Comme d'habitude 〜パリ・東京行ったり来たりblog〜

パリ7区☆初夏のES

週末にパリ7区の大好きレストラン“ES”(エス)へ。

20時の予約ですが、いつも早くついてしまうので周辺エリアをパトロール。

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パリのレストラン・ビストロではたとえ5分前でもオープン時間前にはお客さんを入れてくれないお店もままあります。

オープンギリギリまで準備をしていたり、賄いを食べていたり。

以前真冬で冷たい雨が降る中、某レストランのオープン=予約時間の5分前ついた際、

「すみません、ちょっと早いけど中で待ってもいいですか?」と言ってみたところ

「ダメです。外で待っててください」

と真顔で言ったマドモアゼルの顔がずっと忘れられない…。

それがルールだとわかって以来はオープン時間前にはたとえ1分前でも行かないようにしております。。

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(いつもテーブルに小さく飾られるお花が可愛い)

夫「よし、20時1分。行くぞ!」

K「腹ペコです…」

と、レストランに到着すると既にお客さんがいっぱい。

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私達の後、更に二組のカップルがいらしてレストランは満席に。

こうして週末らしい賑やかな高揚感の中でスタートした初夏のESの食事は、まず「ノワゼットのサブレ フォワグラのクリームとサマートリュフ」となんとも美しい「グリーンのプチポワ(グリンピース)のスープ」。

夫「このスープのオイルなんだって?」

K「ナッツ系?本城シェフにまた後で聞いてみます!」

なんのオイルなのか考えがら食べていたら、あっという間に食べ終わってしまった。

正解は、「ピスタチオのオイル」でした。

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「リコッタのラビオリ 春キャベツのチップス」

ポテチはあまり食べないけれど、野菜チップスは好き…♡

しかもこんなに繊細でサクサクしたチップス春キャベツを食べたのは初めてで感激。

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「牡蠣の燻製 Caille de Brebis(カイエ・ド・ブルビ)と空豆」

最近レストランでいただくこと増えた「カイエ」はミルクに乳酸菌や凝乳酵素を添加してできたプリン状の固まり。

ブレビなのでこれは羊乳のもので、滑らか&クリーミーで酸味とほんのり甘味が美味しくて好きです。

キャビアも載ってる~♡

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「サマートリュフの香る白アスパラのリゾット 白アスパラのベニエとジャガイモのムースリーヌ」

とてもエレガントなリゾットなのですが、私達夫婦が珍しく偶然にも食べた瞬間ハモってしまったのは、これって

「ドリア♡」

ちょっと香ばしいお米に、とろりとかかったジャガイモのムースリーヌがチーズのようで思わずドリアを連想してしまいました。

旨っ!と大好きな味。

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目の前で料理が完成するのもレストランの醍醐味。

本城シェフが仕上げにラングスティーヌのジュをかけて出来上がった「ラングスティーヌとブロッコリ」の一皿。

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今シーズンもマルシェで買って自宅でもむしゃむしゃとラングスティーヌは食べていますが、殻を剥いてもこんな立派な大きさのものには普通のマルシェではなかなか出会えません。

やっぱり1級レストランは素材が違うな~。

そしてもちろん自宅では再現など全くできない本城シェフのアセゾネ(調味)☆

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メインの肉料理は「ホロホロ鳥のロティ 緑アスパラ添え」。

レストラン的に旬のフランス産の美味しいアスパラの季節はそろそろ終わりなのだそう。

確かに一昨日のマルシェにはアスパラコーナーは激減していたし、なんとなく美味しさピークを過ぎた感が漂っていた…。

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夫「これ、旨っ!!」

K「本当だ、美味し過ぎる~。熟成加減もパーフェクト♡」

と、写真はすっかり忘れて食べきってしまったのは、初めていただいた“ARDY GASNA”(アルディ・ガスナ)という羊のチーズ☆

「アルディ・ガスナ」は、ピレネー地方で作られるチーズだそうで、バスク語でアルディ=羊、ガスナ=チーズのことで「羊チーズ」という意味。 

ハシバミの香りが特徴と言われるそうですが、確かにナッツ感がハンパない美味しさで、添えれたサクランボのコンフィチュールとも抜群の相性でした。

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「バナナとポワーブル・ティミュのグラス」でデザートタイムの始まり。

夫「これ、柑橘がいいね。なんの柑橘?」

K「なんかオレンジ色のが見えるよね?でもオレンジのゼストよりもっと繊細。なんだろ…」

「ポワーブル・ティミュ」という胡椒が柑橘を感じさせるものらしいのですが、今度パティシエールMarikoさんに確認したいと思います。

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「リュバーブのコンポートとペッシュブランシュのソルベ、シトロンタイムのエスプーマ」

大好きだけど自分では絶対作らない、作れないのがリュバーブのデザート。

なのでこの時期パティスリーにあれば絶対買うものの一つですが、やはりMarikoさんの作るものは複雑で繊細でとても美味しい(≧▽≦)

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夫「見て見て見て!」

K「はい、見てます。っていうか私も同じデザートだから…」

甘いものにそれほど興味がない夫がデザートを前に興奮した様子を見せたのは、私の記憶ではホテル・ニューオータニの「パティスリー・SATSUKI」のスーパーモンブランを食べた時くらい。

(関連記事→ https://madamefigaro.jp/paris/blog/keico/2016-2.html

そしてパリでいただくMarikoさんのデザートを前にした時♡

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「ココナッツのエスプーマと苺とココナッツのグラス、ライムのジュレとガリゲット」

大好きなレストランにお邪魔している時は、つい周りのお客さんの反応も気になってしまうのですが、こちらのデザートが登場した時の皆さんのこんなの初めて見た的な驚きとパリンと割って層になった美味しさに感激の声を聞くと、「綺麗で美味しいですよね」と思わず声をかけたくなってしまう。。

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(カフェクリームのプチシューをペロリ。ビッグサイズで食べたいと思ったけれど、そんな写真も撮り忘れ…)

そしてシメのカフェとミニャルディーズなのですが、ミニャルディーズについて思うことがちょっと。

無いと寂しい。え、無いの?チョコだけ??と。

かと言って沢山並べられても満腹のために年々食べきれなくなっていて、全く手が出せないことも。

こんなに小さく、可愛く、丁寧に作られたものだろうにいただけないのが申し訳ない&食べられなくなっている自分が無念…。

そんな会話が厨房に聞こえていたのか?以心伝心?!

「食べきれないと思うので、Marikoさんが別途お持ち帰りセットで用意してますので」と本城シェフ。

それは本当に嬉しいサービスで、そのお心遣いに大感謝。

こうして最後まで愉しくいただいたリラックスムードの週末の夜でした。

☆Belle et Bonne Blogも絶賛更新中☆
 
<info>
Restaurant ES
91 Rue de Grenelle, 75007 Paris
01 45 51 25 74
 

KEICO

新潟県の老舗旅館に生まれ育つ。
上京、進学、就職、まさかの出逢い?で結婚し2004年渡仏。
現在は夫と共にパリ・東京を行ったり来たりな生活中☆
そんな毎日からのグルメ・ファッション・カルチャー・バカンスなどの話題を中心にブログ更新致します。

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