
Einladung☆
スキーバカンス出発前、合宿荷造り中のこと。
夫「ディナー用の靴は何足持った?」
K「黒いルブタン一足」
夫「えーっ?!普段“靴フェチ”とか言っておきながらそれはないだろ…」
K「スキー道具が色々で嵩張って大変。それに誰も他人の足下なんて見て、、、」
夫・K「るよねーー」
思わずハモってしまった…!?
そうだ、このホテルのゲストたちは露骨にジロジロ、ガン見はないものの、お互いを見てるし、見られてることを思い出した!
夫「特にケーコさん、足下ってのは案外人が見るところで毎日同じ靴を履いてるだけでオシャレ人失格」
しかたない。もう一足レオパを、と持ってきた次第。
そんな夫との会話で思い出したけれど、確かに去年も“Maison de FANFAN”(メゾン・ド・ファンファン)で、お得に購入したエルメスのシューズ“Holly”を履いていたら何人ものマダムに素敵なシューズだと褒めていただいたっけ♡
(関連ブログ→ https://madamefigaro.jp/paris/blog/keico/-holly.html)
更に驚いたのは靴だけでなくゲストたちは、さり気なくファッション細部のチェックをしている、されていること。
その場で面と向かって言われることもあるけれど去年私が驚いたのは、
「去年のあなたのパールのピアスが…」とか「一昨年のワインレッドのワンピースが…」とか過去のことをしっかり覚えていること。
夫「特に週一のカクテルパーティーの時はみんな実は相当チェックしてるんだよ!」
K「エヒトっ!」(ドイツ語マジか!?はかなり自然に出てくるようになりました)
朝食を食べにダイニングへ行くと、そんな恒例のカクテルパーティーのインヴィテーション(Einladung)が☆
ホテルのオーナーファミリーによって毎週開催される、宿泊ゲストが集う社交の場。
私達の参加はこのホテルでは5年目となり、その雰囲気もわかりだいぶ慣れてきました。
とは言え、毎回何を着たらいいのか…とかなり悩みます。
雪山リゾートホテルというシチュエーションなのでフルレングスのドレスではちょっと浮く(そういう方もいらっしゃるけれど)、かと言って普段着延長のワンピースでは華やかさに欠ける…。
今年はLouis Vuitton(ルイ・ヴィトン)のリトルブラックドレスにしました。(Marc Jacobsデザインなので結構前ものです)
毎度私の目が釘付けになるのはカナダからこの時期にやってきているスーザンさんのファッション。
ある年がブルーのオールスパンコールのフルレングスドレス、またある年は膝上50センチ?!な衝撃的超ミニスカートに網柄が大きな網タイツ、またまたある年は上下が別のアニマル柄(レオパとシマウマ)のドレス。
更に彼女のヘアスタイルもすごい!現代のマリーアントワネットか?!な高さを思いきり出したタワーのような盛り盛りヘアだったり、右半分アップで左半分は巻き髪で下ろしたり。
チェックするつもりはなくとも一度見たらそのインパクトは強烈で、彼女とちょっとお話をする間もその奇抜さから目が離せないというか…。
そんな彼女にはいつも写真を一緒にお願いしようと思うものの、いざ対面すると終始緊張している私にはその余裕無し。
(歩くと中のスカート中央部分のレースがチラ見え。歩かないと見えないのがイイ!と思った今回持参のLBD↓)
ブロガーとして私の拙い文章でよりはパーティーの様子は是非たくさん画像アップしたいところなのですが、毎年書いてますがこのパーティーにカメラ、スマホ持参の人は一人もいない?!(私だけ…)こともあり、撮影は基本無理な雰囲気なのです。(ご容赦ください)
(↓というわけでオフショルなLBDで参加。首回りのジュエリーに悩んだのですが、「デコルテ勝負、何もつけない潔さでいけ!」な夫の意見も考慮しつつ、でも皆無は淋しくプチネックレス装着)
というわけで賑わうパーティーにも関わらずセルフィーなど一切無く、今年も退散しようと思った時に、今回一番長くお話できたのが現地オーストリアではなく遥か遠い南半球オーストラリアからいらしていたマダム・ダニエラさんと別れ際に1枚☆
彼女の存在は初めてこのホテルに来た時から気づいていました、目立ってました。
彼女もこのホテルの常連中の常連で、1950年からこのホテルに来ているそう!
1回の滞在は3週間で、1月と3月に毎年来ることを1950年からずーっと。(すごくない?!)
ご主人は他界され、滞在中に入れ替わりで4人の子供たちファミリーがくるそうですが、私達がご一緒するウィークは基本お一人。
右足が不自由(人工股関節)な様子ですが、毎日1時間半のスキーレッスンを欠かしません。(これまたすごい!)
(年齢のことを言うのは野暮ですが80歳過ぎとは思えぬ快活さ、若さのダニエラさん↑)
好きな色は白と赤で、スキーウェアはオールホワイト。パーティー、ディナーには白か赤のお召し物。
スキーウェアの首回りには日替わりで発色の綺麗なスカーフを巻き、とってもエレガント☆
K「すみませんが、一緒に写真をお願いしても…」
D「ノー!イヤよ。私は綺麗なコとは一緒に撮らないことにしてるんだから。でも今日は特別ねっ!」
ワオ、、おもいきりリップサービス!なんとウイットに富んだ返し!と感心し、私もこのネタ貰った!?
年を重ねる中でピリッとウイットやユーモアのある気の利いた言葉遊びができてこその社交だなーと毎年このパーティーでは肌で教わることが色々です。
さて、ついでに滞在中のファッション話。
スキーの後は、いつもこんなカジュアル。
夕方の散歩は皆さんのようにバッフン♡とファーコートを纏ってレッヒ村へ行きたいのですが、ゴージャスなコートは持ってきていません。
軽くて極暖な腰まですっぽりモンクレールを着てからこの地では私にはこれがベスト。
ファッションの話題になったら…と想定して今回は日本ブランド、日本人デザイナーなものを中心に持ってきました。
mame Kurogouchiのワンピ。
このスキーに限らず、旅先でのファッションはアイテムは少なく着回し上手に、軽くてシワになりづらいものと思っているのですが、今回私達のテーブルの正面のマダム・アンゲラを見ていて気づいてしまったのが、1週間経ってもディナーに一度も同じものを着て登場していないこと。
K「何着持ってきてるんだろ…?」
夫「2週間分?」
K「それだけでも荷物嵩張るよね〜。もしかして毎日レッヒ村で買ってる?!とにかくオシャレに気を使ってるね」
夫「そういう君は、、、」
K「今回このユニクロをヘビロテ中♬」
楽チンなユニクロを穿いた日、週一でダイニングで歌を披露するヨーデル歌手のムッシュとパチリ。
気になるのは、彼は毎年このファッションなのだ…。
秋に日本で購入したスリット深めのユニクロのロングタイトスカートをトップスを替えて2度3度と穿いてます。。
日本でスキーをして温泉に浸かった後は改まっての着替えもお化粧も面倒臭いことこの上なく、そのままスッピンメガネにジャージ姿なことも少なくないのですが、この地ではディナーは社交の場。
日中ラフでも夜もそのままの格好という人はなく、皆さんTPOを意識、ディナーには着替えてきます。
(派手柄セーターにブラックなフレアーデニム↓ )
誰もが自分のテーブル席に着くまでにいくつかのテーブルの間を通らねばならず、特に今回重鎮フリードリヒさんの隣席となった私たちは、ダイニングのエントランスからテーブルまでの席が最も遠く長い。
通りながら皆さんに挨拶、お話、ちょっと笑顔でアイコンタクト。(無表情で無視はご法度!?)
ここに集うマダムたちに刺激され、皆さんが綺麗にされている分、自分もディナーは食事という行為以上に全体の雰囲気を楽しもう!な気持ちで過ごしています。
(個人的にはパリ&東京の普段着なこんな格好が一番ラクで、こちらもトップスを替えて着まわし↓ ただ宿泊中のマダムたちはモノトーンコーデはほとんどしません。皆さん基本的には柄物、カラフル)
最後にどうでもいいけれど、、ヘリーのお気に入りファッション?は、このスキーリゾートの中でもとりわけ高度が高く、気温が低いためにリフトに乗ってる間に各自で巻くキルトのスカート。
毎年「着物スタイル♬♬」とテンションが上がる様子が可愛いヘリー隊長です。
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