Comme d'habitude 〜パリ・東京行ったり来たりblog〜

根津美術館☆物語る絵画

☆東京ブログ☆

東京自宅を引っ越して約2年。

2年経ったとはいえ、あちこち行ったり来たりなこともあり、ご近所エリアもまだまだ知らないこともたくさん。

年パス(年間パスポート)買って通うぞ〜と思っていた『根津美術館』にもようやく、訪れることができました。

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表参道駅から徒歩約10分、南青山にある私立美術館。

東武鉄道の社長などを務めた実業家・初代根津嘉一郎氏(1860~1940)が蒐集した日本・東洋の古美術品コレクションを保存し、展示するためにつくられた美術館です。

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収集品が主に日本・東洋の古美術ですし、ホットなエリアということもあり、外国人ツーリストにも人気。

この日もエントラスから和の雰囲気が漂うその様子に「Have a look!」「So Nice!」とカメラやスマホ片手に楽しそう。

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ロビーにある作品は、撮影OKですが展覧会の撮影はNG。

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弥勒菩薩立像に一目惚れ♡

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さて、只今開催中の企画展は『物語る絵画:涅槃図・源氏絵・舞の本』。

(詳しくは、美術館公式サイトを→ https://www.nezu-muse.or.jp/jp/exhibition/index.html

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源氏物語や平家物語などの人気物語は、成立後ほどなくして絵画化が始まったと考えられてるのだそう。

それは、冊子の挿絵から絵巻物や画帖へ、さらには絵のみが独立して掛軸や屏風などの大画面にも描かれるように。

描かれたそのドラマチックな一場面、物語性に溢れた流れのある展開は、漫画やアニメの原点?のように感じられ、解説を読みながらの鑑賞はとても面白かったです。

中でも個人的に最も印象的だったのは、『浮舟図屏風』。

(根津美術館公式サイトより↓)

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恋する浮舟を宇治の山荘から連れ出した匂宮が小舟で対岸の別荘へ向かう場面です。

源氏物語ファンには、「おっ!あのシーンですか♡」とくるドラマティックなところ。

船を大きく斜めに描き、不安定な構図が浮舟の行く先の運命を象徴していると…。

平面的な写真ではちょっと伝わりづらいですが、目の前にした作品は大きな屏風で、屏風の角度も相まって迫力があり、左上の半月も怪しく海を照らしているようでした。

(スッキリと和モダンな館内)

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本展と同時開催中の「物語で楽しむ能面」「盛夏の茶事」も合わせて鑑賞しました。

この人が!と思わず近寄ったのは、中二階にあった根津嘉一郎氏の銅像。

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ざっくりなバイオグラフィーを確認すると、これまた大河ドラマになりそうな人生ストーリー。

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さて、根津美術館と言えば、緑豊かな庭園も有名です。

この日の天気はクルクルと変わり降ったり止んだり、晴れたり曇ったりの繰り返し。

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美術館に着いた瞬間ザーザーに降ってきたので、お庭散歩は無理かと思っていたら帰る前にサーっと晴れました。

よっ、さすが晴れ女ケーコ!と自画自賛。。

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青山の、この地にこんなにも広々とした場所があるなんて!な感激です。

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そもそも根津嘉一郎邸の庭園だったもので、自然の傾斜を生かし、池を中心とした日本庭園。

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庭内には4棟の茶室や薬師堂などの建物のほか、石仏・石塔・石灯籠などがあります。

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それから根津美術館と言えば!な尾形光琳の「燕子花図屏風」ですが、この庭園の一角にはそのカキツバタが群生の形で植えられていて、花の季節には作品と実物を共に鑑賞することができるのです。

残念ながら今年は、その時期に日本不在で私は見逃してしまったので、是非とも来年は!

1550453804418_1a581a4c2fcc9904c24a83c127a9aa80 copy.jpg庭園内カフェ「NEZU CAFE」でランチをしようと思っていたのですが、この日はドリンクのみの営業で諦めました。こちらもまた次回!

ミュージアムショップには、お香や匂い袋、ハンカチ、バッグ、アクセサリー、書道具、日本美術・文化に関連した書籍など。

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年パスフル活用で企画展はじめ季節のお庭の様子、評判のカフェごはんやスイーツ、素敵なミュージアムグッズ等々、根津美術館の魅力を今後あれこれご紹介できればと思っています。

<info>
根津美術館
東京都港区南青山6丁目5−1
03-3400-2536
 

*****おまけのNY*****

ビルの谷間から空を見上げる。

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KEICO

新潟県の老舗旅館に生まれ育つ。
上京、進学、就職、まさかの出逢い?で結婚し2004年渡仏。
現在は夫と共にパリ・東京を行ったり来たりな生活中☆
そんな毎日からのグルメ・ファッション・カルチャー・バカンスなどの話題を中心にブログ更新致します。

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