クリスチャン・ディオール美術館☆
ここだ〜♡
以前からずっと訪れたい思っていたパリから電車で約3時間(駅から徒歩約20分)のノルマンディー地方の港町グランヴィル(Granville)の小高い丘の上に佇む“Musée Christian Dior”(クリスチャン・ディオール美術館)にやってきました。
その門からはすぐに建物が見えない、広々と庭が広がるまさにTheお屋敷な佇まい?!
そして見えた淡いピンク色の建物、“Musée Christian Dior”(クリスチャン・ディオール美術館)。
この場所、この建物がクリスチャン・ディオール氏(Christian Dior 1905〜1957)が幼少期を過ごした家。
この町で肥料工場を経営し、財を成した父モーリスが息子クリスチャンが生まれた数ヶ月後に購入したもの。
思わず「うわっ、なんて可愛いベルエポックなお家♡」と入る前からテンション最高潮?!
この建物の壁の淡いピンク色とグレーの石の2色は特にディオールが愛し、自身のクチュールにもよく使用したそう。
確かにこの色、このトーン、とてもエレガントでそのまんまディオールワールド☆
クリスチャンはここで2~6歳まで過ごし、その後一家はパリに引っ越してしまったのですが、27歳の時、父の破産によりグランヴィル市に買い取られるまで別荘として定期的に訪れていました。
そして97年にクリスチャン・ディオール美術館に。
ディオールは、ここで過ごした幼少期の色々がその後の自分の人生、クリエーションのインスピレーションに多大な影響を与えたと語っています。
では中へ。
入ってすぐにの左手に階段、右手側にお部屋。
「冬の庭」と呼ばれる庭を見渡せる素敵なサンルーム。
クリスチャンの母親は植物を愛し、ここにたくさんの鉢植えを置いていたそう。
またこの家の前の所有者が船主で、床に羅針盤の風配図(Rhumbs)のモザイク柄をデザインしたことからディオール一家はこの家を“Les Rhumbs ”(リュンブの家)と呼んで親しみ、慈しんだと。
2階、3階へと続く階段。
広過ぎず狭過ぎずな一軒家は周囲の環境も含めてとても暮らしやすそう。
さて、このクリスチャン・ディオール美術館では只今“Grace de Monaco, Princesse en Dior”(ディオールとまとったグレース公妃展)を開催中。
言わずと知れた往年のハリウッド女優で、1956年モナコ公国レニエ3世と結婚してモナコ公妃となったグレース・ケリー。
彼女がファーストレディとしてまとったディオールのドレス&アクセサリー、インタビュー映像、デッサン、雑誌記事などを展示。
実際にグレース公妃がお召しになった画像・映像を見てから展示されたそのドレスを見るととってもリアル。
ドレスのサイズ感や質感が伝わってきて目の前に彼女がいるような!?
ただこれらのドレスはクリスチャン・ディオールではなく、メゾンの3代目デザイナー、マルク・ボアン(Marc Bohan)によるもの。
その歴代デザイナー一覧を見れば明らかですが、クリスチャン・ディオールが亡くなったのは1957年。
グレース・ケリーが結婚したのは1956年で、2人に面識はなかったそうです。
展示されたドレスは、モナコ宮殿所蔵の90点のワードローブで、王室でのイベント、国内外でのチャリティーイベント、旅行などの際に着用したもの。
自分のことと比べるのもなんですが、、飛行機に乗るときはいかにに楽な格好にするか、汚れてOKかが最優先な私とはあまりにもかけ離れた素敵な旅スタイル。
何かと注目もされるファーストレディのファッションですが、場所やその時の自国の世上も無視したファッションで批判されることも多い中で、グレース公妃は常にTPOに合ったチョイスをしていたようです。
そしてグレース公妃と言えば、その妊娠中のファッションも伝説。
お腹を隠すように持ったのがあのケリー・バック☆
妊娠期に着用していたというこの淡いパープルのドレスにも思わず見惚れました。
今ではベイビー・ディオールもブランドの人気カテゴリー。
角部屋の一室の壁紙はディオールのデザイン画。
1点ずつ見ているだけでも楽しい、飽きない!
欲しいのはどれ?
これ!
そんな壁紙デザイン画の本物を見つけた♡
こういった老舗メゾンのモード展覧会は興味深く大好きなのですが、中でもこうした一個人グレース公妃のワードローブを鑑賞するという体験は彼女の衣装部屋を見せてもらっているようで、その趣味やセンスも垣間見る感じでとても面白かったです。
エレガントな統一感があるな〜と。
グレース公妃のようなエレガントファッション、歳を重ねた今だから色々お手本にしたいと思います。
クリスチャン・ディオール美術館、グランヴィルの魅力、まだまだあります!
To be continued♬
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