裸のおつき合い?!サウナで社交☆
水着を忘れてすったもんだしたこと(昨日のブログ)などすぐに忘れてスパ三昧。
何よりスキーの疲労回復に有効で、気持ちもリフレッシュするのがユーカリの香るミストサウナ。
水分補給しながら水風呂とサウナを繰り返します。
サウナ好きな私は毎日エンジョイ。
毎シリーズで書いてますが、サウナコーナーにあるサウナはドライな低温、ドライな高温、ミストの3室。
私が入りびたるミストサウナは一番人気がないので貸切になること度々。
イエーイ、今日も貸切だ♬と汗を流していた日、男性のロナウド(仮名)が入ってきました。
しばらくすると、
R「日本の方?」
K「はい。あなたは?」
R「ポルトガルです。ポルトガルは来たことありますか?」
K「ないです。じゃ日本には来たことは?」
R「ないです。ハハハ!お互いさまだね」
K「ですね。行ったことないけど、ポルトガル料理は好きです。シーフード美味しいですよね」
R「そうなんだよ!ポルトガルのコッドは最高!!」
K「干し鱈を使った、バカ、バカ、バカ…なんだでしたっけ?」
R「バカリャウ!」
K「それ、それ!!」
R「いつかポルトガルで本場の本当に美味しいものを食べてほしいな」
K「One day!」
R「僕も日本で美味しいお寿司を。One day!」
K「ちょっと水風呂行ってきます」
ここで第1ラウンド終了。
(足だけの水風呂は超絶冷たい!30秒が限界)
R「で、私はロナウドです」
K「私はケイコです」
R「日本からだとここは遠いよね」
K「はい。でも実はパリ東京行ったり来たりしてまして、毎年ここにはパリから来てるんです。だから簡単」
R「へー!それは本当に簡単だ。ところでパリは好き?パリの暮らしはどう?」
K「もちろんパリは好きです。でも暮らすには難しく感じることが色々ありますね。。たぶんそれは私が日本人だから。かな?!」
その瞬間ロナウドの目がカ〜ッ!!と見開いた。
そしてこちらに迫ってきそうな勢いにドキっ!
ヤバい、なんか変なこと言った?
お互いバスタタオルを1枚巻いただけというこのシチュエーションで、その濃すぎる目力が怖いぜよ。
どこだmy夫!助けてくれー。
と心の中で叫ぶ頃、彼は離れたシエスタルームでお昼寝だった(らしい)。。
身構え軽く怯える私に、
R「わかるー!その気持ち、ものすごくわかるよっ!!」
K「え?」
R「聞いてくれる? 実は僕の前の妻はフランス人だったんだ。でもその彼女は全く理解できなくて、大変で別れた。なんていうか文句ばかり。こっちが何かいうと何倍にもなって返されて。明らかに彼女が間違っている時でも絶対に謝らないんだ。いきなりレストランとか人前でキレる。疲れたよ…。なんなの?感覚の違い?フランス人は理解できないよ」
K「なるほど。なんていうか複雑?!」
R「そう、複雑。それでさ、彼女との間には子供もいて離婚後は休みの度にパリに連れて行ったんだけど、その時もあれしろ、これしろって要求ばかりで疲れる疲れる。訳のわからないところで怒るし。そんな経験の後、今の奥さん、同じポルトガル人の彼女に出会ったんだよね。今の奥さんは本当に素晴らしい女性だよ。とても優しくてね〜。僕は今とても幸せで、つくづく彼女に出会えた幸せな男だと思ってる」
K「今が幸せ、それが一番!」
R「だね!ちょっと僕も水風呂に」
チーン。ここで第2ラウンド終了。
R「フランスは国として魅力があるし、素晴らしい国だとは思う。パリは美しい。でも街という点ではロンドンもNYも面白いし、エキサイティングな街だと思う。でもそこに長く死ぬまで暮らせるか、暮らしたいかと言ったら僕は違うかな…。リスボンに戻って本当に良かった」
R「そうそう、フランス人はよくストライキするでしょ」
K「今もやってますよ」
R「あれ、どうなの?自分たちも困るでしょ?」
そんな話あたりからロナウドの話は益々勢いづいてしまい、そうなるともう誰も止められないラテンのり全開だぜー。
何か言おうと頭の中で英作文している私など全く追っつかない…。
こうなったら存分に話せさるしかない。
それにしても暑い…でもロナウドがサウナを出る気配がない…。
ここで私が先に出たら話の腰を折ってしまう…我慢だケーコ!
ケーコ、頑張りました。最後までロナウドの話を聞いたところで(最後は暑くて朦朧として聞き流した)とにかく、私ら外国人にはフランスについてよくわからんことはあるあるってことで。
R「まさに!」
第3ラウンド終了。
深い全身水風呂へ。
こんな風にサウナでは意外な話になることもあり、裸(に近い)なつきあいなせいか?率直に話せ、一気に仲良くなり、これまた社交の場になっています。
かしこまった姿よりずっとリラックスで本音が出るのかも?!
スッキリ整った後は、のんびり読書で心底リラックス。
今回の私のバカンスのお供ブックは、友人に借りた宮部みゆきさんの「この世の春」。
日本語に飢えてるだけに貪るように読む読む。
私とロナウドのそんなあれこれも知らず寝落ちいていた夫のお腹には、フランス人作家エルヴェ・ル・テリエの『異常【アノマリー】』(原題 L'anomalie)が。
フランスと言えば!なひとつ、最高峰の文学賞「ゴンクール賞」受賞作品ではないか。
こんな本を持ってきてるとは知らなかった。
なんだかんだやっぱりフランスが好きなのねぇこの人、とも思う。
最後に。
夜が更けたら雪山のお月様観察もしております。
いつもと違う景色の中で見る月もまた美しく神秘的です。
満月は、まさにスノームーン。
いいエネルギーをいただきました。
グーテ・ナハト☆(Gute Nacht おやすみなさい)
To be continued☆
*****おまけのパリ*****
昨年秋に訪れた「Hôtel de la Marine」は、見応大でとても面白かった!!
まだブログに書けずなパリネタですが、 そのうち必ず☆
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