
イヴ・サンローラン展☆時を超えるスタイル
先月半ばより国立新美術館でスタートした『イヴ・サンローラン展 時を超えるスタイル』展へ行ってきました。
イヴ・サンローランと言えば、これまでパリ16区にある美術館はじめ、パリ開催の展覧会にはあれこれ足を運んできましたが、東京で鑑賞するのは初めて。
(関連記事→ https://madamefigaro.jp/paris/blog/keico/16-1.html )
それもそのはず…!本展は、イヴ・サンローラン没後日本で初めて開催される大回顧展。
21歳でのデザイナーデビューから自身のブランドの立ち上げ、初コレクションの成功、手がけた美術作品や舞台芸術、独自のスタイルを確立するまでの40年に渡る歴史を、ルック110体、アクセサリー、ドローイング、写真を含む262点による12章構成でご紹介。
詳しい見所、解説は、オフィシャルサイトをご覧ください→ https://ysl2023.jp
撮影禁止でしたが、一室だけ撮影可能なコーナーがありました。
そこに飾られていたのは、イヴ・サンローランの大大代表作でアイコンとも言えるモンドリアンドレス。
このカクテルドレス「ピート・モンドリアンへのオマージュ」は、1965年秋冬オートクチュールコレクション。
私もこのドレス、このデザインの大ファンなので、これまで何度も繰り返し鑑賞していますが、何度対面しても「うわ〜っ♡」と嬉しくなる一着。
度々このブログにも記してますが、そもそもこのドレスは、オランダの抽象画家Piet Mondrian(ピエト・モンドリアン)の作品に着想を得てデザインされたもの。
極限まで装飾的な要素をそぎ落として、絵画の造形原理を衣服に移すことに成功したドレス。
そんなモンドリアン・ルックは、現代アートをファッションに取り入れた初めての試みとして注目され、これを機にサンローランの名前が世界的に広まったと言われています。
モンドリアン・ルックを発表した翌年にプレタポルテ(高級既製服)のお店をパリ左岸(YVES SAINT LAURENT rive gauche)にオープン。
元々右岸に開いていたお店では伝統的にゴージャスなオートクチュール(高級仕立服)を、新しい左岸店で新しい感覚のプレタポルテを展開。
本展で久しぶりにじっくり鑑賞したモンドリアンでしたが、生地感もよく見えました。
あれ?これってウールジャージだった?!と、やはり忘れっぽい私は何度見ても新鮮な気持ちになれました。
圧倒的な人気な白地のモンドリアンに対して、対で展示されていたこちらも地味に素敵でした。
私のカメラでは、紫がかった左側のカラーが上手く写りませんでしたが、これからの秋冬シーズンには、このドレスとロングブーツを妄想コーデ♡
改めてサンローランの名言『ファッションは廃れるけどスタイルは廃れない』という言葉が心に響く、素敵な展覧会でした。
余韻に浸りつつ足取り軽く帰宅。
夫「どうだった?久しぶりに上質なファッション見たらドレスアップしたくなったんじゃないの?」
K「もーー、まさにその通り!ホント久々に贅沢に素敵ファッションを目の当たりにしちゃった。暑過ぎる夏を言い訳に随分適当な格好ばっかりしてたな…とも思った。これからの季節はオシャレしないと!」
K「でも着るもんないな〜。買っていい?」
夫「あるだろ…!」
*****おまけのジャポン*****
京都ぶらり。
「明日誕生日でしょ!」とYさんが神社の境内で売っていたカードをプレゼントしてくれた。
その言葉は身に余る。
内も外も美しくなれますように…精進します…と神社でお参り。
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