
初めての?日光東照宮☆
パリの1枚。
私の中でThe船のイメージは、セーヌ川に浮かぶこんな帆船。
K「キャプテン・ジャック・スパロウ(パイレーツ・オブ・カリビアン)と呼んでくれ」
夫「このマストではセーヌの橋をくぐれないよ…」
**********
那須温泉・山楽を後にして向かったのは、日光。
夫「日光は何年ぶり?久しぶりだな」
K「・・・。」
夫「この前はすごい渋滞で大変だったよね」
K「・・・。」
夫「そう言えば湯葉料理が美味しかったあの店なんだっけ?」
K「って言うか、それ誰と?120パーセント私とじゃないんですけど」
夫「うそ?!」
K「・・・。」
(嘘じゃねーよ…私はあなたとは日光には一度も行ったことなんてない!)
と、言うわけで夫とは初めて日光、目指したのは「日光東照宮」。
夫「はい、写真写真♬」
冒頭ドライブ中の失言のせいでしょうか?到着早々珍しくバシバシと写真と撮ってくれた夫…。
そしてこうして写真を撮りながら聞こえてくる言葉は色々な外国語。
私の中の遠い昔の日光東照宮のイメージは修学旅行や団体バスツアーで賑わう感じでしたが、すっかりこちらも外国人が多く集まる人気観光スポットのようです。
なのでパリから友人達が日本に来た際に東京から足を伸ばして、ここを案内するのも良さそう♬
と、そんな視点で見て周りました。
言わずと知れた徳川初代将軍・徳川家康を祀った神社「日光東照宮」。
1999年に「日光の社寺」として世界遺産に登録されています。
国宝、重要文化財も多く、まさに文化財の宝庫☆
神馬をつなぐ厩「神厩舎」に彫られた三猿。
昔から猿が馬を守るといわれていることから作られたそうです。
有名な「見ざる・言わざる・聞かざる」三猿の彫刻。
他にも神厩舎には全部で8枚の猿の彫刻があり、これらは人間の一生を風刺しているとか。
色彩豊かで絢爛豪華な「陽明門」。
門とは言え芸術品。
ローマで見るキラキラな教会も彷彿させるゴールド使い。
貝殻から作る白い顔料(胡粉)と金箔が美しい本社の「唐門」。
東回廊の奥社参道入り口にある「眠り猫」はこうしうてしっかり示されているので見逃さずに済みました。
ポカポカな場所で気持ちよさそうに寝ている猫。
でも本当は寝たふりをしつつ家康を守るためにいつでも飛びかかれる姿勢でスタンバッているのだとか?!
山中の階段を登って徳川家康のお墓へ。
なかなかハードな登りで、しかも小雨が降ってきてやや滑りやすくなった足元。
スニーカーで良かった…!
ゼーゼーー。
登りきった時には息が上がってました…。
息を整えて、、ここに家康が眠っていると思うと感慨深い。(遺骨が実際にあるかどうかは確認されていないそうですが)
天下統一を成し遂げたとは言え幼い頃から人質生活で大変な思いをしたことを思うと、生きてる間は苦労の方が多かったのかも?どれだけの困難を乗り越えての人生だったのだろう…と想像も及びません。
境内にあった家康の名言は、苦労を経験した人の言葉だけに響く。
人の一生は
重きを負うて遠き道を行くがごとし。
急ぐべからず。
不自由を常と思えば、
不足なく心に望み、
おこらば困窮したる時を
思い出すべし。
堪忍は無事長久の基、
怒りは敵と思え。
勝つ事ばかりを知って、
負くる事を知らざれば、
害その身に至る。
己を責めて、
人を責むるな。
及ばざるは、
過ぎたるより優れり。
宝塔(徳川家康のお墓)の脇にあった、ほこらに向かって願いを唱えるとその願いが叶うという叶杉。
ちょうど周りに誰もいなかったので、しっかり唱えてみました。
願い事もいいけど、「王様の耳はロバの耳」的に何かカミングアウトしたくなる気も!?
記念にこの叶杉の御霊分けをした「叶鈴守」を買いました。
小さいもののその音色はしっかり響く。
最後は本地堂(薬師寺)へ。(堂内撮影禁止)
34枚の檜板を使い、縦6m、横15mで天井に描かれた「鳴龍」は空に昇ったら天を覆い尽くすかのような迫力。
その龍の頭の下で拍子木を打つと「キーーン」という甲高い鈴のような音が反響して龍が鳴いているかのように響き、しばらく耳の中でリフレイン。
でもそんな風に響くのは龍の頭の下のみ。龍の胴や尻尾の下で拍子木を鳴らしても響かないのです。
これはとても面白い体験でした。
登って降りてを繰り返し、じっくり全体を見て回ったのでちょっとしたエクササイズにもなった「日光東照宮」でした。
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