
恋のヴェネチア狂騒曲☆
今日はウィーンネタではなく、パリでもなくヴェネツィアネタ!?
この水の都はおもいきり観光都市。
なので表面的に見えている部分は夢の国チックで一度行けばいい的に感じる場所かもしれませんが、私にとってはここは繰り返し行くほどに興味深く、まだ行ったことない本島以外の小さな島々にも興味があります。
このブログでも繰り返し書いてますが、その崩れかけた古典様式の建築を背景に楽しくはしゃぐ自分を感じる一方で、この街はいつか沈み、沈みきった頃に未来の人たちが「大昔、あそこに街があったんだって」な話をするのかなと思うと面白い。
実はこの夏もウィーン行きが決まるまではヴェネツィアバカンスを考えていました。
断念した理由は色々ですが、ヴァカンス前のパリでもニュースになっていたのが、最近の観光都市の観光公害問題。
その筆頭がヴェネツィアだと。
特に2010年以降あまりにも多くのツーリストが押し寄せたために地価・家賃が高騰し、地元の人が押し出されて人口減少。
住民の公共交通機関ヴァポレット(水上バス)が混雑して利用できない、騒がしく静かに暮らせない、ゴミのポイ捨て等々。
特にヴェネツィアでは巨大クルーズ客船が寄港して数時間過ごすパターンが多く、となるとそれほどお金も現地で使われないので地元の人たちの商売は上がったりで混雑混乱するばかり。
色々な対策が検討されているようですが、私としては大好きな街だけに地元の人たちの生活も尊重したいし、どこへ行っても節度とマナーに気をつけたいと思う今日この頃です。
と言うわけで、もう少し落ち着いたらヴェネツィア!な気持ちで帰国早々の時差ボケボケで向かったのは新宿区初台。
新国立劇場でムロツヨシさん主演の舞台「恋のヴェネツィア狂騒曲」を観劇してきました。
原作は、カルロ・ゴルドーニ(Carlo Goldoni )で、18世紀のイタリアで生まれたヴェネツィアを舞台にした元祖ロマンチックコメディ。
召使ルックがお似合いのムロツヨシさんはじめ、堤真一さん、吉田羊さん、賀来賢人さん、若月佑美さん、高橋克実さん、浅野和之さん等々の豪華キャスト。
お調子者の召使(ムロツヨシ)が2倍の給料をせしめようと同時に2人の主人(堤真一、吉田羊)に仕えたことから、あれこれ無理が生じ悪戦苦闘の奇策の連発。
周囲の人たちの混乱と勘違い、恋のすれ違いも繰り返し、最後は収拾がつかなくなってしまうものの、なんとかまとまって?ハッピーエンド。
吉田羊さんの男装の麗人ぶり、いつからこんな三枚目なの...な賀来賢人さん(ドラマ"今日から俺は"以降か?)が面白過ぎで最初から最後まで腹筋刺激されまくりの大笑い。
お陰で夜はぐっすり!?
18世紀のヴェネツィアで観てもこれは相当面白かったんだろうと思いますし、いつかヴェネツィアで古典劇を観てみたいな〜と。
さて、ヴェネツィアが恋しくなった時にパリで出かけるのが、2区にある"Mori Venice Bar"(モリ ベニス バー)。
(関連記事→https://madamefigaro.jp/paris/blog/keico/51901189.html)
シックな内装で落ち着いた雰囲気のレストラン。
特に春と秋の季節限定のソフトシェルクラブ入荷のタイミングを狙ってお邪魔してます。
クモガニも絶品♡
どうやらこの夏、バカンス休暇無しで営業のようです。
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