
Frühstück☆わがままオーダー?!
すっかりこちらも例年通りのダイニング、朝食シーン。
まずは卵料理のオーダー。
ここに来てからフランス語は一言も聞こえない毎日でしたが、
夫「毎朝目玉焼きを作ってくれるシェフって名前を見るとフランス人っぽいんだけど」
K「聞いてみよう!」
と、出身を尋ねるとビンゴ☆
ジャンさんは南仏ニース出身の生粋のフランス人。夏はニースのリゾートホテル、冬は今年からこのホテルで働くことになったそう。
「おはよう。今日もいい天気になりそうですね。筋肉痛はどう?」
そんな朝の一言挨拶フランス語の瞬間が私にとってはちょっとした癒し時間…。
その一瞬を除いてはドイツ語と英語を浴びる毎日、なかなかの語学レッスン。
さて、今年もすっかり夫はマイオーダーになった通称「everything目玉焼き」(←そもそもはフリードリヒさんに倣ったもの)をオーダー。
夫「毎回出来具合が違うけど旨い♡」
私はフロマージュ、ジャンボン、シャンピニオンのオムレツ。
焦げ目はついちゃってますが、やっぱフランス人の作るオムレツは美味しいよねぇ♡とか思いながら食べていたある朝のこと。
夫「隣りの男のオーダーがすごい面倒くさいんだけど」
K「え?」
夫「ポーリッジ作れって言ってるんだけどさ、何グラムで何分、フルーツはなんとなんと何を入れろって細かい注文」
K「porridgeって西洋版おかゆでしょ。ミューズリーのことだよね。私も食べてるけどここのはかなり美味しいよ!」
夫「それがオートミールをミルクじゃなくてお湯で煮て、ドライフルーツじゃくてフレッシュなフルーツを入れろって…」
K「まずそう」
夫「それと別に北米のカンタロープメロンを用意して、そのおかゆとセットで大至急部屋にいる妻に運べって」
K「何なの甘太朗メロンて?」
夫「カンタロープ!黄色いマスクメロン」
K「それもあるけど」
夫「北米系のは、ここにあるのとはちょっと違うみたいだよ。よくわからないけど」
K「それにしても彼の声は大きいね。周りのみんなに聞こえるようにあえて大声出してない?!」
夫「いるよな、そうゆう人」
K「なんか言い方も随分乱暴だねぇ」
しばらくするとマネージャーが戻り、
「すみません!そのカンタロープメロンは今日はありませんが、明日には用意しますので今日はこちらのメロンで…」
夫「すげーな。こんな山奥なのに明日にはカンタロープメロンを用意するなんて…」
食生活にこだわりがあるのはわかる、アレルギーなどがあれば食事はかなり気をつけなくてはいけないとも思うけれど、朝からホテルの人を叱りつけるような口調にはちょっと閉口。
このホテルで朝からこんなオーダーをしている人は初めて見ましたが、パラスホテル、5つ星ホテルとなるとわがままなゲストのリクエストにどこまで応えられるかは大事なのかもしれません。
そして翌朝以降もその男性スミス(もちろん仮名)は、同じことをオーダー。
S「もう何日も同じオーダーしてるのに作るのに時間かかり過ぎだよ。妻が待ってるんだから早く運んで!」
夫「今日もうるせーな」(英語)
K「ちょっとちょっと聞こえるよ!」
夫の声が聞こえたのかスミスがやって来た…。
S「グッモーニン!日本から来てるの?僕はカナダから。僕の友達が日本のスキー場のニセコが素晴らしいと言ってて今年も行くんだよ。ニセコってどう?」
そんな質問にすまして卒なく応えていた夫。。
スミス、グイグイくるなぁ…私はちょっと苦手なタイプ。
夫「旦那(スミス)も旦那だけど、こんな我儘なオーダーさせてる奥さんってどんな人かな?!」
K「恐妻」
夫「うちと同じか」
K「・・・」
さてさて毎度繰り返していますが、ホテルの朝食タイムはいつでもどこでも楽しんでます。
特にこのホテルは、当然のことながらドイツ系黒パン、穀物、シード系のパンが豊富で私には非日常感。

それをホームメイドなジャム&バターやピーナツバターでいただく。
クロワッサンの原形と言われる三日月型のキプフェル。
外カリッと中はモッチリのこのパン、すっかりハマってしまいました。
このホテルのプレッツェルはとにかく大きく、お皿からはみ出そうなサイズ。
ヘーゼルナッツのフィリングを練り込んだクランツクーヘン。
これが毎朝パウンドケーキ状で焼きたてで用意されてるのですが、美味しくて日に日にカットする厚みが増してきました。
朝の焼きたてパンの美味しさには抗えない…。
パリでも以前はよく飲んでいたダノンの乳酸菌飲料“Actimel”をここで復活。
飲み始めてから腸内環境の調子がいいかも〜。
たっぷりヨーグルト&チーズなどの乳酸品も食べていることもあると思うけれど。
ダイニングルームオープン直後7時半からのそんなこんな朝食風景です。
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