
Le vin c'est pas sorcier☆
本棚の整理をしたら出てきたのが、フランス・ブルゴーニュを旅行した時にお土産に買った初心者向けワインガイドブック“Le vin c'est pas sorcier”。
サッと目を通すととにかくわかりすく、イラスト豊富(しかもカワイイ!)、ざっくりなワイン知識はあるので容易に推測しながら読めそう、それでも1ページの中に知らない単語もいくつかあったので、これはフランス語学習にぴったりやーん!と思って買いました。
ところが、それからわりとすぐに都内のワインショップへ行くと書籍コーナーにこの本の日本語版が並んでいたのです。
手に取ると読みやすいを通り越して、こんな簡単というか読みやすい内容がフランス語になるとあの本なのか…と、当たり前だけど自分のフランス語のレベルの低さを突きつけられた感。
日本語版なら数時間で読めそうなのにフランス語で辞書引きながら読んだらその何倍?!
そんなの時間も勿体無い!と、普段視野に入らない本棚の高い位置にこっそり片付けてしまいました。
でもこうして改めてページを開くと、あら!面白い♬
その面白さとは、一定程度フランス語で読めるという喜びや知らない単語を調べると想像通りでやっぱりね!逆に全く知らない単語になるほどね〜!の繰り返し。
そもそもそうやって好きなワインを通して楽しく学ぼうと思って買ったはずなのに時間が勿体無いとか無駄だとか、何をそんなに急いだり焦る気持ちになったのか…。
昔、夫と付き合い出した当初に彼が話した例え話があります。
落し物をしても拾わない早さで生きる人生(立ち止まって拾う時間がない、 後戻りして探す時間が惜しい、落とした時点で拾う価値なし、次に来るものをキャッチして前進あるのみ)は、疲れる。それなりの成功報酬を得ても豊かとは言えないかもな…と。
当時の私は仕事も忙しく、休日はあれこれ習い事を入れて忙しく毎日を送ってることに充実感も感じ、多忙でなんぼ!忙しいことが豊かだと信じていたので、夫の発言にそもそもこの人が相当に忙しく、忙しいことが好きなはずなのに何を言ってるんだか?と思った反面、妙に心に残り、時々「今、私は落し物拾えますか?」と自問するようになってしまいました。
最近の私は落し物を拾いまくり?!
更にこれまでに落としてきたものを拾いに戻ってもいいかもね…と感じたのは、このコロナ禍で家で過ごす時間と、ちょっと大袈裟かもですが、これからの人生をどう生きたいか、自分たちにとって心地よい理想の生活とは?などを考える時間ができたからかも。
限りある人生を自分なりに豊かに生きたいものだな、と。
話が逸れてきましたので、このLe vin c'est pas sorcierに戻して。
本書は5章構成で、それぞれの章には5人の登場人物ジュリエット、パコム、エクトール、コラリー、ポールがいて、ホームパーティでのワインの楽しみ方、テイスティング、葡萄の収穫、ワイン産地、ワインの選び方などをわかりやすく解説。
初心者でざっくりなフランスワインを知るなら日本語版でも楽しめる1冊だと思います。
さて、そもそものタイトルLe vin c'est pas sorcier。
この本を最初に手にした当時は、sorcierと見たら聞いたら真っ先には名詞で「魔法使い」なので「ワイン、それは魔法使い(マジック?)じゃない」ってこと?!と思ったのですが、文中に冠詞がないからsorcierは形容詞なのか?でも、sorcierに形容詞ってあるの??と思いました。
あるのです。
sorcierは、形容詞では「難しい」。
なのでタイトルは、直訳すると『ワイン、それは難しくない』。
フランス語や外国語に多い?否定しながらの強い肯定な表現を聞くと(“悪くないね!”じゃなくてストレートに”イイね!”と私なら言いたい…)、この本だって単純に「ワインは簡単だ」(Le Vin C'est facile)でいいかも?と思ったけれど、それじゃなんか表現力が乏しく稚拙だな…。
c'est pas sorcierなんて言った方が小洒落てるな〜、さすがフランス語♡とか思ったり、知ってるつもりの単語に他にもまだまだ別の違った意味があるので、やはり勉強になります。
こんな本を読めば実践あるのみ♬
今夜は、私にとってフランスワインの扉を開けることになった(!)アルザスワインのHugel(ヒューゲル)のリースリングを美味しくいただきました☆
読んで学んで飲んで、いや〜ワインは楽しい♬
Bon week-end\(^o^)/
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パリの1枚。
苺の季節到来。
フランスは日本より苺の季節はちょっと遅め。
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