
湯あがり娘 VS 黒埼☆
ありがとう、弟!
今年の夏も新潟野菜を送ってくれました。
箱を開けた途端、桃の甘い香り。
ゴロッと笹神なす、アイコトマト、
そして底から出てきたのは、茶豆2種類、神楽南蛮、とうもろこし。
このブログでは何度かアップしている「神楽南蛮」ですが、長岡(旧山古志村)で代々受け継がれてきた伝統野菜。
元々は江戸時代にアメリカからトマトソースの原料として伝わったそうです。
肉厚で、スカっ!と突き抜ける辛さは夏は特にスッキリと感じられ、辛いものが好きな私にはツボ♡
(関連記事→ https://madamefigaro.jp/paris/blog/keico/post-1212.html )
広く流通しているものは、全てが辛い、または全く辛味なしで当たり外れがあるのですが、本来の神楽南蛮は、皮にはほとんど辛味はなく、種と白いワタが強烈に辛いものなのだそう。
今回弟が農家さんから直接調達してくれたこの神楽南蛮は、まさにその味でした。
皮にはほとんど辛味がないのに種がワタが激辛。
その種&ワタをどのくらい、どう使うかが見極めどころ!?
そこで今回最初に作ったのは、神楽南蛮5個に対して、種とワタは1個分を使っての青椒肉絲風の炒め物。
ゲホゲホッ!!
炒めている途中から吸い込む辛味空気にむせ返る。
大丈夫か…?と、ちょっと不安になりましたが、味見する勇気がない。。
実食。
夫「かっらい!!!でもウッマイ!!!」
K「どれぞれ」
パクっ。
K「ん?それほどでも…」
K「キタキタキタ!!後からキターっ!辛い!!」
が、この辛さはやはりツボ、癖になる、やみつき系で最後まで美味しくいただきました。
ところで、今回届いた茶豆は2種類。
「さ〜、どっちが“湯あがり娘”で“黒埼(くろさき)茶豆”でしょうか?」と弟からのチャレンジ。
じっちゃんの名に懸けて、ではなく、、お姉様のメンツに懸けてこれはハズせない問題だ。
夫「すみません、そもそも枝豆と茶豆って違うの?」
K「いい質問です。枝豆という固有の品種があるわけではなく、豆の種類は豊富で、完熟する前の柔らかい状態で収穫したものは全て枝豆と呼びます。で、茶豆は豆の種類のひとつ。新潟県では、約40種類の品種を栽培していて、それぞれ旬が違うので、5月~10月頃まで枝豆リレーが楽しめます☆」
一般的な枝豆と茶豆の違いについて「JA全農にいがた」の公式サイトでは、ざっくりと、
・毛の色と豆粒のうす皮が茶色いのが茶豆!
・普通の枝豆よりも茶豆はひときわ香り豊か!
個人的には茶豆の味わい濃い美味しさを知ると、枝豆は完熟前の収穫のせいか?やや淡白、味薄めに感じます。
で、今回いただいた「湯あがり美人」「黒埼茶豆」は、いずれも茶豆。
どっちがどっち?
ジーーーっ。
外見では、わからない…。
でもよくよく観察すると圧倒的に左の方が3粒率が高い。
次に純粋に味比較するために塩は一切なしで、陶板鍋で蒸し焼きに。
どちらも甘み抜群、香り高く、かなり美味しい茶豆!!
でもこうして食べ比べると、違いがあることはちゃんと舌で感じます。おもしろい。
そしてサヤから出すと見た目が全く違うので、わかりました。
3粒率が高かった方が、名前のままに湯上がりのようにツヤツヤで美しいグリーンだから「湯あがり娘」。
2粒の方は緑が濃く、「黒埼茶豆」でファイナルアンサー☆
正解でした。
私の中では「湯あがり娘」には上品な甘さとコクを感じたのに対し、「黒埼」はその特徴がポップコーンの香りのままに食べ出すと止まらない後引く美味しさでした。
どちらもとても美味しく、これはなんとも贅沢な食べ比べでした。
と、同時にトウモロコシもジューシーで絶品。
しばらく新潟の夏食材を楽しみたいと思います。
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パリの1枚。
オルセー美術館の大好きな1枚。
モロー(Gustave Moreau)のL'enlèvement d'Europe(エウロペの略奪)。
エウロペが白牛に変身したゼウスにさらわれてる〜感がなんともドラマチック。
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