
パリのグルメ捜査官
パリをはじめとするフランス国内のミシュランの2つ星、3つ星レストランにわりと行っていた時期が
ありました。
そこで食事をすると、お願いしてもしなくても記念にメニューや記念グッズ?をいただけるので
後々の思い出にもなり、改めてじっくりメニューを読むと、また美味しい想像力が膨らんで楽しい☆
そして初めてパリの星付きレストランで食事をした時に、ワ~っ!と思ったのが女性に渡される
メニューには金額が一切記されていないこと。
女性は金額など気にしないでOKなんですか?!と、一人でほくそ笑んでしまった♥
カテゴリーごとにどれも似たようなお値段と思いきや、季節や食材によっては飛び抜けて
豪華な一皿があったりするけれど、メニューを見て純粋に今、食べたいものを選べる感じで
贅沢なことだなぁぁと感心したもんです。
最近は星がなくても美味しいお店は色々ある!と思うので星の有無は気にしてないけれど、
外食する度にこのレストランは毎回ドラマがあるんだろうな~と、その舞台裏やそこに
集う人たちの嬉しそう、楽しそうな顔を見ながら妄想してます。
で、最近読んだ本はそんなパリの三ツ星レストランを舞台にしたミステリー、
「予約の消えた三っ星レストラン」~パリのグルメ捜査官Ⅰ~(アレキサンダー・キャンピオン著)
三ツ星レストランで起こった殺人事件。
殺されたのはルノーの社長。犯人を追うのはブルジョア育ちの女性警部。
舞台が三ツ星レストランだけに美味しいエピソードも色々。
ハラハラドキドキ感はあまりなかったものの、共感できる部分も多くて最後まで楽しめました。
なぜ共感できるのか?は、作者がフランス人ではなくニューヨーク出身の生粋の
ニューヨーカーで、フランスから見たら外国人だったからかも。
外国人的視線で観察されたフランス人の様子は、彼らにとってノーマルなことでも外国人的には
カルチャーショックなことも多い。
例えば、妙齢な女性がノーブラで仕事に行ってしまうあたり、私には絶対できないことなのですが
たま~にパリの街中で見かけるそんなパリジェンヌ。
それはきっと自分が心地良かったり、自然体な姿であり、下手なセクシーアピールではないので
ちょっとインテリジェンスさえ感じちゃうこともあります。
それを確信犯的にやってしまうパリジェンヌを作者は男目線で?よく観察しているな~と思いました。
まあまあ楽めたので、シリーズ第二弾も買ってみました。
「りんご酒と嘆きの休暇」
舞台は3月に旅行したノルマンディー☆
物語の主人公・女性新米警部カプシーヌの成長が気になり、どんな風に事件が解決するのか
楽しみです。
今、フランスで「フランス人に」評価されるフランス料理を作るのがとても難しい時代のようです。
フォアグラを食べたことがない人、あまり普段食べない人には普通に出すだけで驚きモノで
単純に喜んでくれる。
(それは小説の中ではアメリカ人&日本人ということになってましたけど・・・)
でも、子供のころから知ってるフランス人にとっては、自分の中にあるフォアグラの思い出や
思い入れがあって、美味しい云々の前に常にそれと比較されてしまうのだそう。
その結果、伝統的なものに縛られがち。
でも料理人としては刺激も欲しく、新しいことにチャレンジしたいという思いもあり、
そのへんの折り合い、どこで、誰に、どんな料理を出すのかは?はとても難しいこと
なのだと思いました。
そして先日遊びにきたくれたマダムSさんから、この本面白いから読んでみて!と
お借りしたのが、これまたグルメな事件簿?!
「おいしいワインに殺意をそえて」(ミシェル・スコット著)
刑事さんに憧れたことはないのですが、というか、そもそも自分には勤まるワケがないから・・・。
でもグルメだけを勝手に捜査する「グルメ捜査官」ならやってみたい!?
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☆おまけのパリ☆
道幅が狭く、駐車場も限定的なパリの街では小さな車は大活躍なのですが、
珍しく扉が上に開くポップアップドアのミニカーを見かけました。
オモチャみいたいでカワイイ。
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