
今年1、2月の雪不足とは裏腹に4月にこんなに降るのはやはり異常気象。
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