
galup(ガロップ)のパネットーネ☆
イタリアの伝統的&国民的クリスマス菓子・パネットーネ(Panettone)は、北イタリア地方にしかないという特殊な自然酵母菌「パネットーネ種」にドライフルーツなどを入れて発酵させた発酵菓子パン。
日本では特にこのお店でなくちゃ!がない私は、偶然出会ったものを購入しています。
(関連記事→ https://madamefigaro.jp/paris/blog/keico/post-1103.html )
という訳で、今回はミントブルーな帽子箱に惹かれて『galup』(ガロップ)を買ってみました。
『galup』(ガロップ)は、1922 年にイタリア・ピエモンテ州の町ピネローロで、ピエトロとレジーナ・フェルア夫妻が小さな洋菓子店として創業したのが始まり。
創業から大切に守り続けられている「パネットーネ種」を40時間自然発酵、厳選されたイタリア産の小麦粉やミルク&バター、ピエモンテ産 IGP ヘーゼルナッツ等素材にこだわった、現在でも家族経営で創業当時からのレシピで伝統的なお菓子を作り続けているお店だそう。

ところで、パネットーネの誕生由来は以前も書いてますが、諸説あり。
イタリア語で小さなパンを意味する「パネット」が変化したという説、
15世紀頃にミラノでパン屋を営んでいた青年トニー(トーニ)に恋した娘が「トニーのパン」として発案した説、
同じく15世紀頃、ミラノを統治していたスフォルツァ家でクリスマスに出す予定のケーキが焦げてしまい、慌てて見習いシェフのトニーが余っていた小麦粉に砂糖漬けフルーツやレーズンなど入れて焼いてみると、それがとても美味しく、「パン・デ・トーニ」(トニーのパン)→「パネットーニ」→「パネットーネ」となったという、これまたお菓子誕生にありがちな失敗から生まれた成功説、
ミラノに暮らす父親が、娘の恋人の青年にプレゼントするために頑張って焼いたケーキ説、などなど。
そしてイタリア全土に広まったきっかけは、1919年にミラノのパン職人Angero Motta(アンジェロ・モッタ)が紙で作ったドーム状の型でパネットーネを量産したことだと言われています。
と、お菓子の由来には色々あって面白いよね〜と思ったところでいただきましょ。
トラディショナルな仕立てで、トップのヘーゼルナッツのアイシングがしっかり甘くアクセントのgalup(ガロップ)のパネットーネ。
オーセンティックには、ザバイオーネソースを添えていただくそうですが、生クリームやバニラアイスを添えることも一般的。
我が家では毎年マスカルポーネチーズを添えていますが、今回は軽くトーストしてホイップクリーム添えでいただきました。
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パリの1枚。
寒くても人が集まる憩いの川、セーヌ。
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