西麻布の隠れ家フレンチ☆クローニー
まだ若かった小娘時代は仕事の後、先輩や上司に連れていってもらってドキドキする町No.1は西麻布でした。隠れ家的なお店が多く、
「どーやってこんなお店を見つけたんですか〜♡」
なんて可愛い質問もした。(気がする)
ふてぶてしくなった今は、
「どこなの、お店は!!この靴じゃもう歩けないよぉ!」
とキレる可愛げのないヒト。そんな夜の西麻布へGo!
こちらも場所を知っていないと気がつけないというか、ちょっと奥まったところが入口のフレンチレストラン“Crony”(クローニー)。
昨年末のオープンで、お邪魔するのは今回が2度目です。
前回は飾り皿の隅っこにシックにCronyの文字が入っていたことにも気がつかなったな〜と思うと私の場合は二度三度と通ってから気がつくことが色々。
最初の石ころアミューズ、今回は豚頬肉のコロッケ。
季節の筍をカマンベールチーズ味で☆
トリガイの白いスープの上に濃緑のディルのオイル。
これをスプーンでかき混ぜると、
鮮やかなグリーンに。
今のちょうど新緑のキレイな季節に重なるような一皿。
山菜とリー・ド・ヴォー。
葉っぱをめくると中に細く刻まれたリー・ド・ヴォーが☆
リー・ド・ヴォーは大好き食材の一つですが、こんな風に山菜と一緒に春を感じながらさっぱりめにいただくのは初めて。
まだ二度目だというのに、強いインパクトと粉もの好き・パン好きとしてはすっかり大ファンになったカリフォルニア生まれの天然酵母を使った自家製パン。
外カリカリ、中はねっとりとした食感で、ヨーグルトを練り込んだふんわり軽いホイップクリームをたっぷりつけていただく☆
昔「パンをあてにワインが飲む」という話を聞いた時に、それはなんとも心寂しい食卓…と思ったりもしたけれど、おいしいパンは一品になり得るし、ワインの素敵なお供になることを思い知る一皿。
このオレンジは何??
これまで一発で言い当てた人はいないと聞き、そう言われるとガチに当てにいきたくなる。
K「(匂いが全然違うけど…)ミモレット!」
小澤さん「違います。皆さんミモレットとか人参とおっしゃるんですよね〜」
K「・・・。」(あとオレンジ色のものって何? 柑橘の匂いはしないし…)
答えは、「卵黄」でした。
卵黄をじっくり時間をかけてオーブンでドライにして、それをさらに細かくおろしたものだそう。そのフワフワした卵黄の下には白アスパラガスとウド。
豚骨ベースの桜のスープ。
少量なのに、しっかりめの味で印象に残る。
魚料理はワカメとキャベツが載せられたブリ。
フキノトウのクリームをつけると味が引き締まり、美味しさが抜群がアップ☆
肉料理は鹿の鞍下肉。
ねっとりめの食感に熟成された、今シーズン私にとってはたぶん最後のジビエ?!
白くポロポロ、サクサクしたこちらは液体窒素を使って冷やし固められたロックフォールと蜂蜜のお口直し。
この後、メインのデザートは
「マイナス196度のロイヤルミルクティー、下にマンゴージュレが潜み、ミルクジャムのエスプーマを添え」
とメモまで取ったのに、、メモに夢中で写真は撮り忘れたダメブロガー(=_=)
書いて、撮って、食べる、なかなかできない…。
そして純米吟醸酒をかけていただくお米のアイスクリーム。
もう少し食べれるかも…という余韻を残しながら最後のデセールがこのくらいのボリュームと甘さで終わると食後はとてもいい感じ。
コース料理は、その構成とバランスがとても難しいと思うけれど、こちらのレストランのお料理は今の私には丁度よく、今回いただいて益々好きになりました♡
シメは、また石ころと共に☆
一見まるで小石のヘーゼルナッツのサブレを淹れたての香り高いコーヒーといただく。
春田シェフ(左)とオーナーでソムリエの小澤さん(右)。二人とも長身☆
ちょっとシャイな印象の春田シェフ、そしてカンテサンス時代からお世話になっていて、私の中では「この人、マダム・キラーだ!」と秘かに思っているスマートな接客の小澤さんと帰り際にあれこれお話。
また季節が少し変わった頃に、お邪魔したいと思います☆
À demain(^^)/
☆おまけのパリをBelle et Bonne Blogで更新☆
今日は、「The New Paris」
⇒ http://belleetbonne.blog.fc2.com/blog-entry-1493.html
<info>
Crony(クローニー)
東京都港区 西麻布2丁目25-24 NISHIAZABU FTビル MB1
03-6712-5085
<Profile>
KEICO
新潟県の旅館に生まれるも女将にならず、上京、進学、就職、まさかの出逢いと結婚。
約10年間のOL生活の後、2004年渡仏。
現在は夫と共にパリ・東京を行ったり来たりな生活中☆
ARCHIVE
MONTHLY