渡辺えり版『星の王子さま』☆
フランス人の飛行士・小説家であるAntoine de Saint-Exupéry(アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ)の小説「Le Petit Prince」(星の王子さま)は、これまで繰り返し読んでいる一冊です。
20代、30代、40代と読む度に感じるところ、心に響くことが違ってくるのが面白く、これから先の人生でどんな風に感じ方が変わるのか?と思っています。
そんなある意味、私にとってバイブル?のような「星の王子さま」なのですが、先日Jさんから舞台のチケットをいただき、観劇してきました。
それは、渡辺えりさんによる作&演出で「星の王子さま」のお話をベースに現代の女子中学生3人が登場し、星の王子さまの世界と現代を行ったり来たりするというストーリー。
(公式サイト→ https://setagaya-pt.jp/stage/20066/)
場所は、東京世田谷のシアタートラム。
原作者サン=テグジュペリは、2000年の調査で、ドイツ軍に撃墜され死去したことが判明したことあり、物語の中では過去の戦争、今現在起こっている紛争にも触れられ、戦争の愚かさ、反戦について考えさせられました。
王子さまはじめ、女子中学生を演じたのは、人形!
結城座は、日本最古の江戸糸あやつり人形(糸操り人形)を伝える劇団で、その歴史は17世紀に遡る歴史ある劇団。
1635年に創立されたとされ、日本の伝統的な人形劇のひとつとして、長い間その技術と芸術性を維持してきたそう。
当初は江戸の武家や庶民に娯楽として親しまれ、その後も時代の変遷に応じて変化しながら、現代まで400年近く活動を続けていることを知りました。
人形師が人形を操るために複数の糸を使い、まるで生きているかのような動きが再現され、シーンによっては人が演じるよりも表現力があるようにも感じました。
また驚いたのは、人形師は黒子に徹してセリフは別の俳優さんや声優さんが演じると思いきや、人形師自らがセリフを放ち、演じるというスタイルで、しかも一人で何役もこなすという。
実に面白い!と、そんな人形師さんの演技に魅了されました。
こんなに素晴らしい日本文化遺産があること、伝統と革新を兼ね備えた劇団の存在を知ることができ良かったと思います。
古典的な物語を元にした演目だけでなく、現代的なテーマや物語にも挑戦しているという「結城座」なので、これをきっかけにまた機会を見つけて観賞したいと思います。
*****プチッとパリ*****
仲良し家族。
息子と腕を組むママが多いパリ。
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