
Le démon de l'estampe(版画に見る悪魔)
車に乗ってたらびっくり(@_@;)
外気温が25.5度ってホント?!思わず二度見してしまいましたが、窓を開けると生温い
12月とは思えぬ気温に驚きました。
このまま暖かいと嬉しいのですが...。
そして雨上がりに虹が☆
うまく撮れませんでしたが、この虹の上に更に虹がかかり一瞬ダブルレインボーになりました。
イイことありそう♫で始まった朝でした。
では、今日はパリプログ★
思いの外、最初から最後まで楽しめてしまったのが、Petit Palais,
Musée des Beaux-Arts de la Ville de Paris (パリ市立プティ・パレ美術館)で
現在も開催中の国芳展☆
(関連ブログ⇒ https://madamefigaro.jp/paris/blog/keico/archives/post-426.html )
国芳展についてはアップしたものの、同時開催の19世紀ヨーロッパの悪魔の版画展に
ついてすっかりアップし忘れていました。
というのも、この展覧会は国芳展が気持ちよくスカっとした気分で終わった直後に
続く通路を進むとそのまま悪魔の版画展(ゴヤからルドンまで)に繫がるのです。
実は、国芳展を鑑賞する前は個人的にはこっちの方に興味がありました。
というのも、好きな画家の一人Odilon Redon(オディロン・ルドン)の作品が見たかったから。
(関連ブログ⇒ https://madamefigaro.jp/paris/blog/keico/archives/post-105.html )
ルドンの色彩のある絵も好きなのですが、こういった暗い絵も好き。
頭では私は暗いものは好きではない...と思っていたのに、パリでルドンの版画を見て以来
気になる画家になり、そのうちこういう暗い絵や怖い絵が案外好きな自分に気づいて
しまいました...。
(関連ブログ⇒ https://madamefigaro.jp/paris/blog/keico/archives/52027041.html )
どうして好きなのか?を改めて自問しながら作品の数々を鑑賞してみると、ダークで
怖い世界を描いたものはなんだか繊細なのです。
大雑把過ぎる私は、緻密で繊細に作り込まれたものや描き込まれた世界には憧れるからかも?!
天井のプロジェクションマッピングも怪しく〜。
今回の展覧会で印象的だった作品をいくつかピックアップ。
(↑ルイ・ブーランジェのLes Fantomes〜彼女は15歳で亡くなった〜という作品)
(↑アルブレヒト・デューラーの"La Mélancolie")
翼を持つ女性(天使?)が膝に本を乗せ、右手にコンパスを持ち、左手で頬杖をついて
座り、メランコリー(憂鬱)を知性ある人物で擬人化して表現していると言われる作品。
これは、ドラクロワによるシェイクスピアの戯曲「マクベス」の一場面。
マクベスは3人の魔女に出会ったことで人生が狂ってゆく...。
悪魔のアルファベット。
怖いというより、ちょっと滑稽な感じ。
国芳展に比べると展示スペースは小さめですが、版画、本の挿絵、ポスターなどの
作品たちを楽しみました。
せっかくなので、素敵な螺旋階段を下りて久しぶりに常設展も。
自撮り棒が禁止がなっている美術館もあるけれどココはオッケーなのかな?!
こちらの常設展は無料なのですが、作品数は多くて、いつもわりと空いているので
ゆっくり鑑賞できます。
ドラクロワ、セザンヌ、モネなど19~20世紀初期のフランス美術や彫刻などを豊富に
展示。
またルイ15世時代の調度品、陶磁器、タピスリーなども。
国芳、悪魔の版画、常設展とプティパレを満喫しました。
おまけは「 華もち」をBelle et Bonneで
⇒ http://belleetbonne.blog.fc2.com/blog-entry-823.html
à demain(^.^)/~~
<info>
Petit Palais, Musée des Beaux-Arts de la Ville de Paris
(パリ市立プティ・パレ美術館)
Avenue Winston Churchill, 75008 Paris
http://www.petitpalais.paris.fr/
*"Fantastique ! Kuniyoshi. Le démon de l'estampe"展は、2016年1月17日迄
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