
ジンガロの新作☆Ex Anima
夫「おいおい!久しぶりにジンガロの新作だぜぃ!!」
K「ふーーん。じゃ行く?」
夫「もうチケット取った♬」
(いつも通りアクション早いな…)
K「ちなみにいつチケット予約したの?」
夫「夏。」
(そんなに前とは想像超えてたけど…)
フランスが誇る生きた芸術、人馬スペクタル集団“Zingaro”(ジンガロ)が2年ぶりに新作を発表☆
「ジンガロとは」は、過去のブログ記事を→ https://madamefigaro.jp/paris/blog/keico/post-438.html
という訳で久しぶりにパリ郊外のオーベルヴィリエの専用劇場へ。
開演前のひととき、このテントの中でアペロや軽食を食べたり、関連グッズを眺めながら時間を過ごします。
以前も書きましたが、このテントの中には過去の公演に使った衣装や小道具の展示、ビデオ映像が流れ、それぞれの作品を思い出しならがらジンガロの軌跡を辿れるようになっています。
中には日本がテーマの作品も。
過去の作品のDVD、ポスター、写真集なども販売中。
K「DVDとか今日はもう関連グッズとか買わないよーに!つい買ってしまうこの手のお土産はどんどん増えるけど、夏に大断捨離してスッキリしたばかりだから。ねっ!」
夫「わかってるよぉ。でももう5枚のDVDセットはAmazonで買ったから♬」
K「えっ!!」
夫「でも、このコンプリートDVDセットは魅力だなぁ。うーん、ポスターも我慢します。」
K「当然!」(そんなの買ったらAmazonで買ったものと半分以上ダブルじゃないか…!)
過去の作品を見ながらワイングラス片手にこれから始まる新作はどんなものなのか?とワクワク。
テーブル席もあるのですが地べたに敷かれた絨毯に座ってピクニックのようにラフに食事をしている人も多く、そのラフな感じはこのテントに合っていて、自分もジンガロの一員になったような気持ちになれる気がしました。
開演時間になり、係員の案内に従って劇場へ移動です。
移動の傍らのジンガロの皆さんが実際に暮らしてるトレーラーの脇を通って。
光や音に馬が神経質に反応するリスクがあるので馬小屋、劇場内でのカメラや携帯撮影は禁止。
(馬・劇場内画像はジンガロオフィシャルサイトより)
これまでの作品も馬が「演じる」という驚きと感心、感動の連続でしたが、今回の新作“Ex Anima”は更にその上を行くような、馬自身が主体性を持って演じてることが強く伝わる素晴らしい作品でした。
サーカスのように馬を調教している人物の姿は見当たらなく、観客の前に出てきた馬は一見アドリブにも見えるけれど、それは演技!とわかる姿を見せてくれるのです。
和楽器と中国の楽器を使ったエキゾチックな音楽の中で演じる馬たち。
幻想的なドライアイスが漂う中を動いてみたり、その動きもそれぞれの馬と協調し合いながらだったり、砂の上に日本の枯山水の砂紋のようなものを描いたり、その砂紋は幾何学な美しさ。
馬たちは演技を全て頭に入れて動いているのか?とよーく劇場内を観察していると、劇場の片隅で時々ジンガロの団員が黒子姿で口で小さな合図を送っていました。
とはいえ、それは本当に小さなサイン。「チュチュ」とか「チュチュチュ」という舌打ちのようなもので、BGMの演奏にかき消される音なのですが、時々馬の耳がクルッっと回って黒子のサインをキャッチしては次の演技に移るという感じ。
また今回は大きな馬車馬やロバの演技にも驚きました。
どうやって彼らに演技を教え込むのか?
ただ単に寝食を共にしてできることでは到底なく、本当に馬と人が対等に存在して一つの芸術を作りあげているのだろう、と思えるその舞台は言葉にならない感動でした。
馬達の演技は毎回違うのだろうし、その感動も違いそう。何度でも観たくなるジンガロの新作でした。
本公演は大好評につき来年前半まで公演期間延長が先日発表されました。
À demain(^^)/
☆おまけのパリをBelle et Bonne Blogで更新☆
今日は、「今年もあと1ヶ月」
⇒ http://belleetbonne.blog.fc2.com/blog-entry-1713.html
<info>
Théâtre Equestre Zingaro
176 Avenue Jean Jaurès, 93300 Aubervilliers
http://bartabas.fr/theatre-zingaro/
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