
パリマル(marché à paris)☆ Échalote
☆パリマル(marché à paris:パリのマルシェ)シリーズ☆
我が家にとってパリのキッチンで重要常備野菜のひとつが、『Échalote』(エシャロット)。
切らさぬようにマルシェやスーパーで頻繁に調達しています。
この一見玉ねぎチックなルックスの「エシャロット」、私もパリに暮らすまでは使ったことがない香味野菜でした。
日本でもよく見かける若採りラッキョウ・根ラッキョウな「エシャレット」とは別物で、「玉ねぎとニンニクの間をとったような味わい。辛さはネギと同じぐらい」と言われることが多いようですが、単に私は玉ねぎより好きになってしまい、玉ねぎがわりに使っています。
その歴史をちょっと調べてみると、約2,000年前に中央アジアで誕生し、中東地域で栽培されていたものを十字軍がヨーロッパに持ち込んだのが欧州に広まるきっかけだったそう。
名前の由来はイスラエル南部の都市Ashkelon(アシュケロン)に。
この野菜を主役に使うことはあまりなく、もっぱら肉料理の際のマリネやパスタはじめ料理全般のソースに使っています。
一晩マリネしたお肉をフライパンでジュッと焼いて、
オーブンへ。
ほうれん草とエシャロットのクリームソースを添えて完成。
エシャロットは加熱すると、料理に溶け込んでしまってほとんどその存在を感じさせないのですが、味としては深みと旨味がアップするので、有りと無しでは料理の完成度が違ってくるな〜と。
地味に偉い野菜だわ♡と、パリ生活中には欠かせなぬ野菜なのです。
あら、美味しそうなジロール茸♡
美味しそうなキノコが豊富で毎度悩ましいけれど、今年初なtrompette de la mort(トランペット ド ラ モール)とchanterelle(シャントレル)に決まり。
いずれもこのブログではお馴染みキノコ。
ジロール茸(あんず茸)と同種のchanterelle en tube(シャントレル・オン・チューブ)は、名前のままに茎がチューブ、ホースのようで、傘はヒダヒダの扇型の香り高いキノコ。
「死者のトランペット」=trompette de la mort(トランペット ド ラ モール)は、やはり秋冬に美味しいジビエ料理などにぴったり寄り添うキノコ。
シャキシャキとした歯ごたえで、シンプルなソテーはもちろん、クリームソースにもよく合う。
それらのキノコとエシャロットたっぷりでクッキング。
ボナペティ。
とにかく我が家では欠くことのできないエシャロットですが、東京の行きつけスーパーには毎度あるとも限らず、ちょっとレアなので、東京生活中は困っていたのですが、最近便利なものを見つけました。
K「タダーン!ピカールに冷凍エシャロットがあることを発見したよ」
「しかもクペ!すでに刻んである。超便利。東京でも買えるっぽい」
夫「でもパリにいるなら、どこでも売ってるんだからフレッシュなもの使えば〜」
わかっちゃいないぜ。この手のものは、刻むのが面倒なわけで、しかも時々玉ねぎ級に涙も出るエシャロット。今後はこれも常備だな、と秘かに誓う。
*****K子のつぶやき@パリ*****
いつからかすっかりフォト名所で、スマホやカメラを構える人が後を絶たない。
みんな狙っているのは、その位置から見えるこの光景。
微妙なところで、この通りをもう少しまっすぐ進んでしまうとエッフェル塔はほとんど見えなくなってしまうのです。
まさにこの位置だから見える、街中に立つように見える貴婦人です。
ARCHIVE
MONTHLY