
オーストリア滞在記☆
「ケイコっ、元気か?今日は天気も良くて最高のスキー日和だったぞ」
「来年はまた一緒にここ滑るぞ」
と、オーストリアのヘリー(スキーガイド&コーチ)からその様子が届きました。
元気そうで何より♬
「絶景かな、絶景かな、冬(←本当は春だけど)の眺めは、あたい千金とは小せえ、ちいせえ」(歌舞伎“楼門五三桐”の名台詞)と、この景色を前にすると毎度歌舞伎役者気分になるけど。
こうして届くヘリーからの冬山レポートを楽しんでいます。
ただ、、来シーズンこの山を自分が10日間近く滑りきれるのか不安は増すばかり。
(真ん中の下に見える黒い点が人です…スキーで登ってます)
「大丈夫。2、3日滑ればすぐに体が思い出すから」
と、ヘリーは言うけれど、思い出す以前の体力の問題なんですけど。
K「私、年を取ってるから」
H「俺も取ってる」
とにかくオフシーズンに鍛えておきます…。
さて、スキーをきっかけに出逢ったヘリーはじめ滞在ホテルで親しくなったオーストリア人&ドイツ人の面々、彼らのお陰ですっかり私もオーストリア&ドイツに興味を持つようになりました。
そこで先日も書店で目に留まり、購入したのが、女優・中谷美紀さんのエッセイ『オーストリア滞在記』(幻冬舎文庫)。
<作品紹介より>
ドイツ人男性と結婚し、想像もしなかったオーストリアでの田舎暮らしが始まった。
朝は、掃除と洗濯。
午後には買い物に。当初はお肉屋さんに行くも注文が伝わらず、動物の鳴き真似をしたことも。
晴れた日には、自らスコップを握り、汗だくになっての庭造り。
慣れないドイツ語の学習には四苦八苦。
女優・中谷美紀のかけがえのない日常を綴った日記エッセイ。
(↑カラー写真があるのも嬉しい♬)
出版されたのは1年前ですが、発売後すぐに重版となり先日8刷、合計65000部となったそう。
読んで納得。美しく読みやすく、スッと姿勢が伸びるような空気感を含み、中谷さんのイメージ通りな文体。
女優さんなのにこんな感じなの?!と、その自然体な様子に驚きつつも、逆に女優さんだからこそ自分が置かれた場所や求められたことに対して上手く振る舞えるのかもしれないな〜と。
中谷さんは結婚後、日本での仕事以外の時間はオーストリアのウィーンとザルツブルクでの2拠点生活で、本書はコロナでロックダウンとなった頃の約3ヶ月分のザルツブルクでのダイアアリーです。
難しいドイツ語レッスン、日々の料理、庭仕事、そして夫の子供J(ご主人が離婚した前の奥様との娘が時々お泊まりでやってくる)とのやり取り、関係性をもとてもフランクに語っています。
中谷さんは20代の頃の8年間、パリにアパルトマンを所有してパリ東京を行ったり来たりしていたそうで、ヨーロッパ生活についてある程度わかっているつもりでいたのに、ウィーン&ザルツブルクに暮らしてみたらまた全然違ったヨーロッパで驚きの連続。
そんな様子はなんとなく私にもイメージが湧き、パリで感じる街や人々の様子とウィーンやオーストリア人、ドイツ人の気質やリアクションは同じヨーロッパでも全く別なので、「そうそう!そのへんすごい真面目ですよねぇ」等々かなり感情移入して読めました。
そして本日最後まで楽しく読み終わりまして、その余韻に浸ってスーパーで買ってきたのはプレッツェル。
オーストリア、ドイツと言えば!なもののひとつですが、毎年スキーで滞在するオーストリアのホテルでも毎朝朝食に並び、私の朝の楽しみのひとつ♡
パンタイプ(甘系、塩系)、クラッカータイプ、どちらも好きですが、今回はビールに合わせたクラッカータイプ。この大きさでいただくのがいい。
そしてディナーには、年末にオーストリアの友人が送ってくれたオーストリア名物、代表的スープ「フリターテンズッペ」(簡単インスタントもの)を。
ビーフコンソメスープにクレープを刻んだものが入ったスープです。
ヘリーから届く冬山の様子、時期的には春から初夏の様子を綴った中谷美紀さんの色々な意味で豊かに暮らすエッセイに益々オーストリアへの興味関心が増し、好きが止まらない今日この頃です♡
************
パリの1枚。
年明けにパリの友人から届いた1枚。
鉄の貴婦人はどんなドレスもよく似合う☆
*Belle et Bonne Blogは、気ままに更新中。
ARCHIVE
MONTHLY