
和菓子処☆味楽庵
セカンドハウスからの帰り道に神奈川県湯河原町にある『和菓子処 味楽庵』に立ち寄りました。
海と山に恵まれた湯河原町は「もみじの郷」や4,000本と言われる紅白の梅が咲きほこる「梅林」(梅の宴)でも知られる温泉町。
温泉街にはたくさんの和菓子屋さんがあり、その前を車で通る度に気になっていたのは、多くのお店が掲げている「きびもちあります」「きびもち販売中」な看板。
という訳で、きびもち狙いで店内へ。
上生菓子はじめ羊羹、お饅頭、焼き菓子、かりんとうなど和菓子が種類豊富に並んでいました。
思えばこういうThe和菓子屋さんは久しぶり?!
中でも一際目を引いたのは「みかん最中」。
こちらは神奈川県の指定銘菓で、湯河原温泉名物。
このお店では看板人気商品だそう。
という訳で真っ先に買ったのは、帰宅後に食べたのは、「みかん最中」。
包みを開けたら思わず「かわいい!」な声が。
みかんの形をしてるじゃありませんか♡
しかも2個入り、パカッと二つに分かれまして、最中皮もみかんデザイン。
かわいい…。
中の餡は、白あんベースにマーマレードの甘酸っさを効かせたもの。
みかんの酸味がさっぱりしているので甘過ぎず、これは子供から大人まで楽しめそうだなと。
実は私自身は所謂「最中」の甘さ、皮が歯にくっつく感じも含めてそれほど好きではなく、積極的には食べないのですが、この最中は可愛いルックスに加え好きな白餡だったこともあってペロリ。
温泉にどっぷり浸かった後に浴衣でリラックスしながら食べたらもっと美味しいだろうな…♡な「みかん最中」でした。
他にもちょこちょこ買ってみました。
そして本来の目的だった「きびもち」。
「きびもち」は、昔からの湯河原温泉名物だそうで、その由来が源頼朝だとお店の方に教えていただきました。
頼朝が石橋山の合戦に大敗した時、土肥実平に導かれて湯河原のしとどの窟に身を隠して九死に一生を得ました。
その時に実平の奥さんが「きびもち」を作って差し入れたのだそう。
がっくりと落人状態、空腹で食べた時のきび餅はどんなに美味しく、頼朝の飢えを凌ぎ、元気を与えてくれただろう…と思います。
それから年を経る中でどんどん美味しく改良され、現在の「きびもち」は白玉粉ともち粉にきび粉を加えて丹念に練ったお餅に、たっぷりなきな粉をまぶしていただくお菓子に。
素朴な味わいながら飽きない、どんな季節にも食べたくなるお菓子だと思いました。
K「湯河原のたくさんの和菓子屋さんで売ってるから“きびもち”食べ比べもしてみようかな♬」
夫「あんまり違わないんじゃない」
K「いや、きび粉配合量とかに違いがあって、お餅の硬さも違うと思うな~」
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パリの1枚。
ボンマルシェの大好きコーナー“Santa Maria Novella”(サンタ・マリア・ノヴェッラ)。
歴史を感じるクラシックな香りにフィレンツェの街を思い出す♡
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