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エゴン・シーレ展☆Fondation Louis Vuitton
レストラン“Le Frank”でゆっくりデジュネをいただいた後は、エゴン・シーレ展@Fondation Louis Vuitton(ルイ・ヴィトン財団美術館)へ。
オーストリアを代表する画家、ウィーン分離派の創設者グスタフ・クリムト(Gustav Klimt)は大好きな画家の一人なので、このブログでも度々記事にしてきました。
(関連ブログ→ https://madamefigaro.jp/paris/blog/keico/11-1.html )
そのクリムトに師事し、影響を受けたということで、クリムト展に行くとエゴン・シーレ(Egon Schiele)の作品も目にするようになったのが、私がシーレを知ったきっかけでした。
シーレのファンは多いと聞く一方で、個人的にはあまり惹かれず…。
でもこの機会にまとまった作品を鑑賞してみよう!と会場へ入ると想像以上の混雑ぶり。
官能的なDanae(ダナエ)。
上手く写ってませんが、黒地の中の丸い模様部分がキラキラと光って綺麗でした。
ちょっとクリムトっぽい?と思ってしまったのですが、本作がクリムトの「ダナエ」へのオマージュだと知って納得。
鑑賞を続けながらこれまでややシーレは苦手だと感じる理由を自問すると、ちょっと不気味で気味が悪いというか、美しさを超えた?醜さのようなもの、怖さを感じるからかな、と。
描かれる女性も柔らかく丸みのある優しい温かみとかではなく、細く、カクカクと骨ばったような硬さを感じるものが多く、冷たい感じで。
シーレは16歳の妹をヌードモデルにしたり、17歳の少女を翻弄したり、13歳の少女を誘拐した容疑で逮捕されたり。
結婚後も妻の姉と不倫したりと女性関係は奔放だったと知るほどに、それと作品は別と思ってもやっぱり苦手かも…と思っていたのですが、本展で時系列に並んだ約100点の作品を見てゆくと、怖いもの見たさから目が離せなくなったよううな、独特の世界と線描でシーレの人気が高い理由は以前よりわかった気がしました。
自画像も多く、たくさんのシーレの顔がありましたが、画家として自画像作品は多い方なのだそう。
実際のシーレはかなりのイケメンだったとか。
自画像制作もナルシストゆえ?!
指は細く長く、セクシーな雰囲気に描かれている。
第一次世界大戦前後に流行していたスペイン風邪で28歳という若さで、老いを知らずに亡くなってしまったシーレ。
1枚の絵から放つインパクト、印象がどれも強烈で、ずっと見ていると心を乗っ取られそうにも感じられた展覧会でした。
展示室を出ると訪れたマダムたちから「素晴らしい」を連発する言葉が聞こえ、やはりファンは多いのね〜と実感。
更に続くバスキア展へ行くと、そこにはガラリと違う世界観が広がって、これまた驚きの連続。
展示期間が延長されたバスキア展についてはまた改めて☆
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