
着物で杮落し五月大歌舞伎
先月に続き「杮落し五月大歌舞伎」を観に行ってきました。
相変わらずの大盛況!!
今回は、第三部公演「梶原平三誉石切」「京鹿子娘二人道明寺」を鑑賞しました。
「梶原平三誉石切」(かじわらへいぞうほまれのいしきり)は平家全盛時代のお話。
主人公が梶原平三景時。この人は平家が全盛の頃は平氏につき、後に源氏についた二股男。
歌舞伎作品の中では、ほとんど悪役なんだそう。でも、今回は珍しくイイ者役として登場☆
一癖も二癖もある梶原平三を中村吉右衛門さんが武士らしい凄みとずる賢さ、滑稽さを
表現していました。
ハッピーエンドでスッキリした気持ちになれました。
休憩後の「京鹿子娘二人道明寺」(きょうかのこむすめににんどうみょうじ)は、
安珍・清姫の道明寺伝説が由来のお話。
白拍子に扮した花子が主役。(その花子ちゃん、実は失恋を苦に蛇になって安珍を殺した清姫の化身)
坂東玉三郎さんと尾上菊之助さんが二人で一人の花子を演じるのですが、
それが美しいの!妖しいの!セクシーの!なんの!な共演!!
二人が寄り添う度に何度も客席からうっとりした溜息がもれました。
手ぬぐいを使って踊るシーンがあり、同じデザインの手ぬぐいが舞台から客席にも
投げ込まれたのですが、幸運にもその一つが私のもとに!!
手ぬぐいをいただいて益々興奮してしまいました☆☆☆
広げるとこんな感じ。
花子が白拍子(遊女)、生娘、狂った女と変化しながら魅せる踊りは全く見飽きませんでした。
私は菊之助さんの清楚な魅力にうっとりしましたが、夫は
「俺はやっぱり玉三郎がイイ!マドモアゼルよりマダムの魅力の方がいいね~。」
と、お土産コーナーで玉三郎さんの写真を買ってました・・・。
ま、確かにその年で若い女子に夢中だといわれるよりイイのかな・・・なんて。
ところで今回の歌舞伎鑑賞でようやく着物を着ました。
年明けに京都・創琳さんで仕立てていただいた錦織の訪問着です。
着物で来ました&これからも歌舞伎と着物と長くつき合えますように!と歌舞伎稲荷にお参り。
着付けは美容室でやってもらったのですが、長襦袢の下は補正がたくさん。
腰回り、肩甲骨と肩甲骨の間にタオル数枚、デコルテからバストに手ぬぐい数枚、更にところどころに
コットンまで詰めて作る下づくり?に驚きました。
私が着つけを習っている先生はなるべく補正しない着付け方法なので、この徹底した補正に驚きました。
でもそのお陰でとても暖かくて、ジっとしてると冷えやすい私はポカポカしてとても着心地が良かったです♪
で、この帯の結び方がちょっとユニーク!?
美容師さんが
「二重太鼓とかじゃ地味でしょ?帯の長さと柄を活かしてケイコさんに似合う感じで結びますから。」
と、仰るのでお任せしたのですが・・・・、
夫は開口一番「あまり帯の結び方がケイコっぽくないんだけど・・・。どうしたのそれ?」と。
確かに・・・なんかリボンみたいで可愛らしい感じで私には似合ってませんね・・・。
次回はシックにお太鼓で!と思います。
帯どめや重ね襟などの小道具も少しずつ集めたいと思ってますが、バッグはたぶんこれからも
洋バッグを合わせて楽しみたいな~と思ってます。
今回はプラダのクロコバッグを合わせてみました。
☆おまけのパリ☆
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すっかり魅了されてしまった玉三郎さんと菊之助さんの京鹿子娘。
蛇になった清姫ということで、女の恨みや情念?に圧倒されました。
今年は巳年ということもあってちょこちょこ気になる蛇モチーフ。
先月パリで見つけた蛇は、これ。
大きな扉についたドアノッカー。金色の蛇はゴージャスです☆
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