
コルテジーアの時短プーリアコース☆
スーパーに向かう途中で偶然気がついたのは、以前から気になっていたメモっていたイタリア料理の『Ristorante CORTESIA』(リストランテ コルテジーア)。
ココにあったとは!なちょっとした驚きと共に食べたくなりました、イタリア・プーリア料理!
自称イタリア好きですが、残念ながらプーリア州には一度も行ったことがなく、その料理は都内で何度が楽しんだ経験のみ。
(関連記事→ https://madamefigaro.jp/paris/blog/keico/antichi-sapori.html )
と言うわけで、ディナーに伺いました。
現在の営業は(詳しくはお店の公式サイトをご確認ください)、
まん延防止重点措置に伴う東京都よりの時短営業要請を受け、6月21日(月)~7月11日(日)の間、ディナータイムの営業時間、20時閉店(アルコール・ボトルワイン類ラストオーダー19時)。
アルコールの提供は2名様以内での来店者限定、滞在時間は90分間。
そこで今回お料理は、「時短営業対応プーリアコース」なるものをオーダー☆
お店の雰囲気もお料理も一言で言うなら「まるでイタ〜リアっ!」でした。
(なんともアバウトな感想…)
ビーツとジャガイモとトマトの冷製スープでスタート。
続いてプーリア風アンティパスト(前菜)色々。
コロナ生活、いつも通りな夫と二人ディナーとは言え、こうして次々に目の前に並べられる様子にイタリアの田舎にバカンスに来たような気持ちになり、テンションが一気に上がりました☆
お馴染みの前菜と思ったのは、カプレーゼぐらい?!
それ以外はプーリアの郷土色が溢れるものばかり。
ズッキーニのエスカベッシュ、よく食べる「カチョカヴァッロ」(チーズ)も超熟タイプをいただくのは初めて。
しかもそれにはサボテンのジャムを添えて。
プーリアではサボテンもよく食べるのだそう。
これはクセになる!と思ったのは、“Lampascione”(ランパッショーネ)と言う野生の小玉ねぎ。
見かけは「らっきょう」ですが味は全くの別物で、ヨーロッパの苦味野菜の苦味をギュッと凝縮した感じ。
お店の方にランパッショーネは、ムスカリのような花の球根だと教えていただき、これまたびっくり!
あのムスカリか…と。
続く温前菜は、温かい空豆のペーストとお肉の代わりにキャベツで作ったポルペッティ(ミートボール)。
この日、食事中に楽しくたくさんのプーリア話をしてくださったのが、ソムリエの加藤さん。
プーリアでは海沿いの一部を除いては基本的には肉食(牛肉より豚肉、羊肉、馬肉)と野菜の食生活。
調理法はいたってシンプルで、素材をいただく素朴料理なのだそう。
生ハムに添えられていたのは、生のフィノッキオ(フェンネル)の茎部分。
プーリアの家庭では、それを食事の合間に箸休め的にボリッとかじるそう。
じゃ、これは飾りじゃないとわかったところで、言われるままにボリッと食べると、ほんのり口の中に広がるアニスの香りは美味しく確かにちょっと小休止。
そしてもちろんこの日のワインは、プーリアワイン。
オススメを伺うと、
加「リストに載せてませんが、年間4000本しか造られないレアなものがあります。都内ではうちぐらいでしか飲めないと思うんですが、プーリアらしい美味しさで〜」
夫「じゃ、それお願いします♬」
K「・・・。」
え…またそんな即決。ワインで年間4000本って言ったらマボロシ〜系でしょ。
値段確認していないし、オンリストされてないとこからして怖いじゃねーか…と小心者ケーコは思う、思った。
三白眼で夫を睨んだことに加藤さんは気づいたのか(?)「お値段リーズナブルなんですよ」と付け加えてくれたのでホッ。
それは「Tenute Rubino」 (テヌーテ・ルビーノ)のLamo 2015。
その味は色も香りしっかりめですが、飲みやすくスルスル飲める軽やかさがあるのに水っぽくはなく、余韻が残って深みがある。
チェリーやレッドカラント、ブルーベリージャム、プラムのような味わいと黒胡椒のニュアンスも。
葡萄は土着品種多くて全然覚えられないイタリアワイン話で加藤さん(ソムリエ)と盛り上がってしまいました。
楽しみにしていたパスタは、ショートでオレキエッテ。
黒い…!
大好きなオレキエッテですが、こんな黒色でいただくのも初めて。
この黒は焦がし小麦粉を練り込んだからだと伺い、ちょっと固めかと思いきやプニっとソフト。
野菜は、イタリアン好きにはお馴染みのCima di rapa(チーマディラーパ=イタリアの菜の花)。
メインの肉料理には、バサッとルッコラ載せで。
炭火焼の香ばしい香りは食欲増進☆
上州豚のローストだったのですが、これって本当に豚ですか??とビーフに近い味わいに驚きました。
TV番組で目隠しで2皿を食べ比べ、どちらが本物ビーフかを当てるというクイズなどを見ていると、ビーフとポークの違いがわからない人いないだろ〜!間違った回答者を貶しまくったことがありますが、、このお肉をサイコロサイズで目隠しで食べたら「これは豚!」と即答する自信なし。。
ドルチェは、石川能登産のブルーベリーとアーモンドミルクジェラート。
アーモンドミルクが濃厚♡
興味はあれど詳しく知らないプーリア料理なので、初めていただくもの、知ること色々であっという間の90分間でした。
エスプレッソも本格的に美味しいね!と話していたら、
「コーヒー豆もプーリアから取り寄せているんですよ」
と、料理を終えた江部 敏史シェフが登場☆
思わず反射的に「あ、いつもテレビ見てます!」と、おもいきりミーハーな挨拶をかましてしまった…。
それに対して笑顔でとても気さくに応じてくださり、プーリア料理について、こちらのお店のついて、お話をしてくださいました。
話していると、昔私達夫婦が好きだった某レストランで江部シェフが働いたいたことがわかり、あの頃のあれこれで盛り上がりました。
世の中狭い、美味しいものは人を繋ぐ!?
美味しいことはもちろん、まるでイタリアの田舎の来たような気分でリラックス&アットホームな気持ちで楽しめる、しかも自宅からも近いという何拍子も揃った『Ristorante CORTESIA』(リストランテ コルテジーア)、今後も楽しみに通うこと間違いなしの一軒です。
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パリではなく、ヴェネツィアの1枚。
ベタだけど、、あの老舗カフェに行きたい!!
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