南仏のGâteau des Rois
フランスの1月のお菓子、Galette des Rois(ガレット・デ・ロワ)。
パリで目にする主流タイプは、お馴染みのこれ。
円形パイ生地にフランジパーヌが入ったもの。
他に地方色があることは知っているものの、過去に何度かトライしてみたものの、すっかり我が家でのガレット・デ・ロワは、フランジパーヌバージョン(ちょっとアレンジあり)に落ち着きました。
が、今年は南仏バージョンが気になる!
というのも、数ヶ月前から友人夫妻が南仏に暮らすようになり、日々のニュースや出来事はもちろん、南仏のあれこれを聞くにつれ、知るにつれ、俄然興味が湧いてきたのです。
ガレット・デ・ロワもそのひとつで、なんだか急に親近感を感じる?!
知らない土地に友人や家族が暮らすことで、その地がグッと身近になりますよね〜。
南仏版ガレット・デ・ロワは、丸または王冠(リング)型のブリオッシュをFruit confit( フリュイ・コンフィ:果物砂糖づけ)とワッフルシュガーで飾りつけた華やかなお菓子なルックス。
中にクリームは詰められていませんが、フェーヴは入ってます。
どうやら呼び名もGâteau des Rois( ガトー・デ・ロワ)、Couronne des Rois(コロンヌ・デ・ロワ)、Brioche des Rois(ブリオッシュ・デ・ロワ)などがあるようです。
さてさてそんな気になっていた南仏版ガレット・デ・ロワ、パリメイドではなく、おもいきり本場マルセイユのパティスリー『Maison Saint Honoré par Pierre Ragot 』のものを友人夫妻と4人で新年のお祝いと再会を祝っていただきました。
オレンジの良い香りを漂わせてお目見え。
飾られたフリュイ・コンフィは、ゴテゴテと種類豊富に載っておらず、潔くオレンジとレモンの柑橘2種類。
さぁこうして始まった4人での南仏版ガレット・デ・ロワ対決☆
「あれ?王冠が二つ入ってるよ」
「お店の人が間違って2つ入れたんじゃない?」
「まさかフェーヴが2個入っているとか?!」
「それはどうだろ?!」
なんて皆でワイワイと言いながら食べ始めると、
夫「やばい。当たったかも?」
「えっ?そんな早々にいきなりファーストバイトで?」
夫「ほら」
「それ、本物フェーヴ(空豆)!地味っ」
「やっぱり、もしかしてもうひとつフェーヴが入ってるのかも??」
2巡目のガレット・デ・ロワ、デザートタイムは翌日に持ち越しとなりました。
そして翌日、4人で再び挑んだところ、
夫「でた!」
またまたいきなり夫が引き当てたので、みんなびっくり。
そのフェーヴは、南仏銘菓「カリソン」を象ったピンクのフェーヴでした。
今年、夫はまさかのガレット・デ・ロワ3連勝。
夫「I'm the King, master of the Universe!なんてね〜」
どんな1年になるのでしょう?!
******K子のつぶやき******
久しぶりに遭遇したクマちゃん。
まだクリスマスコスチューム...。
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