
乗らなくてもグラセン☆
ニューヨークの鉄道の拠点駅で1日75万人以上が利用するという巨大ターミナル、グラセンこと、グランド・セントラル・ターミナル駅(Grand Central Terminal)へ。
入口の上に直径約4メールの美しいティファニー製ガラスの時計。
真ん中がへルメス像、その両脇にヘラクレス像とアテナ像があります。
1871年に開通したこの駅は何度か大規模な改装があり、現在のものは1913年にオープン。
ニョーヨーク市の北に向かうメトロノース・レイルロードと地下鉄が発着し、ホーム数は世界最大。
映画やTVドラマのロケ地としてもお馴染みの場所のひとつです。
42丁目に面した入口からの眺めも素敵。
構内に入ると、ウ、ワーっな感激☆
ボザール様式という建築方式で床には大理石が敷き詰められ、高さ38メートル、奥行き84メートルの巨大コンコースは壮大な美しさ。
夜遅くに来ると人も少なく、わりと静かで雰囲気ある〜♡
その天井には2500個の星で描かれた12星座たち。
自分の星座を探すのも楽しい飽きない美しさ。
が、しかしこの星座は逆向きになっています。
その理由は単に間違いだろうとも言われたり諸説あるそうですが、神様の視点で天から見た星座を描いた、というのが有力説だそう。
日中は、夜とは比べものにならない人の多さ。
さすがNY一のターミナル駅。
とは言え、天井も高く道幅も広いので窮屈に感じません。
メインコンコースを一望する東西にある大階段はパリのオペラ座の階段を模したデザイン。
東側で輝くあのマークは何?
と、光を目指してみたらアップルストアでした…。
中央インフォメーションブースの上にある4面時計“Grand Central Clock”は文字盤部分がオパール☆
1000〜2000万ドルの価値があるって本当?!
盗まれないのか心配になった…。
シャンデリアも重厚で美しい。
グラセンを建設したのは鉄道王・ヴァンダービルト家。
これまたNYで私には初耳だった「ヴァンダービルト家」。調べてみると一家の財産は海運業と鉄道事業の有力者コーネリアス・ヴァンダービルトによって築かれ、最終的に様々な産業に手を広げ20世紀には慈善事業も行なうようになった、と。
コーネリアスは11歳で学業から離れ、海運業を起こし、鉄道王となり、世界で最も裕福な人物の一人となったというからこれまたアメリカンドリーム。。
では、地下へ。(深い)
グラセンには、お土産探しにも良さそうなグランドセントラルマーケット、ドラッグストア、オリーブオイル専門店、酒屋さん、ドラックストア、ティファニーなどもありショッピングスポット。
とにかく広い!
目指すは、ダイニングコンコース。
あった!
ハンバーガーのShake Shack、アメリカンクラシックデザートのMagnolia BakeryなどNYフードが色々。
面白いのは、それらのお店の間あいだが電車の乗り場、プラットホームに直結なこと。
基本的には電車の発着前後や車内で簡単に済ませる食事が多いので、ファーストフード的なものが多いです。
そんな中で最も有名、名物とされるのがグラセン開業の1931年にオープンした“Grand Central Oyster Bar and Restaurant”。
100種類以上のメニューがあり、常に約20種類の生牡蠣が楽しめるという牡蠣好きにはたまらん!なレストラン。
フランスのブルターニュ地方サン=マロあたりに行ったら磯臭い海岸沿いの牡蠣屋さんで1人で1ダースぺろりと立ち食いしてしまう牡蠣好きの夫は、NY時代の思い出も色々残るこのレストランで食べる生牡蠣やクラムシチューを何よりも楽しみにしていました。
(Grand Central Oyster Bar and Restaurantオフィシャルサイトより↓)
お店の定休日も確認済み(基本年中無休)。
楽しみマックスでレストラン前にやって来ると薄暗い入口の扉に「本日はお休み」の張り紙が。
「年中無休じゃないのかっ、おい!!」
怒り爆発の夫。
その火の粉は私に降ってきたーー?!(完全なる八つ当たり)
もうそこから写真など撮ってる場合でなくなりまして、腹の虫が収まるまでの罵倒につき合わされました…。
C'est la vie。。
グラセンの生牡蠣は、次回NYのto do リストのトップ項目かな。。
とにかく電車に乗らなくても楽しめるグラセンです。
*********
おまけのパリ。
朝焼けのセーヌ川。
パリの空は美しい。
ARCHIVE
MONTHLY