簡単jambon persillé☆
先日TVのバラエティ番組を見ていた時のこと。
夫「うわっ、旨そう!」
K「うっ、不味そう…」
同じ映像を見ながら真逆のリアクション。。
そんなことは日常茶飯事なものの、そこから議論(←大袈裟な…)勃発。
その番組とは、限られた時間の中で家政婦さんが家の冷蔵庫にある普通の食材で何品のお料理ができるか?というチャレンジ。
その中で作られたのが、フランス・ブルゴーニュ地方名物の“jambon persillé”(ジャンボン・ペルシエ)。
(関連ブログ→ https://madamefigaro.jp/paris/blog/keico/9papilles.html )
<本文とは無関係なパリの1枚↓マルシェのお花屋さん>
K「これ、ジャンボン・ペルシエって言っていいの?!」
夫「確かにジャンボン・ペルシエ風だな、風。でも旨そう!食べたい」
K「いやいや、私達はかなりのジャンボン・ペルシエ好きだよ。パリのお惣菜屋さん行けば大概買うし、ブルゴーニュに行ったら絶対食べる。更にだね、Aさん(お料理上手な友人マダム)の手作りの覚えてる?ああいうオーセンティックに美味しいジャンボン・ペルシエが大好きなんであって、こんなペラペラなハムで、しかもゼラチンで固めるって(本来なら肉から出たゼラチンで固まるもの)そんなん違うでしょー」
夫「家庭で作るんだから簡単でいいんだよ。毎日の食事って大変だよ。簡単で美味しく作れるって最高じゃないか」
K「なんだその主婦目線は…」
夫「とにかく俺は食ってみたい!」
夫「パセリ、よろしく!」
こうしていつも通り下準備は私ですが、嬉々として夫が作ることに。
度々記していますが、「ジャンボン・ペルシエ」とは、 フランス語でジャンボンは「ハム」、ペルシエとは「パセリ(状)」という意味なので「ハムのパセリのゼリー寄せ」な家庭料理(前菜)です。
ブルゴーニュ地方発でフランス全土に広まったと言われ、本来はPâques(パック=イースター)で食べるものだそう。
作ったことがないので正しく作り方は知らないのですが、豚肉を塩漬けにしてハムにし、その時香味野菜一緒や豚皮なども一緒に煮込み、ハムを適当なサイズに切ってテリーヌ型に入れ、煮汁に白ワイン、塩胡椒などで味を整えてパセリを入れてテリーヌ型に流して冷やし固めて作ります。
<過去のブログより↓>
そんな本来の作り方と比べると、TVで見たそのレシピはとにかく簡単!
①ボウルに塩・胡椒・お酢・油・マスタードを入れ、混ぜてドレッシングを作る。
②スライスハムを①に加えて漬け、すりおろしニンニク・みじん切りパセリを加える。この時ハムは、ボウルに満杯に詰める。
③コンソメを入れたスープにゼラチンを溶かし、それを②に加えて冷蔵庫で冷やして固める。
固まったらボウルから外し、一口大にカットしたら出来上がり♬
つるん!とプッチンプリンのように簡単にボウルから外れました。
切り分けて実食。
夫「旨っ♡」
K「美味しい…」
夫「しかもブロック状のハムよりこのミルフィーユの方が食べやすくない?」
K「確かに」
夫「もっとパセリを効かせたら本場に近くなるかも?」
K「じゃ、ハムももうちょっといいやつにしよう」
という訳で、スーパーで売っていたパセリを丸ごと使って再チャレンジ。
そしてハムはピスタチオ入りのものとちょっと厚切りの切り落としハムの2種類ミックスで。
自家製粒マスタードも多めに。
こうして完成した2度目のジャンボン・ペルシエ風は、パセリがガツンと効いて満足な完成度でした。
そんな料理にはやっぱりブルゴーニュの白ワイン。
テーブルワインとしてストックしているDomaine de la Bongran(ドメーヌ ド ラ ボングラン)と抜群のマリアージュでした。
K「お〜気分はブルゴーニュ♡美味しいね!」
夫「最初は、かなりけなしてたくせに〜」
K「え?誰が??」
夫「君の、そのしらっと言うことが変わるところはトランプ並みだよ。今日から君はミセス・トランプって呼んであげるね」
K「・・・」
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