
禁断症状解消...☆
夫「ケーコさん、もう限界です」
K「え?」
夫「手が震えます…」
と読んでいた雑誌を渡され見せられたのは、美味しそうな中華料理店の紹介記事。
K「ププっ、中華禁断症状」
夫「笑い事じゃないよ。中華料理がないと生きていけない…。俺の人生でこんなに長く中華を食べないでいたことない。前回食べたのいつ?」
確かにそう言われてみると自宅で餃子、春巻き、小籠包などは食べているものの、レストランでいただく本格中華料理は、今年3月以降食べていない。
という訳で現在の営業状況、コロナ対策を確認して上海中華レストラン“Mimosa”(ミモザ)へ出かけました。
南青山の裏路地に看板も控えめで隠れ家風。
現在は、営業時間18時~21時半ラストオーダーで、お料理はコースのみ。
来店の際は、アルコール消毒、検温、スタッフはマスクの着用。
私が座った席の脇にはダイソンの空気清浄機が静かに動いていました。
本来ならこのお店では友人たちとワイワイ楽しみたいのですが、コースとは言え前菜はこうして取り分けながらなので(それぞれに菜箸は添えられています)勢い余って直箸してしまっても夫と二人だと気兼ね遠慮もなし。
と思って店内を見渡すと、この日はお客さんは全員カップルで静かにお話しながらのしっぽりムード。
さて、まずは前菜5種。
梅がほんのり効いた叉焼仕立ての合鴨、シャキシャキのチシャトウという茎野菜、ピリリと辛いシシトウは煮びたしスタイル、青海苔とネギ油で和えた豆腐乾絲、燻製をかけてから揚げて甘辛ダレをかけた鰺が一堂に並びました。
バラエティに富んだ前菜セットは、いずれも美味しくて早くも幸せな気持ちに☆
こちらのレストランではワイン選びも楽しみの1つ。
ソムリエの方から中華料理に合うワインという観点で教えていただいています。
今回選んだのは、ドイツの白ワイン。
Auxerroisとか言う初耳の、たぶん飲んだことがない葡萄のワインでしたが、味わいに厚みのある、しっかりめのふくよかな白ワインでとても好みでした。
点心は、大根パイとキャベツと海老の春巻き。
春巻きにはこれでもか!なぐらいにプリプリの海老が詰まっていてキャベツはつなぎ的な存在。
旨っ!
蒸料理は、海老の香り蒸し。
これはお店のスペシャリテ☆
大海老はもちろんですが、海老出汁の染み込んだご飯がたまらなく美味しい。
魚料理は、金目鯛の清湯がけ。
お店の方が綺麗に取り分けてくれました。
スープはアニスが効いた甘味のある優しいお味。
肉料理は、牛頬肉とバラ肉の豆豉煮込み。
う〜っ♡これはトロける美味しさ。
煮込み料理好きの私にはたまらない。
お肉の下にはたっぷりの豆苗で、こちらでいただく豆苗は茎ではなく大きな葉物野菜。
緑の味が濃いです。
これにはやはり赤ワイン!と思い、グラスで合わせていただいたのは濃厚なオーストラリアのシラーでした。
箸休み的な辣油で和えたピーナツとお漬物が美味しくて、ちっとも箸休まらずパクパクと止まらない。
シメの麺料理はウニと葱油、フェンネルの根の和え麺。
これが冷製でウニがたっぷりと絡んで美味しいのなんの!
お腹いっぱいだったのにペロリと食べれてしまいました。
デザートは2種類。
キンモクセイのシロップがけの杏仁豆腐と、
固めプリンに片栗粉をつけて揚げた中華風揚げプリン。
きな粉たっぷりいただくほどに美味しさアップの一品。
K「美味しかった〜。かなり満腹」
夫「俺もこんなに満腹になったのは久しぶり。しっかり食べた。満足♡」
という訳で夫の禁断症状はすっかりおさまり、これからまたしばらく元気に生きていける?!と5ヶ月ぶりの中華料理ディナーを満喫しました。
色々と大変な中、元気に頑張っている南シェフと。
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パリの1枚。
ルーヴル美術館にある好きな作品、ジュ・ド・ラ・トゥールの『ダイヤのエースを持ついかさま師』。
頭にふわふわな羽、世間知らずなボンボン風の青年が3人グルな人たちに騙されそう…なワンシーンはストーリー性があって面白い。
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