囲炉裏ピットで焚き火ディナー☆
こちらもすっかり仕込み済みでした☆
なんのお手伝いもしなくて申し訳ないけど、食べる気は満々p(^_^)q
大きなダッチオーブンにたっぷり仕込まれたこの料理は、フランス・アルザス地方の伝統料理“Baeckeoffe”(ベッコフ)。
オーブンでじっくり火入れし、囲炉裏ピットの焚き火を囲んでいただくプラン。
ベッコフ(baeckeoffe/baeckeofe)は「パン屋の釜」という意味で、牛肉、豚肉、仔羊肉のどれか、または3種全ての肉をジャガイモ、ニンジン、玉ねぎ等の野菜とともに白ワインで煮込む、寒い日には一段と美味しく感じる煮込み料理です。
本来はキャベツは入りませんが、美味しいキャベツが手に入ったということでキャベツたっぷりでアレンジ。
前日と同様に男たちは火起こし。
今回は炭ではなく、薪です。
その薪は白樺で、こちらもAAご夫妻がコロナ禍での薪割り(!)なDIY 。
着火剤は松ぼっくり。
うわっ、きたきた!
炭よりもダイレクトに温かさが感じられるようでポカポカ。
まずは、チーズ(お持たせのイタリアチーズ)&パン、燻製ナッツ、ひと口おつまみでスタート。
(関連記事→ https://madamefigaro.jp/paris/blog/keico/post-1245.html )
カンパ〜イ☆
まずはその香り、焚き火越しでもその色の美しさにうっとりしたのは、ムッシュAがセレクトしたブルゴーニュの極上白ワイン、Philippe Colin(フィリップ・コラン)の “Chassagne Montrachet 1er Cru “Les Chaumees” (シャサーニュ・モンラッシェ・プルミエ・クリュ・レ・ショーメ)2005。
白い花束の香り&ミネラル、ガツンとくるパンチ力ではなく、繊細でエレガントな味わいで少しずつ丁寧に飲みたい、飲むべき1本☆
そんな美味ワインを屋外でいただいちゃう大人の贅沢。
(こんな時、大人になって良かったーとか思うけど)
ナス、シシトウ、パプリカ、エリンギなどのグリル。
そのままで食べても美味しく、2巡目ではイタリアチーズ「ストラッキーノ」を添えて味変。
うまっ!
カボチャとキノコのスープ。
スープ大好き夫婦な私達は歓喜(≧▽≦)
そしてお待ちかねのメインディッシュ「ベッコフ」。
アルザス地方ストラスブール発と伝わるこの料理の始まりは、日曜日に教会に行く前に食材を入れた鍋(スフレンハイムという陶器)をパン屋さんに預け、パンを焼いた後に釜に残っている余熱の中に入れてもらってじっくりと火入れ、帰りに持ち帰って食べる週末の特別な料理だったそう。
使われる3つの肉には、宗教的な意味もあるそうで、牛肉はカトリック、豚肉はプロテスタント、仔羊肉はユダヤ教を表していると言われています。(そう言われると確かにイメージにぴったりな気が)
白ワインで煮込むにあたり、今回マダムAは信州ワインを使用。
合わせたワインは、アルザスワインと言えば!なMarcel Deiss(マルセル・ダイス)現当主の息子Mathieu Deiss(マチュー・ダイス)が立ち上げたドメーヌ Vignoble du Reveur(ヴィニョブル・デュ・レヴール)のオレンジワイン“Artisan”(アルティザン)。
ピノ・グリ50%、ゲヴェルツトラミネール50%で、香りは甘めなのに飲むとドライでイメージはツンデレ?!
肉、野菜、チーズからデザートまで合うオールマイティな印象。
色が赤レンガ、ロゼっぽく、囲炉裏の色とかぶってました。
お肉もジャガイモも美味しい!
そして食材の美味しいエキスが染み込みまくったキャベツが絶品。
昔、ストラスブールで食べたベッコフは塩がちょっとキツめの肉が山盛りで、お鍋の半分を食べるのがやっとでしたが(一人分が驚きの量だった…)、このベッコフは野菜の美味しさも際立ちヘルシー♬
何やらパンのような。
すぐにわかった方は信州ツウ!?(簡単かな?)
名物「おやき」です。
外パリっ、中モチっと熱々でハフハフ言いながらいただいたナス味噌のおやきに悶絶。
デザートは、紅玉のキャラメリゼ。
贅沢にタルトタタンの林檎だけを食べるデザート。
生地がない分、カロリーオフ☆
なめらかなサワークリームを添えて。
野外でこんなにグルマンな料理に感激した私達夫婦はすっかり感化され、帰りの車の中では「うちも庭に囲炉裏ピット作る?」な話題に。
K「DIYできる?」
夫「彼らみたいには無理だな…。でも簡単な焚き火セットを置くぐらいならできるよね」
K「キッチンが2階だからなんかあるたびに上り下りだよ…。それに既にテラスにBBQマシーンはあるし。ただああやって炎を見てるのは楽しいし、気持ちも体も温まっていいよね〜」
夫「庭で焚き火、何作る?」
K「焼き芋?以上。」
夫「やっぱりうちには使いこなせないという結論だな」
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パリの1枚。
いつになるかわかりませんが、オペラ・ガルニエ宮でバレエ鑑賞を夢見て☆
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